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『   低気圧と彼.   』

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『 低気圧と彼. 』

1 - 今日を生きてゆこう__.

♥

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2025年05月04日

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⚠︎ One cushion

創作 / mryk / 誤字脱字

ご本人様のお目にかからないよう、お願いします



・Ohmori Motoki:k?


・Fujisawa Ryoka:k?



















































★   Fujisawa Ryoka  side



彼の部屋に入ると、頭を抑えながら唸る愛する人がいた。

そうか、今日は低気圧がすごい日なんだ。


「 元貴、大丈夫? 」


「 んぁ…、? 大丈夫だよ涼ちゃん。  」


はぁ、本当は大丈夫じゃないのに平気なフリして…。

“アレ”を使う番がきたかな。


よいしょ、とビーズクッションに腰を落とす。




「 えっ、涼ちゃん? 」


「 ここに居させて。 」


「 いいけど、僕仕事しなきゃだからね。 」


さて、どれぐらいで限界が来ちゃうかな。

スマホを眺めながら、時々彼の様子を伺いながら、そう思った。











「 りょーちゃん、 」


「 んー? 」


限界なんだろう。椅子から腰を上げ、こちらへ向かってきた。


スマホを置いて腕を広げてみると、少し涙目になった彼が僕の腕にすっぽりと入った。


「 りょーちゃ、泣 」


「 ごめんなさっ、 」


「 大丈夫、大丈夫。 よく頑張ったね。 」

( 頭撫


頭を撫でてあげると、落ち着いたのか笑顔を見せた。

僕は、彼の心の底から笑う笑顔が大好きだ。




















★   Ohmori Motoki  side



パソコンの前で仕事をしていると、ズキズキと頭が痛んで思わず頭を抑えてしまった。

そうか、今日は低気圧でヤバいんだ。


はぁ…、と肩を落としていると、僕の大好きな彼が部屋に入ってきた。


「 元貴、大丈夫? 」


優しすぎる彼の声。大好きすぎる彼の声が部屋に響く。


「 んぁ…、? 大丈夫だよ涼ちゃん。 」


本当は大丈夫じゃない。でも、心配かけたくないの。

平気なフリをしているのは、きっとバレてる。




「 えっ、涼ちゃん? 」


部屋にあるビーズクッションに腰を落とした彼。

この部屋に居座る気なんだろうか。


「 ここに居させて。 」


「 いいけど、僕仕事しなきゃだからね。 」


彼が部屋から出ていくのが先か、僕の限界が来るのが先か。

作業を再開しながら、そう思った。











もう限界。座っていられるのがやっとなぐらい痛い。


「 りょーちゃん、 」


「 んー? 」


彼のもとへ行きたくて、重い腰を上げた。


分かってくれたのか、持っていたスマホを置いて、腕を広げて待ってくれた。

その優しさに思わず涙目になってしまった。きっと彼にはバレている。


「 りょーちゃ、泣 」


「 ごめんなさっ、  」


彼の腕の中はとても温かった。いつもと変わらない温度。それにすごく安心した。


「 大丈夫、大丈夫。 よく頑張ったね。 」


そう言いながら頭を撫でてくれたおかげか、落ち着いてきたので、自然と笑顔になった。

それを見た彼も、自然と笑顔になった。

僕も、彼のふんわりとした笑顔が大好きだ。





















こんにちは、想です。

mryk ほのぼの【 低気圧と彼 】を公開いたしました。


低気圧に弱いのが、彼“氏”なのか、彼“女”なのかは、皆さんのご想像にお任せします。


それでは、別の作品でお会いしましょう。

この作品はいかがでしたか?

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