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貴方は幽霊を信じますか?
この世には多くの霊が貴方の身近に
存在します。
貴方を守ってくれる守護霊
様々な場所を彷徨う浮遊霊
特定の場所に縛り付けられた地縛霊 等がね
これは、田舎の学校に転校してきた私と
ある地縛霊の話である。
20××年 ×月 ×日
ガタンゴトン🚃
ゆっくりと走る電車に身を揺られながら
私、花崎 心優(はなさきこころ)はふと思う。
私は、これから行く場所でやっていけるのだろうか
そう心の中で静かに思った。
心優『田舎で一人…生活出来るのかな…』
家族…親戚すら居ない私に一人暮らしなんて
出来っこない。
でも、頼れる人は誰1人居ない
1人で生きていくしか無いのだ。
プシュー🚃
どうやら目的地に着いたようだ
彼女の心は不安に駆られているが
1歩足を踏み出した。
この先、起こる出来事に少しの
期待を感じて。
心優『ここが私の家か…』
駅から数十分歩いた先に
私がこれから住む1軒の古い家が見えた
心優『今日からここに1人で…』
家族おろか親戚の1人も居ない私に
同情したのか近所の方が古い家を譲ってくれた。
早速、家に入ってみると…
心優『…意外と綺麗…』
前から手入れがされていたようだ
昨日まで人が住んでいたのでは?と思うくらい
家の中は綺麗だった
心優『これなら掃除はしなくてもいいか…』
そんな事を考えているとふと思い出した事が
心優『そういえば明後日から学校あるじゃん』
『道覚えとかないと…』
そう言い私は家から学校までの道のりを
歩くことにした。
心優『えーと…次はここを左に…』
地図を頼りに指定されている学校に向かう
その途中、私はある場所へと辿り着いた
心優『あれ?こんな所に駅があるや』
私の目の前にはもう廃止されている駅があった
心優『ちょうど疲れてたし…ベンチで休も』
古びた2つのうち1つのベンチに座る
心優『はぁ…明後日から心配だなぁ…』
友達は出来るのか…クラスに馴染めるのか…
そんな心の奥底にある不安を感じた。
その時、隣から声が
?『君…初めて見る子だね…』
心優『え?』
隣のもう1つのベンチに同年代らしき男の子がいた
?『君…名前なんて言うの?』
心優『……花崎 心優…』
周『花崎さんか…俺は柊 周(ひいらぎあまね)』
ふわり とまるで風のように笑う彼
そうこれが私と地縛霊の彼との出会いである。