テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
srhb
俺が一番最初に出したsrhbの原文。
ご本人様とは関係ありません。
いつもだったらなんてことないこの日。
俺にとってはとても大切なものになっていた。
いろんなことを経験して
学んで
心配して
でも、成長したし彼の隣に立つことができた。
そんな今日は俺と彼の記念日である。
ほかのメンバーは誰もいない二人だけの時間。
彼が帰ってくるのを今か今かと心待ちにしていた。
扉が開く。
「‼セラお‼」
「ただいま、雲雀。」
帰った来た彼はいつも通りにっこり笑って持っていた荷物を机の上に置いた。
「見て、ケーキ買っちゃった。」
そう言って箱から出したのは俺の大好きなバスクチーズケーキで。
そういうところも大好きだなって思う。
「ありがと!せらお、俺もいっぱい作っちゃった。」
そう言って机に料理を並べていく。
彼が好きなものも俺が好きなものもあるそんな食卓。
「「いただきます」」
二人で手を合わせて食べ始める。
うん、おいしい。
他愛もない話をしながら食べ進めていく。
お皿の中が空っぽになって、デザートの前にお風呂に入ることにする。
二人で入ると狭いけれど心地よい。
身も心もあったまってお風呂から上がり、デザートを用意する。
「いただきます!」
おいしくてパクパク食べているとセラおに見つめられていることに気づいた。
とてもやさしく、愛おしいものを見る目で。
恥ずかしくなり、目をそらしつつも食べ終え、一息つく。
「ねぇ、雲雀。」
ふと、声をかけられ振り返る。
「俺と結婚してください。」
そう言って差し出されたのは一つのリング。
中央にはダイアがはまっており、きらきらと輝いている。
「っはい‼‼」
セラフからのプロポーズを断るわけもなく、それを受け取りセラフに抱き着く。
今日は俺とセラフが付き合って5年目の記念日。
それが今からセラフにプロポーズされた記念日へと変わるのだ。
「実は俺も…。」
そう言って俺が差し出したのは、彼の指にはついていないピンクゴールドのリング。
俺もこの日に彼に渡したいと考えていたのだ。
彼はリングを指にはめ、うれしそうに笑い俺に飛びつく。
そのまま唇が重なり、だんだんと深いものに変わっていく。
俺達の関係も恋人から家族へと変わっていく…。
「せらお…。」
「雲雀。」
彼は俺を抱き上げ、寝室へと向かう。
ベッドに寝かされまた唇が重なった。
二人の夜は始まったばかりだ。
短編集を書き連ねていたノートの最終話。
こっちの方があまあまですね。
それではまた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!