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『努力は認められると思ってた。』
もうすぐ卒業。
その時にずっと好きなあの子に告白すると俺は決めている。
俺はあの子に少しでも俺がかっこいいと思ってもらえるように努力した。
筋肉もつけた。あの子好みの髪型にした。服もこだわった。身長が伸びるマッサージも毎日。
勉強も沢山した。
これも全てあの子に認めてもらうため。
卒業式の学ランは綺麗に保管。
これできっと大丈夫。
俺に出来ることは全てやった。
卒業式当日
彼女を静かな教室に呼び出した。
この教室には君と俺しかいない。
「ずっと前から好きでした。」「付き合ってください。」
そう伝えた。
彼女は口を開け
「え、無理。キモイからやめてくれない?」
そう言い教室を出た。
あぁ。これで俺の青春は消えたんだ。
そう感じた。
外を見ると君は隣のクラスの男に抱きついていた。
だが俺は知っていた。
あいつにはあと二人彼女がいる。
なのに彼女はなんでそいつと付き合う?
浮気するヤツに俺は負けたのか?
とても悔しかった。
あいつは女をもてあそんでる。
でも俺は努力して認められたい。
どれだけ努力しても遊ぶだけのアイツに俺の気持ちなんか分からない。
これが俺の最後の青春の話。