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雪みかん@4月病なう
こちら怜佳の所の
「ネクロマンサーは魂以外も操る」参加キャラ
セレスティア・レヴィニアの過去のお話です
割と世界観とか触れてると思うので、
どっか違ったら言ってね!
ではスタート〜
「姉ちゃん、小麦貰ってきたよ〜!」
「どこ置けば良い?」
「お、あんがとな!台所置いといてくれや!」
孤児院のチビ共が買い出しから戻り、
そう声を掛けられる。
「…こりゃまたぎょーさん貰ったなぁ」
「褒めてもいいんだぞ!!」
「偉い偉い」
わしゃわしゃと頭を撫でる。
「ティア、料理どうするん?」
「んー…せやな」
「チビ共ー、飾りつけ頼めるか?」
「うん!」
「まかせろ!」
「んじゃ料理は俺とニアで作ろか」
「送別会、盛大にせんとな!」
俺らは町外れにある、
教会に併設された孤児院で過ごしてる。
今は、明日孤児院を出てお貴族サマに
引き取られる人狼のセイカの送別会の準備中。
セイカは俺らの次に年長の子。
「…寂しなるなぁ」
「…せやね」
しみじみと話しながら料理をしていると、
教会の方にいた神父さんが入って来る。
「おや、もうやってましたか」
「神父さん」
「どうしたんです?」
「暇が出来たので手伝おうと思いまして」
珍しい、と横のニアが呟く。
…正直、なんかこの人胡散臭いんよなぁ
失礼やけど…
「ほんなら飾りつけやってほしいんですけど」
「そう思って少しやろうとしたんですが、
私思ったより不器用だったみたいで」
「追い出されたのでこちらへ」
…不器用なんや、意外
「んー…なら盛り付けとかお願い出来ます?」
「了解しました」
そうして準備を終えて。
セイカを連れ出していた子達も戻ってきて、
無事送別会を開いて盛り上がった。
翌日、セイカが旅立つ時間。
「姉さん達」
「セイカ」
少し緊張した面持ちで目の前に来たセイカ。
「多分、しばらくは会えないと思うから」
「頑張ってね。下のの世話とか、色々と。
ティア姉も、ニア姉も」
「…俺がいないからって甘やかさないでよ?」
「失礼な」
「だって2人とも下の子に甘いじゃん」
「…否定は出来ひん」
「ほら」
そう言って楽しそうに笑うセイカの頭を
思いっきり撫でる。
「わ、ちょ」
「最後や最後」
「根詰めて体壊さんようにな」
「元気に頑張りや」
「…うん。行ってきます!」
馬車に乗っていなくなるセイカを皆で見送る。
「お二人」
後ろから神父さんに話しかけられる。
「少し買い物を頼まれてくれませんか?」
「…買い物?」
「ほんならどっちが行く?」
「ティアでええんちゃう」
「あぁいえ、そうではなく」
「お二人で行って欲しいんですよ」
「はぁ…?」
でもチビ達の面倒見いへんといけんし…
「子供達は私が見ていますので」
「…まぁ、なら」
と言うことで、ニアと2人で街へ。
きっかけはともかくして、
珍しい2人だけの遊び時間。
楽しむべきなのは分かっとるんやけど…
「…なんだかなぁ」
嫌な予感がどーしても拭えない。
ニアは少し心配げな顔でこっちを見て、
直ぐに顔を逸らす。
「…気持ちは分かるけどなぁ」
「ちょうどええし、
一生懸命楽しんで忘れよし」
「…まぁせやね」
勿体無いしな。うん。
少し悶々としながら店を回っていると、
後ろから声を掛けられる。
「…おや、お二人」
「…ん?アイヴィやん!」
車椅子に乗った1人の男性。
知り合いの、まぁ一応貴族。
「もう外に出てもええんか?」
「つい先日許可が出まして」
「…貴族なら従者連れて歩くもんちゃうん?
