メカニックに優秀な人材が入ってきて焦る💡。かなりメンタル崩壊していて弱め。仲間がいることの良さについて。続きはバッドな未来しか思いつかなかったのでないです。
⚠︎嘔吐表現あり。嫌な人は回れ右。ご本人様とは関係ありません。
💡視点
「新人?」
西のメカニックにはとにかく人手が足りない。ところがどうやらそこに優秀な新人が入ってくれるらしい。
そのあとお偉いさんとの話は終わったが、お偉いさんが言うにはかなりの技術の持ち主なようだ。越されないように、と笑って言われた。
「…こんなんできんだ」
確かにその新人の仕事の様子を見るとお偉いさんの言っていた通りかなりの腕前だった。オレはというと最近寝不足からかあまり作業にも集中できずである。
このままじゃ、追い越される?
そんな思考から芽生えた焦り。それはどんどん膨らんでいった。
「ライ、最近休んでますか?」
「なんで?」
「隈もあるし…あと体調良くないでしょ、顔色悪すぎ」
「大丈夫、オレ、まだできるから…」
だから捨てないで、まだオレのことを使って。喉元まででかかったどす黒い感情。半分暗示のような大丈夫も安心できるような言葉でもないのだ。自分でも分かってしまう。メカニックヒーローとして、メカニックの仕事はでかい。それが他よりできなくなれば代わりを使うだろう。代わりはたくさん東にだっているのだから。
「う”えぇっ……」
吐き気。心做しか腹痛、頭痛も。あの時星導の言ってた通り限界で、きっと休んでおいた方が良かったのだろう。体が自分の限界を訴えている。でも休んだら。きっとあの人は休んでなんかない。休んだら追い越されてしまう。それが嫌で嫌で。
オレはみんなと一緒にヒーローをしていたい。
🐙🌟視点
任務完了。任務完了ではあるが、俺たちにはもう一つ、任務と言うべきか。
ライが珍しく弱っているのだ。何があったかは西の誰も知らなかったが、心身共に異常をきたしているのは確か。とりあえずは頑固な彼を休ませなければ。
「ライ、顔色悪いで。最近休んどる?」
最初に話を切り出したのはカゲツだった。
「うん、休んでるよ。大丈夫」
「それ俺が聞いた時も言ってたよね。なんかあったんでしょ」
「…いや、別になにも」
「それでそれならいいか!とはなると思うか」
ライは黙りこくる。もう言い訳はしないようだ。
「…メカニックに、新しい人が入ってきて」
ぽつりぽつりと話しだす。
「その人、結構すごい人で。でもオレ最近全然だめで。もしかしたらオレ…メカニックヒーローもうできないんじゃないかなって、思って…」
ライは珍しく目に涙を溜めていて、それほど追い詰められていたことが分かる。
本当に珍しいのだ。ライが弱さを見せるのは。いつも周りの心配ばかりして、自分のことは厭わない。自己犠牲とも言える面があるのだ。
メカニックことなんて正直分からない。それでも限界が来てヘトヘトなヒーローをいたわるくらいはしたい。
「ぼくライ以外のメカニックとか今更嫌なんやけど」
「というかライが焦りすぎなだけだろ。」
「休息も成長のためには必要ですよ」
「…うん、そうだよね。みんなありがと!」
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