(星野家が襲撃される前まで省略)
「ふわぁ~…」
カーテンに光が差し込む。その光で私は目が覚めた。視界には我が子の寝姿が映る。今日も私の子供たちは可愛い。
(今日は社長、ファンのみんな、メンバー念願のドームライブ。全員…特にアクアとルビーには喜んで欲しいな)
私は顔を洗いに洗面台に向かった。顔に冷たい水をバシャバシャとかける。
(ふぅ…すっきり)
洗面台にはメンバーが勧めてくれたケア商品がずらりと並んでいる。左から順に、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め…。
これ、全て買い揃えるのにどれぐらいお金を使ったと思う?5万円だよ?5万円。
これで今月分の食費が消えたんだよね。やっぱり肌を綺麗に保つのには高いものの方がいいのかな?
全てやり終えると、スマホのスケジュールアプリを開いて今日の予定を見る。
朝の8時30分から振りの確認。10時からリハ。そして11時からドーム公演が始まる。そこからはお昼を食べて、各自解散して、2人を預けて、モデルとバラエティー番組を仕事をして…今日はかなり忙しいなー。
そうこうしているうちにもう6時15分。30分には2人を起こさなきゃだから、2人には悪いけど、簡単な朝ごはんにしよう。
朝ごはんを作り終えた時には、6時30分ギリギリだった。私は2人を起こしに寝室へ向かった。
「さてと」
私は大きく息を吸った。
「起きてーーー!!!!朝だよぉー!!」
すると、2人がゆっくりと体を起こし目をこする。
「おはようママぁ…今日は一段と元気だね…」
ルビーが欠伸をしながら言う。
「当然だよ!今日はドーム公演だからね!」
「「えっ?」」
2人の声が重なる。あれ?あれだけ説明したのに、もしかして忘れちゃった…とか?
「そういえばそうだったーー!!!」
ルビーが急いでベッドから飛び降りる。ルビー、そんなに走ったら危ないよ~!?
「ル、ルビー…待てよ~…」
アクアはルビーとは対照的にゆっくりと進む。まだ眠いみたいだ。
「2人とも、そんなに急がなくても大丈夫だよ~!」
「そうだぞルビー…ふわぁ」
「ダメだよママ!アクア!今日はママのドーム公演!いつもより気合入れてオシャレしなきゃ!」
「もう、ルビーったら~」
私は今のうちに2人の着替えを出す。ルビーは今日オシャレして行きたいみたいだからシンプルで可愛いお洋服にしようかな。
着替えを出して2人の様子を見に行こうとすると、顔が濡れたまま走るルビーの姿が見えた。
「あー!ルビー!濡れっぱなしだよ!」
私はすぐに近くにあったタオルでルビーの顔を拭いた。
「むぅ…ぷはぁ、だって急がなきゃ遅刻しちゃうんだもん…」
「まだそんなに急がなくても大丈夫だよ。それより、ほら朝ごはん食べないと!」
「はーい!ママ!」
2人は椅子に座ってご飯を食べ始める。この子達の幸せそうな笑顔が、何よりの癒やしだった。
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ルビーが急いでくれたのもあって、かなり時間に余裕ができた。私はその間、ボイトレをすることにした。
突然、インターホンが鳴った。
「社長達かな?はーい」
「私が出るよママ!ママはボイトレの続きしてていいよ!」
「俺も出る」
「ありがとう2人とも!助かるよー!」
全く、いい子に育ったもんだな~。私はお言葉に甘えてボイトレの続きをしようとした。
その時だった。
「きゃあああああ!!」
ルビーの叫び声が、玄関の方から聞こえた。
コメント
3件
続きないのかなこれ……? すごい遅れてすみません><;
続きお願いします(>人<;)
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