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「転校生の星野結奈です!北原中学校から来ました。宜しくお願いします」
私は転校生だ。両親の離婚が原因で苗字が変わった為、引越した。
「なぁ!お前さ、如月か?」
男の子が話しかけてきた。どうやら隣の席の人らしい。でも何故私の前の苗字を知っている?とても謎だった。
「なぁ!聞いてる?」
「そうだけど、」
「俺拓也だよ!」
私は誰か想像つかなかったし、覚えもなかった。「誰ですか?」
「忘れたのかよ。幼稚園同じだっただろ!」
私は全く覚えてなかった。だが、幼稚園に拓也くんって名前の子はどうやらいた気がする。でも苗字が違うし、拓也なんか全国にたくさんいるだろう。きっと人違いだと思っていた。
「なぁ!今日さ、屋上きて」
屋上をどうやって登るかすらわからない私になんか言ってきた。
「とりま待ってるわ!」
放課後どうにか辿り着いた。
「私になんか用?」
「佐藤 拓也だ!わかるか?」
「え?」
私は思い出した。初恋の相手だ。
「なんで苗字違うの?」
「親の、、、離婚、」
確かに拓也の親はネグレクトしていた。
しょっちゅう殴られて、外に出され、私の家に来ていた。
この日私は恋が始まった。