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その日の撮影終わり。
「じゃ、お疲れー!」
メンバーたちは、いつもみたいに賑やかに片付けを始めていた。
でも今日は少し違う。
うりがちらっと時計を見て、にやっと笑う。
「そういや俺ら、このあと買い出し行くんだったわ」
「え?」
どぬくも急に頷く。
「あーそうそう、全員で!」
「いや今決めたやろ」
たっつんのツッコミに、みんな露骨に目を逸らした。
なおきりなんて笑い堪えてる。
「ということで!」
うりが勢いよく指差す。
「お前ら留守番な!」
「は??」
反論する間もなく。
「いってきまーーす!!」
バタバタバタッ!!
ものすごい勢いで全員消えた。
静寂。
たっつんがぽかんと立ち尽くす。
「……嵐か?」
すると隣で、じゃぱぱが吹き出した。
「絶対わざとじゃん」
「やろなぁ……」
でも。
気づけば、本当に二人きりだった。
さっきまで騒がしかった部屋が急に静かになる。
なんとなく落ち着かなくて、たっつんが視線を逸らす。
「……変な感じやな」
「二人きり?」
「まぁ……」
すると、じゃぱぱが少しだけ近づいた。
「俺は嬉しいけど」
「っ……」
最近そればっかりや。
でも嫌じゃない。
むしろ嬉しくなる自分が悔しい。
たっつんが黙っていると、じゃぱぱが小さく笑った。
「今日の仕返し、かわいかったね」
「蒸し返すな!!」
「だって頑張って避けてたのに、最後すぐ折れるんだもん」
「うっさい……///」
顔が熱い。
じゃぱぱはそんなたっつんを見ながら、楽しそうに目を細めた。
そしてふいに。
「……でもちょっと寂しかった」
その声が思った以上に優しくて。
たっつんの心臓がまた跳ねる。
「お前、ほんまそういうのずるい」
「ほんとのこと言ってるだけ」
静かな部屋。
近い距離。
見つめられると落ち着かない。
たっつんが視線を逸らそうとした瞬間。
じゃぱぱがそっと手を伸ばして、軽く指先を絡めた。
「……もう避けないで?」
「……避けへん」
その返事に、じゃぱぱが少し嬉しそうに笑う。
そして今度は、ゆっくり肩を引き寄せた。
抵抗はしない。
たっつんも自然に身体を預ける。
「なんか最近、普通にくっついてくるよね」
じゃぱぱがぽつりと呟く。
「誰のせいや思っとんねん」
「俺?」
「お前や」
でも。
本当は、自分から触れたいって思う瞬間も増えていた。
それを自覚すると、また少し恥ずかしい。
するとじゃぱぱが、ふっと笑った。
「……たっつん」
「ん?」
「こっち向いて」
「なんで」
「いいから」
少しだけ照れた顔。
珍しい。
たっつんがゆっくり顔を向けると、じゃぱぱは数秒見つめたあと、小さく呟いた。
「好き」
どくん、と心臓が跳ねる。
真っ直ぐすぎる言葉。
たっつんは一瞬固まったあと、耐えきれず顔を覆った。
「急に言うなやぁ……」
じゃぱぱは笑う。
でも次の瞬間、たっつんがぼそっと小さく返した。
「……俺も、好きやし」
今度はじゃぱぱが固まる番だった。
「え」
「だから聞き返すな!!///」
真っ赤なまま叫ぶたっつん。
その姿を見たじゃぱぱは、嬉しそうに笑ってから、そっと額を合わせた。
「……やば、めっちゃ嬉しい」
その距離のまま、二人はしばらく笑い合っていた。
続くー!