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はい、とどひゅだ〜
始めて書くのは、私の出身が良かったけどまぁいいでしょう
はい、注意!!
・BL…にしたかったなぁ…(ちょいあり?)
・主従関係感あり
・史実など関係なし
てことで〜…ゴー!
!
僕は愛知!
中部地方の車をたくさん作ってるところ
まぁ、それは名古屋なんだけどね
でも最近、名古屋が目立ちすぎてるんだ
なんか嬉しいようなショックなような
そんな気分
だって、大阪に「よう、名古屋!」って呼ばれるし、東京にだって「名古屋さん、お仕事どうですか?」だ
愛知なのに、名古屋名古屋って
僕にもちゃんと名前があるんだよっ!
なのに、名古屋としか呼ばれないなんて ひどいじゃないか
そうやって茶化せても、心の奥ではそれがズキッて刺さって、痛かった
自分のことを忘れられてるみたい感じがして、辛かった
そんな時だ
「お〜い、愛知〜!」
名前を呼ばれて、びっくりしながらその方向を向いてみると三重がいた
そりゃ、僕の奴隷だし、名前覚えてもらわないと困るけど、めっちゃ嬉しかった
「さっきまで、しかめっ面してどうしたの?」
「え、あぁ…お前らにどんな仕事与えよっかなって」
咄嗟にそう返す
名前をちゃんと呼ばれなくてショックだなんて、バカみたいな悩みだし、そんなの知られたくなかった
「え〜、また仕事?手伝ってあげるけどさぁ…あ、岐阜呼んでくるね」
三重はそう言って、走って、去って行った
そっちの方が楽だ
でも、これは…もどってくるんじゃないか?
そう考えたときにはもう三重は遠くに行っていた
…今のうちに逃げるべきか?
いや、そんなの愛知のプライドにかけて、許さない
しばらく待ってると三重が岐阜を連れて 戻ってきた
岐阜は明らかに嫌そうな顔だ
「よし、じゃあ仕事しに行こっか」
あ、そうだ、仕事に行くんだった
あんなのただのでまかせだ
でも、今更あとには引けなくて、もう振りを続けるしかなかった
「うん、名古屋行こ」
(けんけん、いどーちゅう)
やがて名古屋についた
ヤバい、仕事なんてないのに、2時間も移動して名古屋に来てしまった
「愛知ー、仕事どこ?」
「っ…」
言うなら今だ
そう思っても口は動いてくれなくて、ただ黙っているしかなかった
「…愛知、なにか隠してる?」
岐阜が睨んで聞いてくる
それに恐怖を感じる
話さないと、話さないとっ
「あっ…ぇっ、と…」
「うんうん」
三重の頷きが自分を責めてるように聞こえた
「…ごめん、仕事、ない」
「えぇっ!?/はぁ…」
やっぱり、そうなるよね…
「愛知って、いつもそう」
岐阜が呆れたようにそう言う
それが今の自分には重たく感じれた
「ま、まぁまぁ、それならみんなで遊べるじゃん、遊ぼうよ」
「僕は帰る」
岐阜が去っていこうとする
三重はそれを困惑しながらも追おうとしていた
待って、一人にしないでっ
「ごめんっ、なんかあげるからっ…離れないでっ」
じわと視界が滲む
三重と岐阜が見えにくくなる
それが、怖くなって足から崩れる
「えっ、ちょ、愛知っ…」
「はっ!?…そんなのズル…」
ぼろぼろと涙がこぼれてきたのに気づく
だから、へたり込んで下を向いているしかなかった
結局プライド高くて、傲慢なのが僕だ
「大丈夫、愛知?」
「…心配だよ」
三重と愛知は近くにいるようだった
「やめろっ、見ないで…」
本音と建て前でぐちゃぐちゃになる
自分の弱さを受け止めて欲しいけど、恥ずかしくて、顔を隠す
でも、手を退けられて、涙を三重の手で拭われる
「ハンカチ、使いなよ」
「いいじゃん、こっちの方が拭いやすいし」
岐阜がハンカチを渡してくれて、それを行き場のなくなった手で掴む
それで鼻をかんだ
「それ、涙拭くよう…」
「まぁまぁまぁ、気にしない気にしない」
まだ目は潤んだままだけど、そうやって言う二人がお笑いみたいで少し笑えた
「…ははっ」
「あ、愛知笑った!!」
「…良かった」
二人は自分のことみたいにパアッと笑顔になってくれた
…本当にいい友達を持ったなぁ
奴隷なんて思ってた自分が恥ずかしいや
「よし、名古屋を観光しよっか」
立ち上がってそう言う
「うんっ!/…仕方ないなぁ」
三重と岐阜と横に並んで、僕の有名な
名古屋を観光することにした
…もっと他のところも案内したいな
「あ、これ赤福じゃん、僕のところー!」
「これは、鮎菓子だね…僕のとこ」
「あっ…みんなと仲良しになりたいからお土産屋に置いてるんだよ」
…まだ、奴隷としての扱いは抜けなさそうだ
でも、いつかちゃんとした友達になるんだ