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申し訳ございません。
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玄関には父さんの靴があった。
どうやら、仕事を終え真っ直ぐばぁばんちに来たようだった。
俺が前にある襖を開けようとして、ただいま、と言おうとした時、父さんの声が聞こえた。
「俺さ、思うんだよね。」
父さんの声は、いつもと同じように聞こえる。
「何をだよ、クソ長男」とチョロ松おじさんの突っ込む声が聞こえた。
「俺の、せいなのかなって。」
「は?」
チョロ松おじさんの呆れた声が聞こえて、俺も驚いて、口をパカ、と開けてしまった。
「あいつが、こうなったのも、
あいつが、俺に本音を言わないのも、
全部、全部!!!」
ドンッ!!!と父さんがグラスを思いっきりテーブルに置いた。
「俺がぁ、あん時、言えなかった、あいつにありがとうも、愛してる、も、なんにも言えなかった。」
「あいつに、あんなこと、言ったから、」
あんな事?
父さんは母さんに何を言った。
口喧嘩なんかしない、しかも大喧嘩なんて一度も見たことがなかった。
父さんが拗ねたら、母さんが仕方がないと折れているのしか見たことない。
「義姉さんに、何言ったわけ?」
気づかなかったが、いちくんがそう父さんに聞いた。
「……」
父さんは、黙った。
いちくんは母さんと仲が良くて、まるで友達のような感じだった。
「おそ松兄さん、義姉さんに何を言ったの?」
いちくんの声は、震えているように感じた。
その隣にいる俺を見た父さんとチョロ松おじさんはがた、と立ち上がる。
「しん……すけ……」
俺は反応しなかった。
真っ直ぐ、酒を飲んでるのに顔を真っ青にさせている父さんの襟を掴んだ。
「母さん……が……」
誰よりも優しい母さんが
目を覚まさない理由を勝手に!!
「目を覚まさない理由をあんたが!!
勝手に決めつけてんじゃねぇよ!!!」
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「信助!!!!!」
俺は、走った。
じぃじの家から飛び出して、視界が滲むのを感じながら、走ったよ。
父さんは、母さんのことを愛してなんかいなかった。
政略結婚だったんだってさ。
俺、知らなかったよ。
母さんは、父さんのこと好きだったと思うよ。
俺を見てる時の目を父さんにも向けていたから。
なのに、父さんは、母さんのことを愛しても、好いてもないなんておかしいでしょ!?