放置しちゃっててごめんなさい()
すたーと
。
初配信が異様に伸びた。
赤 「 … 僕たちって天才かな 」
瑞 「 そうかも 、 笑 」
初配信で号泣するような人と、ノープランで相方を困らせちゃうような人だけど 、 家族に会いたいだけなんだよ 、
今日はなんと、ゆららさんの家に呼ばれた。
ピーンポーン
赤 「 … こんにちは 」
橙 「 … ( にこっ 」
相変わらず喋らないけど 、
初めてみた笑顔が … っ 、 似ていた 。
ふうかに 、 とても 。
橙 「 … こ 、 っち … 」
瑞 「 っあ 、 あの っ 、 ありがとうございます … っ ! 」
不思議そうに首を傾げるゆららさんは、
ゆっくりだけど、教えてくれた 。
橙 「 … ぁまねんの 、 お母さんね … 、 」
ゞ 「 捕まっちゃ 、 って … ね 、 」
ゞ 「 ゆららが 、 あまねんを 保護した … の 、 」
つまりそれは 、 僕たちの親は罪人だったって事 。
赤 「 … そうなんですね 、 」
橙 「 … ここ 、 」
こんこん、と軽いノック音が響く 。
ふうかの白くて細い指が 、 僕の指に絡まる 。
自然と 、 緊張や 、 恐怖がほぐれていく 。
ガチャ
桃 「 … いらっしゃい ! ( にこ 」
橙 「 … 配信終わったの ? 」
桃 「 そりゃあもう ! ばっちりです ! 」
2人の笑顔は 、 とても似ている 。
ふうかにも、僕にも 。
絶対に 、 何か大きな秘密がある と気づいた 。
気づいても 、 口には出せなかった 。
瑞 「 お兄ちゃん … 、 」
震える唇でつぶやくふうかは 、
もうわかっていたみたいにゆららさんに抱きついた 。
橙 「 … どうしたの 、 ふうかちゃん 、 」
人見知りのくせに 、 抵抗もせずに優しく撫でている 。
ふうかも根は人見知り 。 本当は怖いはずなのに 。
桃 「 ほら 妹 〜 っ ! 」
赤 「 ぉわぁ !? あまねさっ 、 」
桃 「 あまねでいいよっ 、 兄弟じゃん ! 」
求めていた結末とは 、 あまりにも違う 。
親は罪人だし 、 僕たちの知らない兄もいる 。
“ 保護された子と保護した子 ” ではなく 、 “ 生き別れの兄弟 ” だったわけだ 。
なぜ隠そうとしたのかはわからないけど 、
2人の温かい笑顔に甘えていたかった 。