テラーノベル
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こんにちはー。あとのかわです。
初ノベルということで、
🎲さまの水×桃 小説を書いていきまーす。
タイトルは『ふたりぼっち』です。
ちなみに少し僕の実体験を元にしています。
では、どーぞ。
水 高校1年。後ろの席の人が不登校…?
桃 高校1年。学校に来ていない理由は…?
白 水の親友兼幼なじみ。隣のクラス。
青 水のクラスメイト。
黒 水のクラスメイ。
赤 隣のクラスメイト。
水side
「いむくーん!はよ!」
「しょーちゃんおはよう!!」
高校生になって2ヶ月ほど経った頃。いつものように幼なじみと登校していた。
「そろそろ、学校にも慣れてきたなー」
「確かに!でも、……」
「?」
「僕の後ろの席の…乾くんって人がずっと来てなくて……」
「なんて言うか…他のクラスメイトとは仲良くできてるんだけど」
「乾くんだけ不登校?みたいなのが…ちょっと」
「あー、初めの頃はいたんやろ?」
「そうだね!うーんと、初めの1週間くらいかな…?」
「なんか…大変やなぁ……」
「みんなよりも勉強の遅れもとってるわけやし……」
「ねー」
「イベントとかは全員集まりたいけど…難しいのかな」
乾ないこ。学校始まって1日目の時、その人を見た。桃色の髪で笑った顔をしていた。
僕は出席番号1番で、乾くんは2番。だからその時、一番に話しかけてくれたのは乾くんだった。
回想
「俺、乾ないこ。君は?」
「あ、稲荷ほとけ!」
「ほとけ…ほとけっちね!よろしく!」
席が前後ろのこともあり、お弁当は2人で食べていた。
よくニコニコ笑って、冗談を言ったりするけど、とっても優しい人だった。
でも学校が始まって1週間ほどした頃、乾くんは来なくなった。
誰に聞いても、みんな知らないという。
乾くんはどうしているのだろう。
「いむくん?大丈夫か?」
「え、ぁうん!大丈夫!ちょっとぼおっとしてた笑」
「気おつけてな?最近暑さも増してるし…」
「大丈夫だって!」
ちょっと心配性な幼なじみと掛け合いをしながら、学校の中に足を踏み入れた。
ガラガラッ
しょーちゃんと別れたあと、教室の中に入った。
「あ、ほとけ。今日は早かったな」
「ふふんっ!今日は早めに起きれたの!」
「どーせ、しょうに起こしてもらったんやろ?」
「そ、そんなこと……ナイケド……」
「ほとけの子守りとか大変そうやな…しよにだ」
「まぁまぁ、まろもそこら辺にしときぃや?」
「……今日はここまでにしといてやるわ」
「早く座らんと先生来てまうで?」
「そうだね!(いふくん嫌い……)」
ガラガラッ
「えだとー、全員揃ってるなー?」
「今日、お前らに伝えることがある」
先生はそう言うと、教室の入口の方に顔を向ける。
「入ってくれ」
ガラガラッ
「……」
乾くんは少し緊張しているのか、ほんの少しだけ引き攣った笑顔で入室した。
「ずっと来れてなかった乾だ」
「全員仲良くな」
「それで、席は……、」
「稲荷の後ろだな」
「(えっ、!?僕の後ろ……あ、そっか。乾くんは別に転校生って訳じゃないし、ただ不登校だっただけ……)」
「稲荷ー、」
「…へ、っ!あ、はい!!」
「……ニコ、」
乾くんはにこりと笑ってくれた、気がした。
「久しぶりだね、ほとけっち」
「あ、そうだね!」
「なあ、稲荷ー、1時限目の宿題なんだけどさー」
「え、?宿題なんてあったっけ……?」
「え、まじか…wお前終わったくね??」
「え、やばい!!!ちょっと、いふくん!!助けてぇっ!答え見せてぇぇっ…!!」
「はぁ……?なんでやってきてないんだよ……」
「どうせ、ゲームしてたんやろ?勉強くらいせえよ」
「……」
昼休み
「……ね、ほとけっち……」
「稲荷ー、弁当食べない?」
「あ、えっと……。ごめん!乾くん……」
「……うん、大丈夫」
キリが悪いですがここら辺で。
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