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久我くんの真似事をする野島くんのお話
⚠️注意⚠️
文才もちろんナシ!!
キャラ・口調崩壊いっぱい!!
オワコン
久我ニキの床屋代間違ってたらサーセン
いいんだね??⇩
この前、僕がコーヒーを買いに行った時のこと。
久我「…ん、ん〜〜〜……」
ふと、背伸びをする久我の兄貴が目に入った。
なんだか眠そうだ。仕事熱心だからなあ…
…そこで僕は、ある物が目についた。
兄貴の派手なのに優しいオレンジ髪 だ。
たった一本、細いオレンジの束が背伸びでゆらり、と揺れる。
2万2000円って言ってたからな、相当手入れをしているんだろう。
蛍光灯や日の光を移して、光を煌めかせているサラサラの髪。
実際カチコミの時も、シマの見回りの時も、その一つ結びは流れるように他靡いていて…
少し見惚れてしまうくらいには綺麗なんだ。
…それで僕は、行動に移してしまった。
野島「…む…ないなあ…」
ガサゴソ、と自分のデスクの引き出しを漁るが、お目当ての物はなさそうだ。
僕が中に集中していると、高砂の姉貴が声を掛けてきた。
高砂「あら、どうしたの?何か探し物かしら?」
野島「高砂の兄貴!実はヘアゴムを探していて…」
高砂「ヘアゴム?」
野島「そうなんです、その…暑くて」
…本音は違う。久我の兄貴の髪を見て、なんだか自分も結いたくなってしまっただけだ。
高砂「あら!髪を結ぶのね!絶対可愛いじゃな〜〜〜い❤︎」
野島「あはは!そうでもないと思いますよ…!」
高砂「それなら、じゃあ…私のヘアゴム貸しましょうか?」
野島「え、そんな!悪いですよ!」
高砂「良いのよ!可愛いんだから❤︎」
野島「可愛かったらいいんですか…()」
申し訳ない事に、高砂の兄貴からヘアゴムを一つ借りてしまった。
僕の変な野望なんかの為に…すごく申し訳ないなあ。
しかし、足を止まらせてもしょうがない。僕は事務所の洗面所へと向かった。
野島「ぐぬぬ…!! 」
僕ってホントバカだな!…一つとんでもない誤算をしていた。
髪なんて結んだ事ないから結び方が全く持ってわからないんだ!!
野島「ぐぇッ…腕疲れた……」
見てわかる通りだ。かれこれ15分間格闘しているが、
僕自身まあまあの癖っ毛だし、それに長いわけでもないから全然結べない。
野島「はぁ…諦めるか…?」
僕が諦めようとしていたその時だった。
犬飼「なんだぁ野島?油性ペンのインクは洗っても落ちねえぞ?」
野島「わっ!」
背後から聞き慣れたがなり声が聞こえた。
勢い良き振り返ってみたら、犬飼の兄貴が不思議そうに僕を見下ろしていた。
野島「犬飼の兄貴!いつからそこに…?」
犬飼「ヘアゴム切っちまってよ。さっき来た。」
い、意外と足音しないな…すごいびっくりした…
野島「えっと、油性ペンじゃなくて、 髪を結ぼうとしていたのですが…」
犬飼「結べねえと?」
野島「は、はい」
首を傾げる犬飼の兄貴。僕が兄貴の問いにYESを言うと、
犬飼の兄貴はニッと笑って答えた。
犬飼「俺が結んでやろうか?」
野島「い、良いんですか?是非ともお願いしたいです!」
犬飼「おーし!じゃあジッとしてろよ〜」
すると、あっという間に結んでもらう事になった。
犬飼「…〜♪」
機嫌が良さそうに鼻歌をしながら僕の髪をクシで解く犬飼の兄貴。
なんだか、楽しそうだな。
野島「あの、こう言っちゃ失礼なんですが。僕の髪結べるんですね。」
犬飼「…お前癖っ毛だろ? 俺もめちゃくちゃ癖っ毛だからな。
だからこんなぴょんぴょんした髪の毛は慣れてるぜ!」
野島「そうなんですね…」
自慢げにドヤ顔をする犬飼の兄貴。この人は…こう言うところだなぁ…
犬飼「よし!これでいいか?」
野島「わぁ…すいません、ありがとうございます!」
犬飼「良いってもんよぉ!」
ちょっと経ったら、僕の苦労とは比べ物にならないくらいの速さで一つ結びが完成していた。
