tg. すぅ…すぅ…
ガチャッ
: 何寝てんだよ!
tg. ビクッ
俺がぐっすりと眠っていた時
父さんが帰ってきた
知らない女性を連れて
: 飯作れよ
そう言われ、俺は父さんから1000円を渡された
仕方が無いので、コンビニまで行って材料を買ってから帰った
お湯を沸かして作ってる時、…
キッチンの隣の部屋から、変な音がずっと聞こえてた
何を作るかも考えていなかったので
取り敢えず簡単なラーメンを作る事にした
ラーメンが出来ても、父さんはあの女性と一向に部屋から出てこない
その間に、麺はすっかり伸びてしまっていた
すると、
: チッ冷めてるじゃねぇか
: 作り直せ!
仕方ないからそれは俺が食べて
父さんの分は新しく作り直した
: これ洗濯してこい
次は500円を渡された
俺は大量の洗濯物を抱えてコインランドリーにへと向かった
洗濯が完了するまで室内の椅子に座って待つことにした
tg. ポロポロ
自然と涙が零れて
止まらなかった
30分くらいすると、
自動ドアが一人でに開いた
何かと思って見てみると
ちょっとチャラそうな男性が2人入ってきた
at. ん、君どうしたの?
そう声を掛けてくれたのは、1番怖そうな人で、タトゥーが沢山入っていた
at. ジー
その人は俺の事をジッと見つめる
俺の様子を察したのか、
at. 俺の家来る?
そう言った
mz. トコトコ
もう1人が俺に近ずいて来て
mz. ギュッ
俺を抱き締めてきた
それからというもの、
at. tg〜
tg. 何〜
at. 海行くか?
tg. ハッ
tg. 行きたい!
最初は怖くて喋る事も出来なかったが
一緒に暮らして行くにつれ、徐々に親しくなり
会話を交わすような仲になれた
mz. tg〜手繋ぐか?
tg. うん!
ギュッ
初めての感覚
人の手に触れたのはこれが初めてだった
でも
これからはきっと
この2人と手を繋ぐことになるのかもしれない
ギュッ
tg. わッ
tg. どうしたの?
at. いや?俺も繋ぎたくなってな
tg. そうなんだ?
at. 嗚呼
そんな楽しい会話を交わしていると
帰り道、
俺の父さんと鉢合わせした
: おい
: 俺の子供を返せ
mz. ギュッ
mzたんは俺を抱き締め、目を隠す
at. あ”?
at君は怖い声を出す
at. 自分の子供の幸せも考えずに生きるゴミクズなんかに返すわけねぇだろうが
at. 残念だが、tgはもう俺らの子供だから余計無理だ
事件が起きて以来
俺は2人と過ごす時間が大好きで
もう父さんとは関わりたくないと思った
終
コメント
4件
すごいね!また新作出た!!しかも神作!才能あるんじゃないですか??
久々のノベルだ! あっとくんたちかっこいいですね〜 お久しぶりです!