◤◢◤◢注意◤◢◤◢
この作品はnmnm、捏造小説です。
実在する方、キャラクターがいます。
ご本人様とは全くの無関係です。
晒し、荒らし、誹謗中傷はご遠慮下さい
苦手な方は自衛をお願いします。
もう一度言います。
この小説は捏造で、二次創作です。
ルールを守ってお読み下さい。
ここはロスサントスにある病院。
院内はさっきまで事件があったのか少し騒がしく、治療室からは多くの人が出てくる。
その出てくる人のほとんどがビシャビシャで海上で事件が発生にしていことがよくわかる。
「ありがとうございました〜お大事に〜」
最後の一人だったのかましろが入口で患者を見送る。
「疲れた〜」
今回の事件で一・二番目ぐらいに活躍していたであろう神崎治は愛人である天羽よつはの近くで体操座りをして言った。
「治。今日は良く頑張ったわね。」
よつはは、治に優しく微笑みながら言う。
それを遠目で見ていたましろはハートの飛び交う方へと少し舌打ちを打った。
治はいつもの子供のような態度から打って変わって今回の事件では多くの患者を助けた。しかし事件終息後にこれだ。いつも事件中のようにかっこ良ければいいのに…少し羨ましさも含みつつましろは深く息を吐いて目線をそらす。
するとそこには背の小さな俺の先輩ももみ先輩だ。
そんな彼女は何かを探しているのかキョロキョロと当たりを見回しながら歩いている。
「ももみ先輩。どうしたんですか?」
ましろは少しでも力になろうと少し屈んでももみ先輩に声をかけた。
「ん〜?ウィル何処いったかなぁ〜って!知らない?ウィル」
キョロキョロしながらももみはましろに聞いた
「いや、治療室で一緒に患者治療してから…見てないですね。」
少し考える素振りをしながらましろは「まだ患者が残ってたんでしょうか…治療室に行ってみますか?」とももみに聞いた。
「う〜ん…でも急いでるわけじゃないから…」
そうももみが考えている時、治療室へと向かう通路から丁度その男が現れた
「ゴホッ…お疲れ様です。」
首筋に手を当てながら少し咳き込んだ彼は少し顔が青く見るからに体調が悪そうだ。
「ウィル!?どうしたの!!体調でも悪いの?」
ももみはそれを見るなりすぐにウィルの元へと駆け寄りそれに釣られるようにましろも駆け寄った
「ウィル先輩大丈夫ですか?」
ましろはそう言いながらウィルの背中を摩る
ましろより少し背が高くスラッとした彼の背中は海水のせいで冷えたのか冷たい。
幼いももみは何も出来ずウィルの顔を覗き込んで心配した様子を浮かべる
「さっき海上救急一緒にしてたからもしかしたら冷えたんじゃねーか?」
さっきまでイチャイチャしていた治が立ち上がって声を掛けてきた。
「ええ、そう、ですね…久しぶりに、帰った来たので、少し、張り切りすぎましたね…」
言葉を途切れ途切れにしながらウィルは答える。
「あら、それは大変ねぇ。タオルかなにか持ってこようかしら。」
それを聞いたよつはは立ち上がりながら言った。
「ももみも暖かい飲み物もってくる!!」
張り切って手を挙げてももみはぴょんぴょんと跳ねる
「そうですね。えーっと…何処かに座っt「いえ、大丈夫です。」
ましろがウィルの背中を擦りながら言いかけた時、ウィルが辛そうに言う。
「何言ってるのウィル!!体調悪いんだからダメよ!」
その言葉にすぐさまももみは反応してウィルの方を見てプンスカと怒る
「そうですよ。ただでさえ冷たいからなんですから暖めた方が…」
ましろも両手でウィルの体を支えながら少し大きな声で言った
「いえ、本当に、大丈夫です、この後帰宅するつもりでしたので…」
ハァハァと青い顔をしたウィルが体を支えていたましろの手を優しく離して更衣室に向かいながら言った。
優しく離されたその手も酷く冷たくて人間の暖かい体温など感じれられない程だった。
突っぱねるように言われた言葉にましろも、ももみもその場にいた全員が言葉に詰まった。
そしてバタンとカウンター横のドアが閉まる。
しん。
みんなドアの方を見て誰も話さない。
そして少しした時、治がため息をついてやれやれとした仕草をする。
「本当にウィルは弱いところ俺らに見せねぇよな。」
全くといつもは子供のような態度をする治はまるで兄貴のような困った目でドアを見つめ、
