⚠︎ One cushion
創作 / mryk / 誤字脱字
ご本人様のお目にかからないよう、お願いします
・Ohmori Motoki:k?
・Fujisawa Ryoka:k?
★ Fujisawa Ryoka side
彼の部屋に入ると、頭を抑えながら唸る愛する人がいた。
そうか、今日は低気圧がすごい日なんだ。
「 元貴、大丈夫? 」
「 んぁ…、? 大丈夫だよ涼ちゃん。 」
はぁ、本当は大丈夫じゃないのに平気なフリして…。
“アレ”を使う番がきたかな。
よいしょ、とビーズクッションに腰を落とす。
「 えっ、涼ちゃん? 」
「 ここに居させて。 」
「 いいけど、僕仕事しなきゃだからね。 」
さて、どれぐらいで限界が来ちゃうかな。
スマホを眺めながら、時々彼の様子を伺いながら、そう思った。
「 りょーちゃん、 」
「 んー? 」
限界なんだろう。椅子から腰を上げ、こちらへ向かってきた。
スマホを置いて腕を広げてみると、少し涙目になった彼が僕の腕にすっぽりと入った。
「 りょーちゃ、泣 」
「 ごめんなさっ、 」
「 大丈夫、大丈夫。 よく頑張ったね。 」
( 頭撫
頭を撫でてあげると、落ち着いたのか笑顔を見せた。
僕は、彼の心の底から笑う笑顔が大好きだ。
★ Ohmori Motoki side
パソコンの前で仕事をしていると、ズキズキと頭が痛んで思わず頭を抑えてしまった。
そうか、今日は低気圧でヤバいんだ。
はぁ…、と肩を落としていると、僕の大好きな彼が部屋に入ってきた。
「 元貴、大丈夫? 」
優しすぎる彼の声。大好きすぎる彼の声が部屋に響く。
「 んぁ…、? 大丈夫だよ涼ちゃん。 」
本当は大丈夫じゃない。でも、心配かけたくないの。
平気なフリをしているのは、きっとバレてる。
「 えっ、涼ちゃん? 」
部屋にあるビーズクッションに腰を落とした彼。
この部屋に居座る気なんだろうか。
「 ここに居させて。 」
「 いいけど、僕仕事しなきゃだからね。 」
彼が部屋から出ていくのが先か、僕の限界が来るのが先か。
作業を再開しながら、そう思った。
もう限界。座っていられるのがやっとなぐらい痛い。
「 りょーちゃん、 」
「 んー? 」
彼のもとへ行きたくて、重い腰を上げた。
分かってくれたのか、持っていたスマホを置いて、腕を広げて待ってくれた。
その優しさに思わず涙目になってしまった。きっと彼にはバレている。
「 りょーちゃ、泣 」
「 ごめんなさっ、 」
彼の腕の中はとても温かった。いつもと変わらない温度。それにすごく安心した。
「 大丈夫、大丈夫。 よく頑張ったね。 」
そう言いながら頭を撫でてくれたおかげか、落ち着いてきたので、自然と笑顔になった。
それを見た彼も、自然と笑顔になった。
僕も、彼のふんわりとした笑顔が大好きだ。
こんにちは、想です。
mryk ほのぼの【 低気圧と彼 】を公開いたしました。
低気圧に弱いのが、彼“氏”なのか、彼“女”なのかは、皆さんのご想像にお任せします。
それでは、別の作品でお会いしましょう。