‐ main character’s name ‐
↻ 鳫埼 那津( カリザキ ナツ
「ね、なんか凄い暇だからクイズしよ」
幼馴染みの相良弥嘉が、閃いた顔で此方を覗く。
欠点の無い顔にほんの少し苛立つ。
「なに、クイズとかそんなの準備してないって」
嫌そうに言う私に喜んだ顔をする。
失礼だな。←
「だからだよ!俺問題考えてあるから那津が答えるの」
「つまり私が間違うのを見物にしようとしてる、ってことでしょ」
其の図星を付く言葉にえへへ、と曖昧な回答をする。
そして急に開催された弥嘉のクイズ大会。
回答者は私で出題者は弥嘉。
こんなにショボいクイズ大会なんて私初めてだよ。
「ででんっ!第一問目!日焼けって10回言ってっ」
「日焼け、日焼け、日焼け、日焼け … 、」
「ニワトリが生むのは、?」
「んー、たまご」
んぐぅっ、と不思議な呻き声を出す。
そして悔しそうな口調で正解と言う。
「なんでよもうっ!引っ掛かれ!」
余程悔しかったのか、クイズ大会が続行される。
「じゃあ2問目!北海道の真ん中にあるのはっ?!」
「北海道の新得町と上富良野町の境辺り」
「ふっふっふっ、笑」
不敵な笑みを浮かべ、私を見下し口を開く。
「大不正解ー!正解は海でしたぁああっ」
わ、うざ ←
絶対正解だったでしょ、うざ。
なんて考えながら弥嘉を見る。
「土地で考えたら絶対正解してたよ」
「てかなんで土地の真ん中知ってんの?」
「一回調べたら、頭に残った」
「なんで調べんの?」、と独りぶつぶつ声に出す。
「よし!第3問目!」
独り言を止め、新しいクイズに切り替える。
大変な奴だなぁ、と独り勝手に考える。
「風が吹いて涼しい雨期はっっ、?!」
当たるな当たるな、と願う弥嘉に、頭を回転させる私。
変な状況を作り出している。
「んー、涼しい … か、扇風機とか?」
「くそぉぉぉ … 正解だ、っ」
何かに負けたような仕草を見せ、勝ったきぶんになる。
「私今全問正解中じゃない?」
「いやっ、北海道の間違えてた!」
必死になり、反論する。
私に反論される前に話題を切り替える。
「はい最後!4問目!熱中症をゆっくり言うと … ?」
「熱中症、?ねっちゅーしょー、?ねっ、ちゅー、しよ、?」
其の言葉に私が気付いた瞬間、頬の熱が上がっていくのが解る。
頬だけではなく、耳まで熱い。
弥嘉は顔を赤らめている私に微笑みを浮かべ、視界を暗くさせる。
そして、私に甘く蕩ける口付けを堕とした。
コメント
4件
んわあああああうちが 言ってたやつだあああああ きゃあああ嬉しい好きですだいすき
んほおっ( これ好きな人にやったら最高。 でも目の前だけ早めて欲しい((
はい好き。 北海道の真ん中ってそこなんだ。 Theあおはるって感じがしてもう大好き!!! 最高っっっ!!!