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とある深夜。
ふたりは半同棲生活をしていた。
付き合いたてで少し気まずい空気がある中、きんときは動画編集をしていた。
シャークんはゲームをしていたようだが、ふと胸が苦しくなり、中断してきんときの居るリビングへ向かう。
ソファに座るきんときの隣にちょこんと座る。
「…やっぱ男同士で付き合うのって上手くいかねぇのかな… 」
そんな事を突然口にするシャークん。
その声は今にも消え入りそうだった。
そんなシャークんの声を聞き、 きんときは一度、編集作業を終わりパソコンを閉じる。
シャークんに視線を向けて言った。
「…急にどうしたの?そんなに不安?」
シャークんはきんときに視線を合わせようとしない。
俯いたまま無言になってしまう。
やはり不安なのだろう。
きんときは安心させたいが一心でそっとシャークんの頭を撫でる。
「…上手くいくかいかないかなんて、人それぞれじゃない?男同士とか関係なく。…何か不安になることあったの?」
シャークんはきんときの言葉に顔を上げる。
一瞬目を合わせたが、直ぐに逸らす。
「…いや…特になんにもないけど…ちょっと気になっただけ。」
そんな風に吐き捨てるシャークん。
素直に気持ちを伝えられないのだろう。
強がる姿すらも愛おしいと感じるきんときは、優しく微笑みシャークんに抱き着く。
シャークんは突然抱きつかれびっくりするが、ゆっくりときんときの背中に手を回す。
段々、先程の不安が消え去っていく。
「…かわいいね。」
ポロッと出たきんときの本音が、シャークんの耳を赤くさせる。