思いつきで書く短編集第1話
orbnの両片思い。地雷の方は自衛よろです。
【*Bonjour side*】
「ぼんさーん!!今いいですかー!!」
それは、今日の撮影が終わった直後のことで。
大声で名前を呼ばれ、部屋の扉が開く。
やっぱり、おらふくんだ。
『ん、いいよいいよ、どうした?』
どうした、なんて言いながら本当はわかっている。
きっと今日も“アレ”だろう。
「ぼんさぁん……今回もダメでした……」
『またぁ……!?どんだけ鈍いのよ、その人……』
そう返しながら、さりげなく扉を閉じる。
ついでに鍵もかけておく。今は入ってこられるとちょっと困るから。
……“アレ”というのはおらふくんからの恋愛相談だ。
なんでも、好きな人が鈍すぎて
アピールしてても気づかないんだとか。
『てかさ、いい加減好きな人教えてよ?俺知ってる人?』
「んー……秘密ですよ、ぼんさん」
『えー……』
そう、おらふくんは恋愛相談なのに好きな人を教えてくれない……
相手が男ということだけ知っている。
ちなみに、俺は同性愛はいいと思っている。
……俺の好きな人は、おらふくんだから。
まぁ、おらふくんは俺に恋愛相談をしている。
つまり俺は恋愛対象ではないのだ。
俺ももう諦めていて、応援してる。
後輩の恋は実って欲しいし……
「それでぼんさん、今回の作戦どうします?」
『ん〜……そうだなぁ……』
【*ORAF-KUN side*】
突然だが、僕はぼんさんが好きだ。
Likeじゃない、Loveの方で。
そして今、僕はぼんさんに恋愛相談をしている。
こうなったのには、わけがあった。
きっかけは確か……1ヶ月くらい前かな?
そんときにはもうぼんさんが好きだった。
それでドズルさんとかおんりーとかMenとか
とにかくぼんさんじゃない人に相談してたんだよ?
でもぼんさん鈍すぎて全然気づいてくれないんですよ!!
それで4人で話してた。
「えー……まだ気づかない?ぼんさんは」
『もう全然ダメなんですよドズルさん……』
「大丈夫おらふくんは悪くないから」
「こんな鈍すぎる人初めて見ましたわw」
それなMen!僕もそう思うわ!!
『次の作戦どうしよう……』
この一言で全員黙り込んでしまった……
それもそのはず、効きそうなことはほぼ全部試したから。
「あ、それなら」
唐突にMenが口を開いた。
「ぼんさんに直接相談したらどうなん?」
そして突拍子もないことを言い出した。
『どうしたMen?とうとう壊れたか?』
「いやいやいや違う違う!!ちゃんと理由聞いて!!」
そうして話した理由はこうだ。
ぼんさんに恋愛相談して貰ったアドバイスを
本人に実行すればさすがのぼんさんでも気づくのでは?
……らしい。
……確かにいいかも?
まぁこれ以外に思いつかないから実行して1ヶ月。
……全く気づいて貰えません。
なんで!?ぼんさん鈍すぎにも程があるやろ!?
そして、今日もその作戦を実行中。
ぼんさん考え込んで黙ってしまった……
「あ、そうだ!!」
『お、思いついたんですか?』
「そうそう、今回は絶対バッチリよ!!」
『それ毎回聞いてますよw』
ほんとに毎回聞いてる。そして毎回失敗してる……
「今までさ?ちょっと慎重にし過ぎたんじゃない?」
『そうですかね……?』
「何よその疑わしい目は!!」
いやだって……ねぇ?
「まぁとにかく……今回は一気に攻めよう作戦!!」
『どゆことですかぼんさん』
「今まで受け身になってたんだよきっと!!」
「だから……2人っきりになったタイミングとかで」
____壁ドンとかしちゃえば?
『ふーん……じゃあ……』
「ん?何よおらふくんもう帰るの?」
まぁいきなり立ち上がったらそうなるか
……さっき、ぼんさんは部屋の鍵をかけた。
誰も部屋には来ないだろう。
自分で自分の首絞めちゃって……
『ぼんさん、ちょっとこっち来てくださいよ』
「んー?なになに?」
『……ぼんさん、無防備すぎません?』
「えー?それどういう……」
ドンッ……!!
ぼんさんの言葉を遮るように……してやった。壁ドン。
「ッ……//お、おらッ……!?」
『これで……』
『さすがのぼんさんでも気づきますかね……♡』
長ッ……!?
衝動書き。変なとこあったらごめん。
コメント
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超気が向いたらでいいけど キャプション読んでもらえると助かる(?)