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心優『柊…周…くん』
周「そ、君は…新しく来た子?」
心優『う、うん。転校してきて…』
周「そっか〜転校かぁ。大変でしょ?」
心優『え?ま、まぁ…来たばっかで分かんないけど』
それから私は暫くの間、柊くんと喋った
初めて会って、初めて喋るけれど彼は
とても良い人だ。
心優『あ、もうこんな時間…』
ふと携帯の時計を見ると午後3時になっていた
学校までの道のりを覚えなければ
心優『私、明後日から学校で道を覚えなきゃなの』
『だから、もう帰るね。』
君と喋れて楽しかった…そう伝えると
周「俺で良ければいつでも」
そう言って彼はまた
ふわりと優しい風のように笑った
その後、学校までの道のりを覚え家に帰宅
心優『あ、そういえば…柊くん一緒の学校かな…』
私が住む場所には学校は1箇所しか無いはず
それならきっと彼も同じ学校の生徒だろう
心優『一緒の学校だったら仲良くなれるかな…』
少しだけ、あんなに不安だった心も
柊くんが居るかもしれないと思ったら
ほんの少しだけ温かくなった気がした。
翌日
不安とほんの少しの楽しみを抱え
新しく通う学校へと向かった
2年3組と書かれた教室に担任の先生となる
人に案内をうける
担任『じゃ、花崎さん。教室入って
自己紹介お願いね』
ガラッ🚪
担任『はーい。皆静かにして
転校生を紹介するよ』
心優『は、花崎 心優です。○○から転校
してきました。宜しくお願いします。』
担任『じゃ花崎さんの席はあそこね』
千里『うち早川 千里!宜しくね!』
心優『う、うん!宜しく』
千里と名乗る隣の席の子はとても明るく
優しい女の子だった
友達が出来るか不安だったがどうやら
心配無いみたいだ
千里『へぇ〜心優って都会から来たんや』
『こんな田舎びっくりやろ笑笑』
心優『びっくりだけど…景色綺麗』
千里『やろ!景色だけは都会には負けへんから!』
明るい千里のお陰で楽しい高校生活が送れそうだ
心優(にしても…柊くん見かけなかったな…)
同じ高校生のはずなのだが…
心優(休みなのかな?)
聞けばいいか…きっとまた会えるだろう
~放課後~
千里『心優!一緒に帰ろ!』
心優『うん。帰ろ』
新しく出来た友達…千里と帰る途中
私は千里にあの事を聞いた
心優『ねぇ…千里。私達の学校にさ』
『柊 周くんって子いる?』
千里『柊 周?誰それ?うちの学校にはおらんよ』
心優『え…居ないの?』
千里『おらんよ。先輩にも…。』
『てか…うちらの地域にそんな名前の男
おったっけな?』
そう言って千里はウーンと考えだした
心優(学校には居ない…私達の町にも居ないかも…)
なら、彼は一体何者なのか。
ただの学校には通わない同年代の男の子なのか…
心優(それだったら千里も見た事あるよね…)
千里が見た事ないなら…彼は一体……__