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過去作の再掲です。
⚠️首絞め
『全部お前の嗜癖で才能』
「俺! お前のせいで! 首絞めるだけで勃つようになっちゃったの!!!」
大事な話があると家に呼ばれて、何かと思えば真っ赤な顔でそう叫ばれた。びっくりした、首絞めるだけでで勃つって言ったかと思った。ゆるむ口元を抑えて深呼吸をする。うーん、多分夢じゃない。
「そ、れは……詳しく聞いていいやつ?」
「聞け! んで反省しろ!」
勢いに少し仰け反った。勇斗は少し声のトーンを落として続ける。
「仁人さ、最近俺がイく時ほぼ確で首絞めるじゃん? そんで俺、仁人がやるってことは気持ちいんかなって思って、ひとりでやって……したらほんとに、勃っちゃってぇ……。うぅ、じんとのせいだァ……」
泣き真似をする勇斗がかわいい、というのは置いといて。
「へえ、俺のせいねぇ……」
言い方が気に食わないなぁ。それはお前の素質だろ。
「じゃあ、一回ほんとか試してみてもいい?」
やわやわと頬に触れる。やっぱり28にもなると柔らかくはないもんだなぁ。軽く堪能して、そのまま少し下に手をやった。手を添えれば勇斗の喉がごくりと鳴る。ぎゅう、と首を絞めれば、大きく跳ねた勇斗の身体からみるみる力が抜けていく。壁に背中を預けた勇斗は重力に抗えないままずり落ちる。いつの間にか、俺の目線の方が少し上になっていた。
「まっ……じん、と」
「待たないよー」
潤んだ目で精一杯空気を取り込もうとする勇斗がなんだか愛おしくて、首を絞めたままキスをした。勇斗の目が見開かれる。ふるふる首を振って、抵抗しようとしても無駄。「間違っても仁人に傷を付けたくない」なんて言って両腕をネクタイで纏めたのは勇斗だし。自分の欲を発散するためって正直に言えばいいのに。プライドで言えないだけで勇斗がドマゾなのもずっと昔から知ってるよ。股間にぐりぐりと太ももを当ててみれば俺よりデカいソコはしっかりと反応していた。
「ふーん……。勇斗、本当に首絞めるのでおっきくなっちゃうんだ。変態じゃん」
「お、まえがっ、毎回毎回、っ絞めるからァ……」
げほげほと咳き込みながらそういう勇斗がはちゃめちゃにかわいくて、またキスした。
「んっ……ふ、ぁ……」
気道を抑えていた手で勇斗の耳を塞ぐ。びく、と勇斗が震えた。勇斗は耳が良いから、大きくなった水音にびっくりしたんだろう。熱を持った唇を柔く噛んで、歯列をなぞる。舌を食む。その度に俺のシャツを掴む勇斗の力が強くなる。ぐちぐちと音を立てて口内を貪り、唾液を呑み込んで、そっと口を離した。一瞬銀色の糸が俺たちを繋いで、ふつりと切れる。息の荒いままの勇斗は焦点があっていなくて、勇斗の魂まで吸い取ってしまったみたい。
「はっ、ぁ…じんと……っ」
「ん、勇斗、きもちよかった?」
頬の紅潮した勇斗と目を合わせてそう尋ねる。やっぱり本人の口から聞くのが一番だ。はくはくと動く口を見守っていれば、少しして表情が動く。
ぽろ、と勇斗の目から水滴が溢れた。
「う、ぅえ……、じんとぉ……ひく、」
「……? はっ!? まっ、えっちょ、、どしたの勇斗!?」
泣いてる……泣いてる!? あの勇斗が!?
「じんと、じんとぉ……ひどい……」
へにゃへにゃと床に座って顔を覆う勇斗は正直言って……うーんエロい。けどそれ以上に泣かせてしまった事実がヤバい。あの超有名俳優を、今流行りのアイドルを、こんな風に泣かせた……? うん、何らかの罪に該当する気がする。死刑か?
「さ、佐野さーん……一体、どうして涙をおこぼしに……」
「ぃ……イっちゃっ、たぁ…」
……は?
はう
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コメント
5件

最高です!ほんとにほんとにありがとうございます! 自分の願う理想の💛🩷の人物像で、頭の中で映像化できるほどでした。 もっとたくさん作品を拝読したいです!
控えめに言って好きです
あらら、いきなりエモい幕開けですね……。勇斗が「首絞めるだけで勃つようになった」って告白してくるシーン、恥ずかしさと勢いが生々しくて引き込まれました。それに対する仁人の「試してみてもいい?」の返しが余裕ありすぎて、二人の関係性が一瞬で伝わる巧さ。終盤、泣きじゃくる勇斗が「イっちゃった」って呟く落差がもう……キャラの心情が細かく描かれてて続きが気になります。