えらい怪我しとるんやし」
「自分また無茶しそうで怖いわ」
「はは」
笑って流しよったなこいつ。
「それより、お二人一緒とは珍しいですね。
助けて頂いた時以来でしょうか?」
「まぁせやね」
「アイヴィはなんで1人で_」
瞬間、肌が泡立つ。
使役している鴉からの、危機の伝達。
「…すまんアイヴィ、帰らせてもらうわ」
「ニア、戻るで」
「…おん」
返事も聞かず 、
ニアの手首を掴んで来た道を戻る。
どこかざわついている街を進み、
やっと見えたのは、
「…は?」
立ち上がる炎、崩れる屋根。
火に包まれ、壊れていく孤児院の姿だった。
鎮火しようと水をかけられ、
それでも尚ごうごうと燃え盛る火。
きっと、中にあるものはとっくに燃え尽きて灰になっているだろうと、わかるような。
「…あいつら、は」
辺りを見渡すも、気配は碌にない。
逃げたんよな?
もう逃げて、怪我の治療とかする為にここにいないだけやんな?
次第と火は弱まっていく。
完全に鎮火されるまでの数分間、
俺らは何も出来ず
立ち尽くす事しかできんかった。
火が消えて、真っ黒になった孤児院に入る。
中のものは全て灰になって、
壁も殆ど塗装のない枠組みだけみたいな形。
思い出の詰まっていた建物。
その全ては焼け落ちた。
外の声が微かに聞こえるだけで、
俺とニアの息の音だけが異様に響くその静寂を、
場にそぐわない、のんびりとした声が止めた。
「…あぁ、ここにいましたか。」
いつもと変わらん様子で
入り口に立つ神父さん。
「…神父さん」
「…な、なぁ、アイツらはどこにおるん?」
「アンタが見てたんやし、
どっかに逃げてるんよな?」
そう聞いた声は、酷く震えてしまって。
そうだ、と答えて欲しい。
心配いらないって。
だけど、返ってきたのは。
「…アイツら…あぁ、廃棄品の事ですか」
「…は?」
思わぬ言葉に、完全に声が止まる。
「彼らなら死んだと思いますよ。
念の為、昨日毒も入れましたし」
ニアが代わりに言葉を引き継ぐ。
「…なんや、言うてるん」
「?あぁ、火事の事ですか」
「近頃建て直す予定でしたし、 処分も兼ねて
燃やすのが一番早いと思いまして_」
「そんなんちゃう!!」
「…自分の言い分やと、」
「わざと殺したみたいに、聞こえるんやけど」
「…何をそんなに驚いているんです?」
「…あぁ、知りませんか 」
「この事は伏せていましたが…
まぁ、この際良いでしょう」
「あの孤児院は
ただ保護する場所ではありませんよ。」
「良い力を持つ商品を貴族に売る、言わば売り場です」
「…は?」
乾いた声しか出ない。
「廃棄品は使える力もありませんし、売れる見込みもありませんでしたからねぇ」
「あぁ、お二人は廃棄などしませんよ?」
「なんならどなたに売るか迷ってる最中です、
ご安心下さい」
「…ざ、けるな」
「んな事、許されてええ訳が…ッ」
「許されているから続いているのですよ」
「とてもご好評ですよ?
