TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する





「今日は自由に使っていいスタジオらしいよー」





元貴が嬉しそうにドアを開ける。

中には、マイク、ギター、ドラム、パーカッション、果ては変な音の出る電子楽器までがずらり。





「え、ここ…遊園地か?」





涼架がキラキラした目でスタジオ内を見渡して、すぐさま走り出す。

すでに元貴は何やら操作パネルをいじり始めていた。





「見てこれ、変な声になる機械!」





「へぇ〜」と涼架が興味津々に近づくと、元貴がニヤリ。





「じゃあ涼ちゃん、これつけて“私は天才です”って言ってみて?」



「え?なんで?」



「いいから、はい、3・2・1!」





涼架がマイクに向かって真面目に「私は天才です」と言った瞬間——





\宇宙人ボイス/

「ワァタァシハァテンッサァイデスゥ〜」





「はっはっはっは!! バカか!」



「いや、バカって言った方がバカだし!」





笑い転げる滉斗の背後で、今度は元貴がピッチを下げた声で「…地球を破壊する…」とか言い出すもんだから、もうスタジオ内はカオス。


そして事件は起こる。





「ちょ、これなんのボタン?」




元貴が赤いスイッチを押す。





「押すなよ!絶対押すなよのやつじゃん!」





——スタジオ内に、まさかのミラーボールが回り始め、天井からシャボン玉がぶわぁ〜。





「なんでシャボン玉!?てか、照明がディスコ仕様なんだけど!」



「これは……パーティーの神が降りてきたな…」




涼架がギターを持ち、勝手にセッション開始。


元貴も急に踊りだし、滉斗は「おい!レコーディングの予定だったろ!」と叫びながら、いつの間にかタンバリンで参戦。




結局、その日の成果は「シャボン玉とミラーボールとおバカ3人が楽しげに叫ぶ謎のデモ音源」だけだった。




最後、スタジオのスタッフさんが戻ってきて一言。





「……めっちゃ楽しそうじゃん。でも、次からはちゃんと目的持って来てね?」



「はーい…」





3人、ぺこりと反省のフリだけして、帰り際。





「でもさ、今日の一番の名言って、涼ちゃんの“私は天才です”だよな」



「やめろー!」





シャボン玉まみれの一日。

今日もミセスは平和です。







🍏mga🍏短編集🍏#1

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

364

コメント

2

ユーザー

待ってほんとにばくしょしました…笑 なんでこんな面白い作品思いつくのですか?? というかなんでシャボン玉出てくんの!??って思いました。レコーディングだろ!!って言いながらタンバリンで参戦する若井さん好きすぎます笑

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