キスをしないと出られない部屋【橙黄】

【黄side】

黄『んっ…えっ』

あれ、僕って家で寝たよね？ここ何処？

真っ白な空間に僕一人…じゃなくて慈恵琉くん！？

なんで、、え？ちょっとやばいかも

黄『ちょっと！慈恵琉くん！起きてください！！』

橙『なんやねん…昨日あんまり寝てない…って、あ』

黄『んんっ、まあいいです』

橙『なんで、楼惟翔が居るって…ここ何処なん？』

黄『知らないですよ。僕だって』

橙『とりあえず、警察に連絡やろ』

黄『慈恵琉くん、スマホ持ってますか？』

橙『え、持ってないけど…』

黄『じゃあ、無理ですね』

橙『まじか…やばくね？』

黄『誘拐？ですかね』

橙『リスナーの子とか…ありえるな』

黄『…信じたくないですけどね』

橙『…』

二人とも、連絡手段がないって結構まずい…

このままじゃ、僕たちは…、

いや、慈恵琉くんだけでも生きて欲しい

でも、まだきっと希望はあるはず、部屋を歩いてみることにした

橙『え！？』

黄『どうしました？』

橙『えっと…これは、いや…』

黄『もう！なんですか』

橙『あっ』

慈恵琉くんが手に握っていた白い紙を強引に奪った

その紙には、

“この部屋でキスをしないと出られません”

と書かれていた

黄『…え』

橙『キスて…男同士やで、、』

黄『でも、この部屋から僕は、出たいですよ』

橙『それは、俺も同じ』

黄『じゃあ、しますか？』

橙『…は！？』

黄『あ、嫌ですか？』

橙『えと、嫌ではないけど…なあ？』

黄『だから、なんなんですか』

橙『そんなこと言う奴だったかな〜と思うて』

黄『だって、一生出られないのと、一瞬のキスだったら、キスの方がましですよ』

橙『…うん、w』

黄『何、笑ってるんですか』

橙『真顔でキスって連発するのおもろいやんw』

黄『仕方ないことなので』

橙『ごめん、ごめん…w』

黄『はぁ、目瞑ってください』

橙『楼惟翔からするん！？』

黄『そうですけど』

橙『え…嫌やで、俺受けとか』

黄『知りませんよ、早くしてください』

橙『えぇ…』

黄『…もう、僕は責任取らないので、全部忘れてください』

橙『え、え、ちょ…待っ』

チュッ

慈恵琉くんの言葉を遮り、保険付きのキスをする

一瞬のことなのに、スローモーションのように感じた

唇にまだ感触が残っている

黄『あくまで、この部屋から出るためのキスですから』

黄『扉、開いてるので出ましょう』

橙『…』

黄『僕、先行きますよ？』

出口に向かって1歩踏み出した、その瞬間

グイッ

チュ

黄『…え』

橙『仕返しってやつ笑』

橙『ほら、行くで』

ニヤッと悪戯に笑って僕の前を歩く慈恵琉くん

仕返しって、いったい…？

『え…嫌やで、俺受けとか』

あ、そういうことか。でも、仕返しなんて普通する？

黄『慈恵琉くん！』

橙『ん？』

黄『あの、なんで仕返しなんk』

橙『どこまで鈍感やねん、馬鹿』

黄『ばっ、馬鹿？！』

橙『ここで言うことでもないから、また話そうや』

黄『…僕も』

橙『ごめん、もう1回言ってくれへん？』

黄『僕も！』

橙『え、おぉ』

黄『…その、話したいことがあります』

黄『なので、また今度ちゃんと聞いてくれますか？』

橙『もちろん聞くで』

黄『明日の18時、駅前で待ってます』

橙『分かった』

そう一言残し、慈恵琉くんは部屋から出た

…予約しちゃった

期待してもいいのかな、いい返事を

黄『…きっかけをくれて、ありがとうございます』

僕は、慈恵琉くんとここに閉じ込めてくれた誰かにお礼を言って、部屋を出た

橙『楼惟翔って、ほんま可愛ええな～』

桃『こいつ酔ったら楼惟翔のことばっか喋り出すわ』

黄『慈恵琉くん！やめてください…恥ずかしいです』

青『イチャつくならベッドの上だけにしてくんない？』

橙『じゃあ、ベッド行くわ』

赤『いや、待って！！ここ、俺の家だから！』

紫『慈恵琉くん、人の家ではあかん』

橙『えー、なら帰る』

黄『慈恵琉くん！！』

桃『お熱い夜を～』

僕は、幸せ者です。

【挨拶】

みなさん、こんちゃーこんばんは☆変態腹黒悪魔の紫杏です( 💜´꒳`*)

毎回恒例飛ばしていい話です。

では、改めて…読んでくれてありがとうございます┏●

今回、初めて橙黄を書かせて頂きました！〇〇しないと出られない部屋という小説ではベタなもので、書いてみました。本当は、Rにしようって思ったんですけど、初めて書くカプでRってどうなん？ってなって、ギリセーフなラインで書きましたw

〇〇しないと出られない部屋って書くの楽しいですね！お題さえあればいくらでも書けるんで((フラグ

次回、書くときはRにしたいですね…(　＾∀＾)ﾆﾀｧ

ではでは、そろそろ挨拶という名の雑談を、終わろうと思います

見てくれて、ありがとうございました！次回またお会いしましょう、おつしあ～(*Ü*)ﾉ”✮