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「逆行ドミナはもう一度結ばれたい」第一話です。(題名が変わる可能性があります)
〈注意〉
・ドミナがブラコンです。
・多少のキャラ崩壊有
・誤字脱字がある可能性があります。
・これは南瓜が約半年ほど前に書いて放置していたもので、他の人のパクリなどではありません。
(「ドミナが逆行する」という設定のみpixivにて拝見した小説を参考にしました)
詳しい注意事項やキャラ設定は第二話までお願いします。
それではスタート!
第一話 ドミナの逆行
――僕の名前はドミナ・ブローライブ。なんと気が付いたら過去に戻っていた。
えっ。なに!?ファンタジー?夢?最初はそんなこと考えていたけど、時間は待ってくれず……
「あにじゃ。どうちた?」
「んん゛っ どうもしてないよ」
この天界から降りてきた天使のような生命体は僕の弟マッシュ(三歳)。
せっかく一からやり直せるんだから、今度は僕が兄としてマッシュを愛することにした。
「マッシュと逃げ出してからもう二年ぐらいかぁ~、時の流れは速いなぁ~」
今僕が言った通り、僕はマッシュを連れてお父様から逃げた。
そして幸運なことに、マッシュの育ての親、レグロさんに会えた。
レグロさんはパン屋をしていて、マッシュはレグロさんの作るシュークリームが大好き。
シューク リームを食べているときのマッシュは本当にかわいい。
本当――
「食べちゃいたいぐらい…♡」
「!?」
僕が腑抜けた顔で言うと、マッシュが怯えたような顔でこちらを見る。
ああ。怯えた顔もかわいい……怯えた顔?えっ、怯えた顔って言った? 今、……ッ!?
「あ゛っ、ア゛ァ゛ァァァァァァァァごめんっ!! ごめんマッシュッ!!お兄ちゃん別にマッシュのこと食べたいなんて思ってないよ! 多分!! だからそんな顔しないでッ!」
「多分かよ!?」
買い出しに行っていたレグロさんの声がした。どうやら帰ってきたようだ。
「レグロさん! おかえりなさい! 買い出しお疲れ様です」
「ああ、うん……。じゃなくて!! なにしてるの!! マッシュはおいしくないぞ!!」
「レグロさん、そこは食べれないというべきかと。もし僕が味気にしなかったらマッシュのこと食べれちゃいますよ!」
「確かに……」
「え゛、いや、四歳児の言葉に納得しないでください!?」
「いや……でも……」
全く、レグロさんってばすぐ人の言葉信じちゃうんだから。いい意味でも
悪い意味でもマッシュはレグロさんに似たんだなって思うよ。
「ほら、買い物が終わったなら、昼食の準備しますよ!」
「ホントに四歳か?この子」
逆行前と合わせるともう20歳なんだけどね。……もう、20歳、か……。
なんか……年、取った……気がする……。
「ぼくも!」
「なんだ? マッシュも手伝ってくれるのか?」
「うん!」
「でもなぁ、もうすぐ四歳になるとはいえ、危ないし……」
「なになに? マッシュも手伝ってくれるの?」
「うん!」
「そっかあ、じゃあシュークリーム作るの手伝ってくれる?」
「やったぁ!」
「ねえ、話聞いてた?」
「マッシュはメモリが付いたカップとってきてくれる?」
「わかった!」
「あっ、駄目だコレ。全然聞いてない」
「早くレグロさんも手伝ってください」
「あっ、はーい!」
ここでの生活は幸せだ。幸せそうなマッシュを見れて、温かいご飯(又はシュークリーム)を一緒につくる。正直このまま時が止まってほしい。でも、いずれはお父様に見つかる。マッシュが16歳になるまで、見つかってはいけない。こんなことを考えないといけないのは、全部、僕がマッシュと一緒に居るから。
……ほんとはここに居るべきじゃない。わかってる。
「……あにじゃ、むずかしいかおしてる。」
「どうちた?」
「……ううん、どうもしてないよ」
駄目だ。マッシュはまだ子供なんだから。
「ほんとー?」
「うん、本当に、何でもないんだ……」
マッシュは、知らなくていい――
「……ねえ、マッシュ。」
「なあに?」
「……笑って、みてくれないかな?」
「?……なんでー?」
「……」
マッシュが僕に疑問の目を向ける。やっぱり、違う。この無垢な瞳は、この子だけのものだ。
「……お兄ちゃんがね、笑ってるマッシュが好きだからだよ」
真面に笑った表情も見たことがないのに、何でこんなこと言ったんだろう、僕。
「そっかあ。ぼくも、わらってるあにじゃがすき」
「だから、あにじゃにそんなかおさせるわるいやつはぼくがやっつけてやる。ぐーぱんでね。」
その言葉を聞いた瞬間、まだ子供でもマッシュはマッシュなんだと思った。
「……それは、……頼もしいなあ」
僕は、こう言うしかない。マッシュに、悟られないように。自分に誰かを被せられるのは、きっと不快だろうから。
そんなことを思考していると、脳が、僕を深い水の中に落とす。そこからは完全に僕の世界。
「――ナ、ド――ミナ!!」
「あにじゃっ!!」
「……うわっ!?」(時差)
「だいじょーぶ?あにじゃ?」
打ち上げられたら、直ぐに心臓に何かが刺さったような痛みが広がり始めてしまう。
僕は思考することをやめた。
子供の体で色々考えすぎるのはあまり良くない様だ。精神的にキツイ……。
でも、マッシュの為だから、仕方ない。きっと、マッシュの為になるから……。
「ごめんね?マッシュ。大丈夫だよ」
僕はマッシュの頭をなでながらそう言った。
「……そっか」
ああ……撫でられた反応とかは似てるのになあ……ほんっと、
惜しいんだよなぁ……
初ノベル、いかがでしたか?楽しんでみて頂ければ幸いです。
こんな感じで終始ジェットコースターみたいな温度差なので、ご了承のほど、よろしくお願い致します。
それでは、次回をお楽しみに。