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桃青/R18/どろどろ/OD/嘔吐
何でも美味しくいただける方向け、癖詰め合わせハッピーセット
1度混ざった汚い色にはどんなに綺麗な色を足したって鈍色から戻ることはない。ないこと過ごしていると、その言葉を実感するような気がする。
別にないこと俺が綺麗な色だとか、逆に特段汚い色だとか言いたい訳ではない。水に溶かす前の水彩絵の具は全ての色を覆い隠し他の色と混ざると汚く発色する、そういうこと。
そして、俺たちは水に溶けることを望んでいないということ_
青「あ”ッ、ん”、んん”ぅ、♥ふぅ”、ぅあ”〜〜ッッ♥♥」
酒やエナドリの空き缶、薬瓶、どぎついピンクの玩具。
そんなものが床が見えなくなるほど散らばった部屋のシングルベッド。2人分の重みに耐えられず鳴き声を上げる寝具に気も止めず行為を行う二人の男。
片方は如何にも女遊びをしていますといった風貌の青年。もう片方は人の良さそうな細身の男性。二人ともどこか現実を見ていないような虚ろな目で部屋に嬌声を響かせる。
桃「っは、まろ”ッ?きもちーッ、い”?」
青「っん”、ん”っ、♥きも、ち”ッぁ”、は、やば、あ、ぁ”ッッ♥」
桃「んは、っ”♥じゃ、もっときもちくなろ”ッ?♥」
ーーー
桃「もっときもちくなろ”ッ?♥」
そう言ったないこがベッド横の薬瓶に手を伸ばす。じゃら、とないこの左手と繋がれた手錠が音を立てた。
青「っへ”、あ”ッ、やぁ”ッ…!」
繋がれたまま持ち上げられていく手を曲げかりっ、とないこの左手に軽く爪を立てる。目をこっちに向けたないこが目付きを変えて睨むように見据えてきた。
桃「何、その目」
ひゅっ、と喉から音が鳴る。
桃「俺、今のまろ、嫌い」
やめて。違う、ちがくて、俺のこと、そんな冷たい目でみないで。やだ
青「ごめッ_っぁ”あ”ッッ!!?♥」
言おうとしていた謝罪の言葉は途中で途切れて、代わりに悲鳴にも似た自分の喘ぎ声が頭に響く。
青「あ”ッ、♥はぅ”、ッん”♥ん”、ひゅ”ッ!?、ッか、はッッ♥〜〜ッッ♥♥」
絶えず与えられる快楽に今日何度目か分からない絶頂を向かえぐら、と視界が歪む。
あ、これ
落ち
る
ーーー
青「っひ、ふ、ッッ♥ひゅッ、ぁ”♥」
ぱちぱち、と視界が弾ける独特な感覚。一瞬意識が飛んだから分からないけど多分二十錠くらい、口移しで喉奥に流し込まれた感覚が残ってる。
ないこを見ればちょうど瓶の残りを一気に飲み込んだところで。二瓶目に俺の右手の指先が触れた。
青「っな”、いこ…ッ!ほんま、ッに”、そんな、もん、しとき…っ?」
青「死んでまう、よ…ッッ!」
大量の薬のせいで息を吸う度喉から変な音がするし正常な意識なんてほとんどない。それでも目の前の恋人が日に日に薬に溺れていくのを見ているから、感覚のない指先に何とか力を込めて瓶に伸ばした彼の左手を払う。
青「…ッぁ、」
間違えた判断だと気づいたのは少し遅かった。
気がついたら今さっきないこの左手を払ったはずの手はまた瓶に触れていて中の薬がざらざらと音を立てて彼の口に運ばれていく。二、三回ほど彼の喉仏が上下すると一度瓶から口を離して焦点の定まらない目で俺を見据え口を開いた。
桃「一緒パキろーッ?♥♥」
あ、ないこの舌。俺の色してる。
そんな事に興奮してしまう俺はどうかしているのだろうか。もう何もわからないけど、相変わらず白く弾ける視界の中また薬を飲み込んでしまった俺も同罪だろう。
カシャン、と瓶の音がして「62錠」と書かれた空き瓶が部屋の1部になった。
ーーー
桃「ッはーッッ、はぁ”ッ♥」
あたまがんがんする
おなかぐるぐるしてはきそう
でも、しぬほどきもちいい
青「っふ”、な”いこ、ぉ”ッ…。きもち、わるい、〝アレ〟ほし”ぃ”」
俺の下でまろがぐずぐずと言う。俺のこと散々ヤク中みたいに見るけどお前だって同じだろ、なんて言ってもまろは記憶にないみたいだけど。
まろはいつまでも自分は正常だと思い込んでるみたい。
桃「くち、あけて?」
青「ん”、ぁ…」
「即効性」だの「マンネリ防止」だの、ピンクとハートが沢山の瓶を空け中の液体を口移しすれば青白かった顔が嘘みたいに頬を赤く染めてゆらゆらと腰を振り出す。
青「あ、ぁ”ッ♥きもち、♥は、ぁ”ッッ♥♥」
桃「〜〜っ”ッ”♥♥」
ああ、本当に
馬鹿で、惨めで、滑稽で。
世界一可愛いんだから。
身体をびくつかせる彼に欲情しながら瓶の液体を飲み干した。
ーーー