先日旅立ったセイカさんも、」
「その力を見込んで、命と引き換えにしても
結果を上げて家に貢献してもらうそうで」
「…それを聞いて」
「俺らが、素直に従うと思っとるん?」
「従うしかないでしょう、
身寄りのない孤児なのですから。」
「声を上げたとして、
なんの伝手もない孤児と聖職者。
皆がどちらを信じるかなんて明白でしょう?」
…事実や。
どんだけ俺らが訴えても、 孤児の 、位としては底辺の俺らじゃ一笑に付されるだけやろう。
種族としても、特別強い訳でもない。
…いっそ、死刑覚悟で、
コイツだけでも、この手で
「ならば私が後見人となりましょう」
神父の後ろから、そう声が飛ぶ。
「…アイヴィ、」
「ヴェイル閣下ッ!?」
神父が、酷く驚いた声を出す。
「すみませんね、後をつけさせて頂きまして」
「ただの聖職者と位の高い私。
そこに証拠書類でもあれば完璧勝利ですね」
「…しょ、証拠など」
「『秘密にしている教会の地下部屋の中にあるのに』」
「ふふ、さとりに隠し事など馬鹿な事をなさる」
車椅子を動かし、
少しずつ中に入って来るアイヴィ。
「私が訴えて仕舞えば、 事を裏返せる者など
そうそうおりませんし… そもそも、
そこまでしてする価値もないでしょう」
「黙認されていた、好評であったとしても
やっている事は人身売買。立派な犯罪ですよ」
「では、さっさと牢屋の中へぶち込まれていてください。」
ぱんぱん、とアイヴィが手を叩くと どこからか
衛兵が現れ颯爽と神父を連れて行く。
あまりにも早い一連の流れに呆けていると、
アイヴィが俺らの前へ進んでくる。
「すみませんね、
どうも動くのが遅かったようです」
「…いや」
「…十分や。今後を無くせただけでも」
「…ティアに、同じ」
「きっと皆…よーやったって、
言うてくれると思うから」
そこまで言って、ニアの目から涙が溢れ出す。
それを見て、無意識で張っていた緊張が解けたのか、俺にも涙が滲み出す。
それからしばらく、揃って声を抑えて泣いていた。
やっと涙も出なくなった頃。
「落ち着きましたか?」
「…すまん」
「謝る必要はないですよ、事が事ですから」
優しくそう言うアイヴィ。
「さて、これからの話をしましょうか」
「先程言った通り、
望むのなら後見人となりますよ」
「…ええの?」
「勿論」
「お二人はどうしたいのですか?」
「…俺は」
「軍に入る。そんでトップになって、
このふざけた考えを変えたる」
「ニアは…任せるけど」
「アホか」
「今更道分けるわけあらへんやん」
「僕も軍に入る」
「…そか」
「多分孤児のまんまじゃトップには立てへん」
「アイヴィ、方法は何でもええから。
後ろ盾になってくれへんか」
「…勿論。面白くなりそうです」
「では妹にでもしましょうか」
これが、俺が軍のトップになると決めた話。
「…どの時代もアホはおるなぁ」
あん時の神父のように、
人身売買をしている者の
情報が書かれた書類を見る。
「ニア〜、これお掃除リスト行きな」
「ん」
まったく。
俺がトップにいるのに、随分と考えが甘いなぁ
「許す訳ないやん?」
もう二番目三番目は出さない。
と言う感じ。
ちなみに孤児うんぬんはトップになってからは
特別隠してる訳じゃないので、
定期的に弱みにならないかと
探ろうとする奴はいるんですが、
「心配せんでも、
もうニア以外残ってへんからへーきやで」
で終わります。
え?セイカくん?
同じ軍なんで再会は出来ましたが、
再会する頃には無理に使われたせいで心壊、
そのまま衰弱してトップに着く頃には
お星さまです。
ティアとニアは双子だけ、と言うか
孤児院内での呼び方ですね、
ラヴィ言いにくいから。
ただ今はお互いしか言う相手いないから
お互いになってるだけ
アイヴィくんは生きてます、
たまに相談してる親戚のお兄さんみたいな枠
位関係いまいち分かんなかったから
アイヴィくんは貴族のお偉いさん判定です。
アイヴィくんは参加型アイコンの方でせってーあげるね!!長いので!!
取り敢えず車椅子の理由(下半身麻痺)の原因の事故で双子に命救われたってのは言っとく
軍時代…いる??
書くとしたらセイカくん心壊辺りと
軍古参の子借りてになりそうですが
欲しけりゃ言ってね、ノリノリで書くよ多分
では〜!
コメント
9件
軍時代ほしいー!!!!!!!!! まじであの、これ好きすぎて擦り切れるまで読む気がする、ありがとうまじで