恋はまったり

渡辺ーただいま。

目黒ーおかえり。

渡辺ー焼肉？

目黒ーん、後色々。手洗いしてきて。

渡辺ーん。

話をしながら食べている。

そこで、目黒が言った。寝室を見せて？目黒が泊まれるようにしたい。

渡辺は、戸惑っている。

何もない、寝室なんてそんなものだろう。目黒の家の寝室も、何かしらあるわけではない。

2人は、食事が済んで洗い物も済ませ、寝室に入る。テーブルも椅子もない。渡辺が急に「あっ！」と言う。

目黒ー何？

渡辺ー見ちゃだめ！

目黒ー写真？

渡辺ーだめ！

壁に小さな写真を入れた額がある。

額は２つ。

1枚目の写真は、2人で、お正月に富士山の見えるところで撮ったもの。

もう1枚は、事務所の所属タレントが集結したイベントの舞台裏で、2人で撮ったもの。

2人とも、楽しそうな顔をしている。それが、飾ってあるだけ。

目黒は２つの写真を見る。この部屋が気に入って、泊まると言う。

渡辺ーでも、でも、あの。

目黒ーこれからも、写真を増やしていこう？

渡辺ーいいの？

目黒ー可愛い翔太くんを見たいし。

渡辺ーへ、変なこと言わないで。

目黒ーふふふ、楽しみ。

こうして、寝室も入れることになった。渡辺の家は、ほぼ目黒の家みたいになった。単純に嬉しい。

恥ずかしいと言う渡辺。

あの写真は、渡辺の大事なもの。

2人の大事な思い出。

目黒ーまた、富士山見に行こうか？

渡辺ーいつ？

目黒ー雪が降って山頂が白くなってるとき。

渡辺ー冬？

目黒ー大丈夫、安全運転するから。今夜、泊まれる？

渡辺ーいいけど、着替えが・・。

目黒ーちょっと大きなTシャツでいいよ。

渡辺ーう、うん。

目黒ー泣きそうな顔して、どうした？

渡辺ーこんなチビの俺のTシャツ着れるくらい、痩せたの？

目黒ー泣かないよ、Tシャツなんて、大きなもんでしょ、翔太くんのだって着れるよ。

渡辺ー用意する。

1人ずつシャワー浴びて、寝室に。

渡辺のTシャツを目黒が着れることが悲しい。

渡辺の涙を舐めとる。渡辺が、急いで目黒のTシャツを脱がす。

互いに裸で抱き合う。ゆっくりベッドに押し倒される。

目黒ー泣いてばかり。

渡辺ーごめん、元気なんだよな？

目黒ーこうやって、翔太くんを愛するくらいは、元気だけど？

渡辺ーんっんっ。

目黒ー泣き虫さんだから、優しく愛してあげる。

渡辺ーやっぱり、疲れてる？

目黒ーもぅ！思い切り愛してあげるから！

渡辺ーはぁ・・はぁ・・んっんっ・・。

渡辺ーやぁ・・痺れる・・。

目黒は、渡辺を抱き上げ、自分の上に乗せ、下から突き上げる。

渡辺ーはぁ・・いい・・もっと・・はっ・・はっ・・。

目黒が寝転がり、渡辺は目黒の腰に手をつき、身体を揺する。

渡辺ーあぁ・・まだ・・はぁはぁ・・当たる・・。

渡辺ーいやっ・・まだ・・はぁ・・いい・・んっんっ・・でる・・はぁ・・でるから・・あっ・・。

倒れ込んでくる、愛しい渡辺。

キスして、渡辺は涙が出てくる。

渡辺ー無理しなくていい。

目黒ーん？

渡辺ー顔色悪いし。

目黒ーじゃあ、抱きしめて？

渡辺ー寝ろ。

目黒ーん、おやすみ。

目黒はすぐ眠ってしまった。

渡辺は、声を出さず、静かに泣く。

夏までに、倒れないよう願いながら目黒の身体に手を回し、眠った。