上も下もよく分かんなくて、視界がぼやぼやして、ただ頭には容赦なく肉壁を突かれる音とないこの吐息だけが甘く響く。
桃「ッは、まろッ♥、だいすき、ッ♥」
青「ん”ひ、ぅ”ッッ!?♥なぃ”こ、ぉ”ッ♥」
青「やら”ッ、やら”ぁ”ッッ”、!!とま、とま”ッへ♥」
青「あ”たまッ、ば、かん”なぅ”、♥〜”ッ!♥」
桃「あはッ!♥おかしくなっちゃお?♥”」
声を裏返らせてないこが言った。その様子に、彼が俺のせいで狂っているという事実にどうしようもなくそそられてしまって きゅう、と締め付ければ綺麗な顔を快楽で歪ませて中に欲を吐き出される。
青「あぁ”ッ♥〜〜”〜ッ、ッッ”♥♥」
びく、びくッと無意識に痙攣する身体。またしても意識を手放そうとした最中、ばちばちと脳が痺れる感覚と苦しいような、快、楽が、腹の底か、ら、キた。
青「ふッ、おぉ”ッッ♥♥ほ”、ぉ”♥、〜ッッ♥”」
ぎゅうう、と最奥の更に奥を押し潰される感覚。だめなところに入りそうになる、背中のぞくぞくする感じ。
青「な”ッ、いこッッ♥ひゅ”ッ、お”♥」
だめ、そこ、ほんとに
はいったら、こわれ、る
桃「は”ッ、ふぅ”ッ、ふ”ーッッ、っん”」
青「なぃ”、こ…ッ”?」
体重をかけて倒れ込んでくるないこの様子がおかしい。ぽたぽた冷や汗を垂らして、目にうっすら涙を浮かべながら荒い呼吸を繰り返すないこに気遣う言葉をかけようとするも、喉からは汚くて甘ったるい喘ぎ声しか出てこない。
青「ん”ひゅッ”…は”ッ、だ、いじょ」
ぐぽ、と 人体からなるはずのない汚い水音が脳に響いた。
青「お”ぉ”、ッ〜”〜”ッッ!?♥♥”」
いたい、きもち、い、すき、やだ、すき、こわい、すき__♥♥♥
考えの纏まらない頭で朦朧としながら痙攣イキを繰り返していると、ぐっと手錠の鎖が引かれて同時にないこの頭が俺の鎖骨あたりに来るような形で倒れ込んでくる。余計に体重がかかって奥を突き刺されるような快楽がびりびりと続いた。
青「ほ”ぉ”ッッ♥♥はひ、ッ”、ぉ”ッ♥」
桃「っ”、う”ぁ”ッ、ふぅ”、ん”」
びくん、とないこの背中が脈打つ。ごぷ、とくぐもった水音が喉元から聞こえ直後にびしゃぴちゃ、と彼の口から逆流した液体が吐き出された。
吐瀉物、と言っていいのか怪しいほど水っぽいそれはここ数日間酒とエナドリ、大量の薬しか口にしていないからだろう。突然体重をかけてきたのは 媚薬の効果が切れてきて薬の副作用をもろに感じたからか とようやく理解した。
青「な”いこッぉ”♥、すき、ぃ”」
桃「ん”ッ、ん”ぇ”、ぁ”ッッ、こ、ひゅ”ッ」
もう空っぽになってしまったようで、タチだと言うのに痙攣しながらメスイキをする様子も、時々背中が跳ねて吐瀉物が口からこぼれるとこも、全部全部好きで。
青「たま”んな”い”ッ…♥♥」
ーーー
視界が歪んで、吐き気が収まんなくて、でも快楽をもろに感じてしまう情けない姿。
喉がひりひり痛くて、頭、われそうで、でもどこか、満たされて。
喉から嗚咽を漏らしながらまろの心臓、どきどき言ってる、なんて。少し純粋なことを考える。
青「な”いこッ♥きれーやね”ッぇ”♥♥」
桃「ん”ぁ”…ッ、ん”ッぅ”♥」
珍しくまろからの深い接吻にふわふわとした幸福感が脳内に満ちた。直後、内蔵が縮むような感覚がして反射的に舌を引っ込める。
やばい、また
は、く
唇が離れることはなくて、そのまま口移しのように俺の吐瀉物がまろの口内に移る。
桃「…は”ッ、ッッふ”、まろッ?なん”で、の”ッ、のんで」
青「ん”ッ、は…ッ♥お”いしーッ”♥♥」
瞳の中をハートにして、欲情した表情を見せる彼に少しの加虐心が芽生えてしまって
桃「俺も”ッ、まろの飲みたいな”〜”ッ?」
強引に喉奥に指を入れ吐き気を催す様にぐりぐり指を動かす。
青「ん”ッ、ぐ…ッ♥ぉ”ッ、ん”ぇッ、え”ッ♥」
仰向けになっているまろは苦しそうに咳き込むと少し横を向いて吐瀉物を吐き出す。
桃「だめでしょ、こぼしちゃッ♥」
先程やられたように舐め取れば濁った目で見つめ返しては
青「ごめ”ッ、な”さ、ぁ”い…ッッ♥」
煽るような顔をしてゆら、と腰を動かした。
桃「〜”〜ッッ”♥♥ほんとッ、そーゆ”ーとこだよ”ッ!♥」
青「ふお”ッ、ぉ”、ッ♥〜”〜ッッ”!?♥”♥」
あぁ、こうやって、また
鈍色の世界の中、どこまでも二人で堕ちていっちゃうんだ
鈍色:平安時代から使われてきた濃い灰色の意味を持つ言葉。語源が刃物等が切れなくなる(鈍る)ところから来ているので2人一緒にいると正常な判断が出来なくなる(頭が鈍る)という意味で使用。