拝啓、20歳になった君達へ
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➴ 朝比奈 ユイ
➴ 肺癌持ち
➴ 高3
『これあげる!皆んなが20歳になったら開けて良いよ!!』
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ピッピッピッピッピッピッ( 機械音
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時は7月
蝉の声が当たり一面に響き渡り、蒸し暑い風が辺りを覆う今日
私は余命宣告を受けた
「…ユイさん、よくお聞き下さい」
「ユイさんが肺癌にかかっている事が判明いたしました」
『…ぇ、?』
いつもならうるさいと感じる蝉の声でさえ心の騒めきに掻き消され
ズキズキと胸が苦しくなる
『せ、先生…治り、ますよね、?』
バクバクと心臓が飛び出るように動く
一瞬、静まり返った病室に
「…残念ですが、治る可能性はないでしょう、」
と、先生の声が響く
いつもなら穏やかな母でさえ焦り先生に
治してくれ!この子には未来がある!と、訴えかける
私はそんな様子を気にとめるわけもなく
ただ、じっっと椅子を見つめていた
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病院から帰り、お風呂を出た後
ふと、いつメンの4人のことを思い出した
皆って私がいなくなったら悲しんでくれるかな
泣いてくれるかな
そう思えば思うほど心が苦しくなり、死ぬのが嫌になる
そんな時に、私は4人に手紙、いや遺書を残す事を思いついた
机の上にあった便箋をペラペラとめくり4枚ほど取ると
右から順に、葛葉、ローレン、湊、イブという文字をスラスラと書く
はじめに一番お世話になった幼馴染兼、親友の ローレン から書き始める
次に人見知り同士という理由で友達になった 葛葉
その次にサボり仲間の イブ
そして最後にいつも一緒にいてくれた 湊
一人一人に想いを込めて書けば書くほど悲しみが溢れ出し
キラキラと光った雫が頬を伝う
書き始めて2時間ほど経つと最後の遺書が書き終わり、封筒に入れる
仕上げに
太く、大きく、丁寧に、
と残す
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皆さん!
「君の膵臓を食べたい」という映画見てみてください!!!!
最高すぎます!!涙の準備してみたほうが良いかと…!
そしてこの作品「君の膵臓を食べたい」と似ている部分がありましたら
私にご報告お願いします…🙇♀️
訂正さしていただきます
コメント
5件
うわ、もう既に好きです(?) いやもうこれは神作の予感しかしない。 てかもう神作って名乗っていい 悲しすぎんだろ 肺癌治ってほしすぎなんだが せめよんとユイちゃんでてぇてぇして欲しい それを私は遠くの壁から眺めときたい 金いくらでも出すから治してくれ あ、そうだ私が代わりに肺がんなるわ(?) そしたらだいじょぶだいじょぶ((( (語彙力皆無&意味わからん言葉発してる)