カルドが事後処理を終えてから2時間後。
「ん。」
オーターが目を覚まし、ボ〜ッと天井を見つめていると、
「目が覚めた?」
とカルドがオーターの顔を覗き込みながら声をかけてきた。
「・・・・はい。」
「ふふ。まだ寝ぼけてて可愛い。」
オーターの頬にカルドの手が伸ばされ、優しく撫でていく。カルドの手の温もりに、オーターはうっとりとしながらされるがままだった。
少ししてカルドの手が離れていき、オーターの顔を見つめながら口を開いた。
「身体の方は大丈夫かい?気持ち悪くない?」
「ええ。貴方がきちんと処理してくれたおかげで気持ち悪くないです。・・・腰は少し痛いですけど。」
「それはその・・・ごめんね。」
「何故、謝るのですか?私が貴方に抱けと言ったのですよ。それに・・・」
「それに?」
「貴方がくれる物なら、たとえそれが痛みであっても嬉しいです。」
オーターの口から出た言葉にカルドは、
「はあ。」とため息をついた。
「カルド?どうしました。」
「君って、どうしてそんなに可愛いの?どれだけ僕を惚れさせれば気が済むの?」
カルドの言葉にムッとして、オーターも口を開き負けじと思いをぶつける。
「・・・そんなの私だって同じです。」
「え?」
「貴方がいつも私を甘やかすから、大切にしてくれるから、私は貴方に毎回惚れさせられてますよ。もう・・・貴方の温もりを知らなかった頃には戻れません。どうしてくれるんですか。」
(すごい殺し文句だ。・・・やっぱり君には敵わない。)
オーターの爆弾発言を受け、カルドは苦笑しながらそう思った。
「・・・そうだね。君をそこまでにしてしまった責任は取らないといけないね。」
カルドが言いながら、オーターのリボンが結ばれている方の手を取った。
「カルド、何を?」
「このリボンに誓うよ。これから先もどんな事があったとしても、君を愛し続け僕の全てを君に捧げるって。」
そこまで言うと、カルドはまるで物語に出てくる騎士がお姫様の手の甲に忠誠のキスをするかのように、オーターの手首に結ばれたリボンにキスを落とした。
「・・・・・ッ。」
ドクン!
カルドのその仕草にオーターの胸が大きく音を立てた。
(ほらまた、貴方の事を好きになる音がした。)
「・・・誓いを破ったその時は、埋めますから。」
頬を赤く染めながら言うオーターの言葉に、リボンから唇を離したカルドが、フッと笑ってオーターを見つめながら応える。
「それは怖いなあ。でもそうはならないよ。」
「大した自信ですね。・・・カルド。」
「何?」
「こちらには・・・してくれないのですか?」
カルドにとられていない方の手で、唇をトントンと軽く叩きながら聞くオーターにカルドは優しく微笑んで、オーターに顔を近づけた。
「仰せのままに。」
「『可愛くて愛しい僕のオーター』。」
優しい声で呟きながら、カルドは目の前のキスをねだる可愛らしい愛する恋人にキスを落とすのだった。
コメント
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カルオタかわよ私のこと〇す気ですか?もー困っちゃう︎💕