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藤堂「原田さん、好きですよ」
ぽつり、呟いてみる、意味なんてない、伝わらない、伝わったところで困らせるだけ、それでも伝えたかった、だからこれは僕の自己満。
原田「俺も好きだよ」
ふわりと笑った貴方、憎いくらいに可愛らしく笑うのですから、その言葉の中身は、僕の求めるものじゃないのに、罪な人というものだ。
藤堂「そうは思いませんか?斎藤さん」
斎藤「普通に僕に話しかけるその神経なんなの?」
藤堂「先生には言わないでおいてあげるので話し相手にくらいなってくださいたたっ斬りますよ」
斎藤「うげー、あの先生あってこの弟子ありだわ関わりたくねー!!!」
ある日、家でのんびりしていると斎藤一が居た、どうやら原田さんに会いに来てたらしいが僕に先に見つかってしまい帰ろうとしていた、ので首根っこを引っ掴み話しかけてみた。
斎藤「ていうか手、離してよ」
藤堂「逃げないならいいですけど」
斎藤「逃げない逃げない」
藤堂「はい」
斎藤「やっと開放された……ていうかさぁ、なんで僕のこと引っ捕まえたの?君僕のこと嫌いだろ?」
藤堂「はい!!!!!」
斎藤「元気な返事だねぇ!!!」
「まーじでなんなのさ君ぃ…」なんてしょぼくれた風の顔でこっちを見てくる。
藤堂「…じゃあ聞きますけど、貴方って何者なんですか?」
斎藤「…教えると思う?」
藤堂「教えてください」
そう、口では丁寧に言うが行動はとにかく荒いもので、斎藤の首筋に刃を突き立てる、家、それもすぐそこに飾ってる日本刀、模造刀だけど。
斎藤「……はー、ヤダヤダこれだから野蛮人は!」
そういうと斎藤さんはするりと目の前から消え、気がつけば壁に張り付いてた。
藤堂「…人間ではないことを隠す気はないと」
斎藤「今更じゃない?」
藤堂「そうですね…あと壁に張り付いてるの気持ち悪いな」
斎藤「ひでぇや、手心ってもんはないのかい」
藤堂「そこになければ無いですね」
斎藤「ダイソー店員?」
藤堂「なんで知ってるんですか」
……とはいえ人間の姿でい続けているのを見る限り本当に正体までは明かすつもりはないらしい。
流石にもう刀の出番は無さそうなので仕舞う。
斎藤「…代わりに昔話してあげよっか」
藤堂「は?」
斎藤「まぁ、まぁ、お前頭の造りは悪くないんだからさ、少し考えればなにかわかるかもよ?」
「これは、多分昔のお話だ」
【山の龍神様】
むかし、あるところに、山の神様が居た。
山の神様は龍の神様で、山神様と奉られ、山の平和を守っていたことから【平和】の象徴となった。
山神様は人々の信仰を力の源として、平和を守り続けました。
それから何年経ったか、きっと何十年も経ったのだろう、下手すれば100年も超えているかもしれない、気がつけば周りの村は全て滅びて、山神様を祀る者は段々と居なくなりました、神が生きるには信仰が必要でした、山神様はきっとこのまま忘れられて死んでしまう、と、そう思っていました。
ある日、山に子供が現れるようになりました、その子は、髪の長い、綺麗な男の子でした。
その子供と遊んで、その子供に覚えてもらうことで山神様は元気を取り戻しました、いえ、もう神様ではありません、ですが確かに目の前にいる子供のおかげで死ぬ事なく、生きながらえることが出来ました。
山神様だった龍はその子供に恋をしました。
その子供のことが好きになりました。
その子供と一生添い遂げたいと思うようになりました。
一生一緒に
ずっと
ずっと
……
…ごくり。
斎藤「はい、これでおしまい」
藤堂「…色々と、言いたいことはあるけど、一つだけいい?」
斎藤「どうぞ?」
藤堂「貴方自分の正体は明かさないくせしてなんで別の人の正体は堂々と言うんだ?」
斎藤「んー?なんの事だか?」
藤堂「……そう」
斎藤「…じゃあ、そろそろ僕は帰るとするよ」
藤堂「…”永倉さん”によろしく言っておいて、あと”返すつもりが無くなった” ことも」
斎藤「…はいはい」
伊東「藤堂くん、なんか今居なかった?」
藤堂「気のせいですよ、刀しまってください。」
「なぁ」
「左之助」
「今日も山は平和だったぞ」
「左之助」
「なぁ」
「そっちはどうだ?」
「左之助」
「……なぁ」
「執着心の強さはピカイチだねぇ、さすがは龍族ってところ?」
「…お前か」
斎藤「そうそう、ハジメくん、挨拶しに来てやったよ」
「来んな」
斎藤「そう言うなって」
「…なぁ、ハジメ」
斎藤「なんだいシンパチくん」
「あいつが消えないようにするにはどうすればいい?」
斎藤「……」
「あいつが二度とオレの傍から離れないようにするにはどうすればいい!」
斎藤「…」
「あれか、そうか、やっぱり、食べれば、食べればずっと一緒にいられたのか?じゃあもう一度、飲み込めば」
斎藤「お前1回頭冷やせよ」
「……」
斎藤「…今度こそ左之助に嫌われても知らねぇぞ」
「…ア、さの、左之、嫌だ離れるなそばにいろお願いだから…う、あ……」
斎藤「…まぁとりあえずまた来るよ」
斎藤「今は頭冷やしな」
斎藤「……ちゃんと、考えるんだよ」
斎藤「…」
斎藤「はぁ」
斎藤「…今更だけど左之助に変なもの見せなくてよかったかもな」
斎藤「そもそも人外は人外でも規模違うし慣れるとかそういう話でもねぇよな…早計だった」
斎藤「やっぱり人間の感覚イマイチ理解しきれないな……」
斎藤「…どう足掻いても種族が違うんだから、分かり合えるわけねぇか……」
斎藤「…やっぱり人間と一緒に生きるなんて……」
斎藤「……」
あとがき
今回は斎藤一から見たみんなの感想
原田左之助
バウムクーヘン勝手に食ってる馬鹿。
靴もはかずにどこに逃げようとしてるのやら。
そうそう、あと意外と図太いよこいつ。
藤堂平助
左之助のこと好きらしいけどそっちは好きにすれば?って感じ、あ、あと
「…”永倉さん”によろしく言っておいて、あと”返すつもりが無くなった” ことも」
って言ってたけどさ、最初から返すつもり無いだろ君。
伊東甲子太郎
お前も左之助のこと好きなんだ……なんで?まぁなんでもいいよ好きにしな、僕の知ったことじゃないし……にしても最近殺しすぎじゃない?お陰様で街は平和だよ。
鈴木三樹三郎
なんかなんも関係ないのに巻き込まれて可哀想だね、変なのに好かれないようにだけは気をつけな。
シンパチ(永倉新八)
龍族だからか知らないけど好きなものを口に入れたがるんだよね、シンプルに馬鹿。
シンパチが左之助のこと食いかけた次の日、左之助のやつ普通にシンパチの所に顔出してたんだよな、そう考えると左之助が居なくなって拗れた原因はこれじゃないんだ……なんで拗れたんだよ。
今回した昔話について
昔話って言ってたけど後半は割と近代の話だよ。
ぶっちゃけるとシンパチの野郎の話だからね、あれ、だから話に出てきた子供は左之助って訳よ。
……ちなみに、今回平助くん相手に話したから触れなかったけど、シンパチって平助とも仲良かったんだよね、というかシンパチと平助と左之助との3人で三馬鹿してたんだよ。
……数年前までは、ね。