すごい、なんか…小っ恥ずかしいな。
野島「ホントに助かりました、では!」
犬飼「おうよぉ〜!!」
犬飼の兄貴に礼をして、僕は洗面所を出る。
そしたら、次の瞬間…
野島「びゃ!!」
久我「あでっ!」
僕は誰かとぶつかってしまった!…やばい、怒られる…()
とりあえず謝ろうと思って即座に前を向いたら、
…どうやら今度はちょっと会いたくない人物に出くわしてしまったようだ。
野島「…!!兄貴! すいません!」
久我「おいおい、気をつけろよ?全く………ん?」
あー、気付かれちゃった…真似事ってバレたらまずい…
久我「後ろ結んだのか?野島」
野島「は、はい!まあ結んでもらったんですけどね…!」
久我「ふむ……なかなか似合ってんじゃねえか!」
僕がなんだかしどろもどろになっていると、久我の兄貴が僕にそう言って、 笑った。
野島「そう、でしょうか?」
久我「ああ!めっちゃ癖っ毛だけどな、w」
野島「へへ…」
…ヤバい、今隠すので精一杯だけど、めちゃくちゃ嬉しい。
でも、冷静に考えたら久我の兄貴の真似なんだよな、コレ。
うーん、複雑…
久我「ついでだしコーヒー買いに行こうぜ」
野島「はい! 」
ふぅ、!!なんとか久我の兄貴に隠し通せたぞ、、、!
でも、そうやって僕が安堵しきった瞬間。
久我「…で、ホントは?」
突然久我の兄貴が、ズルそうな顔をして少し静かめに聞いてきた。
か…確定でバレてる…!!!!!隠し通せたと思ったのに!!
久我の兄貴洞察力高すぎですよお…()
ええい、嘘ついてもしょうがない、!行け野島翔!!!
野島「…く、久我の、兄貴の…真似してました…」
うわぁ…めちゃくちゃ声震えてるし小さすぎる…ダッサい…恥ずかしい…
すると突然久我の兄貴がバシッ!!と僕の肩を組んできた。
えっ、え?!怒られる?!とかプチパニックになってたら、予想外の反応が飛んできた。
久我「おま……お前……!!
めちゃくちゃ可愛い事するじゃねえかぁ〜〜!!」
目尻を若干とろん、とさせた満面の笑みで僕の肩をバシバシ叩く久我の兄貴。
「お前っ…お前ぇ〜!!」とか言って、めちゃくちゃ嬉しそうだ。
…やばい…さっきの比じゃないくらい恥ずかしい…!!あと肩が痛い!!
野島「く、久我の兄貴!!可愛くないです!!!あと肩が痛いですぅ゛!!」
久我「あー…わりわり…っはは…」
僕が苦言を呈すと、あんまり悪いと思ってなさそうな感じだが、肩パンを停止してくれた。
久我「お前…そんな可愛い事すんだなあ…!俺感心だよぉ…!」
野島「か、可愛くないですって!!真似ですよ!真似!」
久我「それでいいだろぉ…!」
ちょっと何を言ってるのかだいぶ理解できない。僕ら舎弟を見てる兄貴分って、
こういう気持ちなのかな…??(僕も兄貴だけど)
高砂「あら〜〜❤︎ヘアゴムなんて言うから貸したらそう言う事だったのねぇ〜〜!!❤︎ 」
六車「高砂、ちょっと落ち着け。」
すると、大きい声を出したせいで次々と兄貴達が出てきた。
今日…人生最悪の日なんじゃないか…?()
守若「おぉ〜?佐古ぉ、久我くんと野島がお盛んだぞぉ 」
佐古「兄貴!!!言い方に語弊がありすぎます!!!」
一条「微笑ましい ああ微笑ましい 微笑ましい」
海瀬「語彙力大丈夫か?」
野島「(ぎゃぁぁぁぁぁーーーーーっっ!!!!!!!!!)」
その後記憶はないのだが、
覚えている事は、ヘアゴムを返した事、久我の兄貴が頭撫でてくれた事、
数日間この出来事がネタになった事、犬飼の兄貴が「お前の気持ちめちゃくちゃ分かるぞ」
と慰めてくださった事だ。
その時は本当に…筆舌しがたい感情があった。
…でも、今思うと悪い気はしない。
そんな思い出を、今日はコーヒーでまた飲み流した。
毎回雑 反省しろ
あざした
コメント
4件
語彙力ぶっ飛ぶほど微笑ましかったんだな……
一条さんの語彙力が…… 野島くん弄られた時顔赤くしてそう ほっこりしたお話をありがとうございます