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◇◇◇◇◇
「それじゃ、部屋を移しましょうか?」
さっきより小さい会議室に、ダニエラさん、ナタリアさん、カシメロさん、それに僕たち黒の軍団一同が、集まってる。
ダニエラさんの一存で、ナタリアさんが新丞相に、カシメロさんは近衛兵団長継続と国軍監査役を兼務することになった。
ビスケットタウンは、当分の間、カルロスさんに領主を任せるらしい。修行の一環とのことであった。
「ナタリアちゃん!
まず、奴隷の解放なんだけど、奴隷商人からは、有無を言わせずでいいんだけど、一般の人からは、そういうわけにはいかないわよね。」
「そうね。奴隷解放するのに、お金が必要よね。買った金額そのままとはいかないけど、一定の金額で譲り受ける形じゃないと不満が出るからね。」
「あとね、税もビスケットタウン並みには下げたいのよね。」
「それは、たぶん問題ないわ。膨れ上がった軍事費を圧縮すればいいんだもの。
この大陸でこんなアホみたいに軍事費を使ってるの帝国くらいよ。適正にすればいいだけよ。皇国も王国もユメくん経由で仲良くできるはずよ。ねえ、ユメくん!」
「そうですね。一応、僕は両国から爵位をもらってます。それに、皇国は皇王とエマが黒の軍団ですし、王国も第一王女が黒の軍団で、国王様もいい人です。そういう意味では、帝国もナタリアさんとレイラが黒の軍団なんで、3つの国が繋がってますね!笑。よく考えたら、すごいかも!」
「あ!そうね!大事なことを忘れてたわ。ユメくん、帝国の爵位をもらってね。断っちゃダメよ。なかまはずれになっちゃうから。笑!」
「ありがとうございます。それじゃ、遠慮なく。」
「じゃあ、ここでチャチャっと貴族証作っちゃうからね。授与式とか割愛。」
「話を戻すと、まずは、奴隷解放の資金をどうするかよね?
すぐに奴隷商人を指名手配ね。持ち金全部没収よ。これは、カシメロさんにお任せしたいわ。」
「よっしゃ!任された!奴隷商人!待ってろよ!これで公に奴隷商人狩りができるぜ!
積年の恨みを倍返しだ!
やられたら、やり返す!」
これは、なんか事情がありそうやな。
聞かないけど。
「あのー、資金がいるんですよね?
皇国と王国にお願いしてみましょうか?」
「え?ユメくん?それはいくらユメくんでも難しいんじゃない?」
「そうなんですけど、ダニエラさんがよければ、ちょっと話だけはしてみようかと。
ただ、普通にお願いしたら、さすがに断られると思うんです。
なので、まずは、ノザディア大陸の三国で、不可侵条約を結びます。
そして、帝国は通信魔道具提供を提案すれば、どうかなと思いまして。
皇国や王国は、ここまで通信魔道技術が発達してないんです。これは、すごい価値だと思います。これまで輸出を禁止してたんですよね?
どうしますか?」
「ユメくん!ナイスアイデアよ!もちろん、いいわよ。お願いできるかしら?」
「ユメくん!ありがとう!私からもお願いするわ。さすがね!」
「わかりました。まだ、聞いてみないとわからないですけど、それだけの価値はあると思うので、なんとかなると思います。」
「それじゃ、こちらで、不可侵条約と相互経済協力に関する公文書を作成しておくわ。」
「はい、お願いします!じゃ、早速、行ってきますね!」
「え?文書は今からよ。」
「まず、口頭で伝えてきます。向こうも決定までそれなりに時間がかかると思うので、早く伝えたほうがいいですよね?」
「それは、こちらは助かるけど、手ぶらで大丈夫なの?」
「たぶん。じゃ、行ってきます!」
瞬間転移で、まずは皇国のエメのところに!
「エメ!来たよ!」
「あら、ユメさん!もうそんな時間?」
「そうじゃないんだけど、ちょっと相談があってね!」
帝国であったこと、条約などのお話を説明。
「いいんじゃない?それじゃ、ルーカスのところに行きましょう!」
「ルーカス!ちょっと話があるんだけど!」
「はい。あ!ユメさん!お久しぶりですね。今日はどうされましたか?」
さっきと同じ話をルーカスさんにもする。
「本当にユメさんはすごいですね!その話であれば、問題ないと思います。一応、皇国会議で提案しますので、明日まで待ってもらえますか?」
「ありがとうございます。エメもありがとね!
それじゃ、後でまた来るから!」
「うん、じゃあ、あとでね!」
瞬間転移で、今度は王国のマリアのところに!
ここでも、マリアに事情を話して、国王様と丞相のロバートさんと話しさせてもらった。
2人とも、問題ないというお墨付きをいただいた。むしろ、喜んでたような。
こちらも、一応、王国会議で決定するとのことで、明日まで待つように言われた。
「マリア!ありがとね!じゃあ、あとで来るから!」
「うん、待ってるね!」
そして、瞬間転移で、黒の軍団本体に戻る。
一応、こういう時はカグヤ様宛てになる。
それ以外だともめる。
なぜか、カグヤ様だけはOKなんやな!
まあ、わかる気がするけど。
「ただいま、戻りました!」
「お疲れ様でした。相変わらず、仕事が早いわね!どうでしたか?」
「両国とも会議にかけるので、明日まで待ってくださいとのことでした。」
「やっぱり、難しそうね。」
「あ!いえ、皇国も王国も皇王様、国王様、それに両方の丞相と話してきましたけど、問題ないと言ってましたよ。」
「あなた、軽いわね!この時間で、そこまでやってきたの?ビックリだわ。ほんとに感謝しても、仕切れないわね。もう、これは体で返すしかないわネ。」
「ダニエラさん!気持ちだけ、受けとりました!僕、そっちはまだちょっと!」
「ふふふ、冗談よ!かわいいわね!」
「ユメくん!ほんとにありがとう。こっちも、だいたい決めることは、決めたから、今日はお開きにするわ!」
「じゃあ、黒の軍団を部屋に案内してあげてね!スペシャルなやつ!」
「ありがとうございます。じゃあ、また、明日!」
「あ!黒の軍団の部屋をあとで私にも教えてね!ユメくん!あとで行くわ!」
「はい。ナタリアさん!待ってますね!」
今日は、だいぶ長い一日だった気がする。
まあ、いろいろ、あった。ありすぎやろ!
と言っても、まだ終わってないぞ!
お楽しみはこれからや〜!
◇◇◇◇◇