「全くそうだわね、そういう子だとはわかっているのだけれども…」
よつはも姉のような仕草で心配そうにドアを見つめている。
しかし、ももみは俯いたまま何も言わず、ましろも2人の言葉に苦笑いをしながらももみをチラチラと心配したように見ている。
その時、ピコンと患者通知が来た。
「あー俺が行こうかな〜!」
気まずくなったのか治がそそくさと病院から出ようとした。
「山の方だから私もついて行っていいかしら。」
よつはもこの空気は限界らしく治のあとをついて行った。
「あ、あの…」
そうましろがおずおずと治達に話しかけたが治は最後まで聞かず
「2人はウィルの見送りしてやれよ〜」
と言って車に乗った。
こういう時だけ少しだけ治のことが兄のように見えるのは幻覚だろうか。いや、絶対幻覚だ。
「あ、はい…」
ましろは何も言えず伸ばした手さえも行き場を失い気まずそうに手を下ろし、ももみと2人揃って自販機の横で突っ立ってしまった。
どのくらい時間が経ったのだろうか
再度ドアが開き、私服に着替えたウィルが出てきた。さっきより顔色は良さそうだがまだ元気だとは言えない凄い顔だ。
「それでは、失礼します。」
さっきよりもしっかりとした声で、急いだように言い、また無線にも『ウィル退勤いたします。』
と一言付け加えて病院を出ようとした。
「あ、あの…ウィルさん。」
その時ましろが気まずそうに声をかけて何かを渡してきた。
「す、すみません…こういうものしか渡せなくて…」
渡して来たのはカイロだった。さっき開けたのか少しだけほんのり暖かく温もりがある。
「あ、ありがとうございます。それでは、お疲れ様です。」
ウィルは貰ったカイロをポケットに突っ込んでそくささと病院を出た。
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「おー…?どうしたお前達」
仕事から帰ってきたのか今起きてきたのかは分からないが我らが隊長の命田守が病院へと入ってきた。そして自販機の隣で2人。体操座りをするももみとましろを見て声をかけた。
「グスッ…」
「…」
よく見ればももみは半泣きでましろもずんと落ち込ん出しまっている。
「おいおい、どうしたんだ?2人ともなんかあったのか?」
隊長は2人の前でしゃがんで顔を覗き込む。
「私、、何も出来なかった…」
「俺も…何も…」
それぞれのそう言えばももみはさらに泣き出し、ましろはさらに暗くなっていく。
「え?おいおいどういうことなんだよ…」
その様子に隊長は困っていた。
その時、「戻ったぞ〜」
と治の声がする。
「おお、治!!いい頃に来た!ももみ達がなんでこうなったか知らないか?」
隊長がももみとましろを指さしてさっき帰ってきたばかりの治に聞いた。
「あー…多分それはな…カクカクシカジカ…」
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「なんだ、そういうことか…誰かが連れ去られたかと思ったわ!!」
隊長は笑いながら二人の肩を叩き励ました。
「笑い事じゃないの!!」
ももみはぷくーっと頬を膨らませて隊長を睨む
「そうですよ。俺たちは本気でガッカリしてるんです。救急隊という立場でありながらウィルさんの心配が勝って何も出来なかったから…」
ましろも立ち上がって少し大きな声で言ったがその後すぐにシュンとなってまた体操座りをする
「まぁウィルもウィルだが後輩や年下に頼るのは確かに恥ずかしいからな…」
「でも私はウィルの同期よ!」
ももみはムッとした表情で隊長に訴えかける
「でも子供だろ。」
その言葉にももみは何も言えず黙ってしまう
そんな二人を見て隊長はやれやれと思ったのか二人の頭を撫でた
「そんなに落ち込んでもウィルはもう寝たんだから、お前たちももう遅いから寝なさい」
まるでパパかのように優しく二人に声をかけた
「「はぁーい…」」
二人は不満そうに立ち上がり仮眠室へと向かう
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そして二人は隊長の恐ろしい子守唄を聞いて寝たらしい…
コメント
17件
最高!神作すぎますね…!
なんかもう、こういう神作書けるがっきーさんが尊いです。はい。ありがとうございます。