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背中にあたたかさを感じたかと思えば、ぎゅ、と肩のあたりに腕が回され抱きしめられる。
「かなめ…?」
頭だけを回して後ろを振り向くと、彼と視線が合った。その瞳には俺だけが映されていて、その吸い込まれてしまいそうな深緑に、本能的な危機感を覚える。
あ、これだめなやつだ、と。
「っかな、」
「ないこさん」
振りほどこうと彼の腕に伸ばした手を逆に掴まれる。
そのままぐいと引っ張られて、その調子で足がもつれてしまった俺は、完全にかなめの支配下に置かれてしまった。
「ないこさん、こっち」
「っひ、ぁ」
首筋にふれるかなめの髪がふわふわとくすぐったくて、びくりと肩が揺れる。
気がつけばソファに沈められていて、視界は緑に覆われていた。
「ないこさん、口、開けて」
降り注ぐキスの合間に、耳元でそう囁かれる。酸欠で回らない頭では、かなめのその言葉に従順に従うことしかできなかった。
「うん。上手ですね」
ふ、と口から息を漏らし薄く笑ったかなめが、両手を俺の頬に添える。再度重なった唇に、かなめの舌が器用に入り込み口内を蹂躙される。上顎をぺろとなぞられ、びくりと腰が跳ねた。
「かわい」
「っ、は…っ」
かなめの顔が離れていくと共に、その呟きが聞こえる。頬をすると撫でられて、生理的な涙が滲んでいたことに気がついた。
嘘吐き。
本当はそんなこと微塵も思っていないくせに。それが本心でないことくらいよくわかる。だって俺と彼は似ているから。
まるでホンモノの詐欺師じゃないか。思ってもないことを平気で吐いて。
だけど、その深い緑色をした目がまっすぐ、ただまっすぐこちらを見つめてくるものだから、うっかり本気にしてしまいそうになる。
「考え事ですか?目の前に俺がいるのに。」
「っあ、やっ」
耳元でそう囁かれて、思考がショートしたかのようにぱっと意識が戻る。
中途半端な体制の体を支えるためにソファについていた手をするりと絡め取られ、がくんと体制が崩れた。その拍子に、かなめの胸に倒れ込む。
「ふふ、大丈夫ですか?」
「っな、いま、おまえが…っ、!」
口角を上げて微笑むかなめをきっと睨むが、かなめはそれを受けもせずに流して、また耳に口を寄せる。すぼめた舌を耳に差し込まれて、身体中が電力の走ったように痺れた。
「っや、ゃだぁっ」
「”嫌だ”?本当に?」
思わず思考せずに漏れてしまった声を、かなめが拾って首を傾げる。それに首を縦に振ると、かなめは不機嫌そうに唇を歪めて、片手で俺の顎を固定した。
「うそつき」
それはお前だろ、なんて、頭に浮かんだ反論は言葉にならずに飲み込むしかなかった。開きかけた口を唇で塞がれ、頭に酸素が回らずまた意識がぼんやりとしてくる。
落とされるそのキスが、愛撫が、優しい視線が、自分とかなめの間に何かを錯覚させるようで。
「好きですよ」
ベルトのバックルに手を伸ばしたかなめが呟いたその声は、するりと左の耳から右耳に流れ抜け落ちて。俺の記憶の片隅にも残ることはなかった。