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pokekamen side

何時間か車に揺られ、学校に着く。俺は、いつの間にか寝ていたみたいだ。やばい、まいたけ記憶喪失なのに俺が寝たら案内が…!と思ったが、ナビでどうにか着くことが出来たらしい。良かった…と、ほっとする。

🍄「おはよ、ここ…で合ってるのかな?」

🐷「うん、ここ。懐かしいなー。」

🍄「思ったより凄い、でも、思い出せないな…笑」

🐷「大丈夫大丈夫、まだ全然始めたばっかだし!暗い顔すんな〜?」

🍄「うん、ありがと…!!」

にこにこしながら喜んでいたまいたけの顔は、昔と全然変わっていないのに…。この今の事実がとても残酷で、胸が痛くなった。

すると、静かにまいたけが口を開く。

🍄「ポケ…あのさ、」

🐷「どーした?」

🍄「俺、昔みたいに振る舞えてるのかな?」

🐷「…なんで?」

🍄「ポケ、たまに俺を見て寂しそうに笑うから気になって。」

🐷「え、そんな事ないけどなー。でも、俺かっこいいから、その表情も絵になるでしょ?笑」

そう冗談を言って笑うことしか出来なかった。本音を言えば、昔のまいたけとは全然違う。違和感しかない。だって、昔のまいたけだったら、そんな優しい事言わないし、もっと罵倒してくる。

人はどうせ変わっていく。それなのに、記憶喪失になってもめげずに思い出そうと、必死で頑張っているまいたけにそんな事実を伝えたくなくて、言えなかった。

🍄「確かにー?笑 ポケはかっこいいよね笑」

🐷「いやいや、否定しろよ、恥ずかしいから!笑」

🍄「じゃあもっと褒めちゃおうかな〜?」

違う、違う違う違う。昔のまいたけは、俺が好きになったまいたけは、俺を褒めるなんてしない。隣で笑いながら馬鹿にしてくるはずなんだ、「調子乗ってんじゃねえよ笑」とか言って。

今横にいるのは、まいたけじゃない…。

馬鹿にしてくるまいたけの存在が恋しい。でも、今の、記憶をなくしたまいたけじゃなかったらまたこんな風に接してくれなかっただろう。


だって、もう俺は昔、振られているのだから。


🍄『ごめん、気持ちは嬉しいけど…。』


そう言った後も、まいたけは優しいから普段通り振舞ってくれていた。でも心の中のどこかでで、”傷つけた”という罪悪感を抱えながら同じ笑顔を向けてくれていたんだ。誰でもなく、俺の為に。まいたけにそんな罪悪感を抱えさせるつもりはなかったのに。

俺はただ、お前が好きで…。他の奴に取られたくなかっただけなんだ……。


『ポケ、なんか今日元気なくね?』

『一緒に移動教室行こーぜ、ポケー。』

『言っとくけど、ポケより俺の方が年上なんだからな!?』


まいたけが俺の名前を嬉しそうに呼ぶのが好きだった。優しくて、温かくて、心地よかった。でも、


『俺、○○に告られたんだよね。』


そう言って他の奴の名前を呼ぶまいたけの声が、俺を呼ぶ時の声と同じくらい、いや、それ以上嬉しそうだったのが許せなくて、頭にきて、隠しておくはずだった気持ちが溢れてきてしまったんだ。

🐷「辞めろよ、そんな奴。俺の方が…。……俺の方が、ずっとお前を見てて、一緒にいて、お前のことわかってて!…俺の方がお前のこと好きなのに!俺にしろよ、俺を選んでよ!」


その時のまいたけの表情は、今でも頭に焼き付いている。

2度目の初恋を残り僅かの君と。

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