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僕には妹がいる。その妹と一緒にいるのは楽しい。僕は今日も家で妹に話しかける。『おはよう。今日はなにをする?』それでも返事はない。かれこれ半年くらい前から僕の妹は返事をしてくれなくなった。嫌われているのかとそう思っていると1人の声が聞こえてくる。『最近琴音はちょっと不機嫌だから答えてくれないのよ』僕の姉の声だ。琴音とは僕の妹の名前だ。そうなのか、、、ならしょうがないと思い少し散歩に出掛ける。散歩に出掛けると久しぶりに僕の大好きな幼馴染にあった。大好きとは言ったが、恋愛的ではない。どちらかというと妹みたいな感じだ。その幼馴染とはかなりの仲だ。いつも2人で一緒にいた。妹と同じくらい大切な存在だった。けどなぜか最近幼馴染とは会わなかった。『かなり久しぶりだね。こんなところでどうしたの?』と聞かれたので『ちょっと散歩に行っているの。それでさぁ聞いてくれよ。琴音は最近僕の話を聞いても返事をしてくれないんだよ。』と愚痴を言ったらなぜか少し僕のことをおかしな目でみてきた。ただ、すぐに元の顔へ戻った。『まああの子も思春期だししょうがないんじゃない?』と言われた。まあ女子の気持ちは僕には理解できないししょうがないのかなと思った。『散歩行くって言ってるけどどんくらいの時間散歩する予定?』と突如きかれたので『まあ今日は暇だし4時間くらいしてようかな』と言った。僕は散歩が好きだ。考え事をしながら散歩をするのがとても良い。けれども最近それをしなかった。そして幼馴染は『そういえば私は用事があるからじゃあね』と言いその場を離れた。

幼馴染視点

今日あの人は4時間くらい散歩するらしい。なので私はとあることを話し合いにあの人の姉に会いに行くのであった。あいつの家に着いた。そしてインターホンを鳴らした。そしたらあの人の姉が出てくれて家に通してくれた。『今日はどうしたの?』と聞かれたので『ちょっとあの人のことで聞きたいことが』と言い、聞くことにした。『まだあの人は立ち直ってないじゃないですか!どうするんですか!?半年前、急にあの人がいなくなった。それから会っていなかった。私は学校などに来れてない事情を知ってあなたに聞きましたよね?あの人はいつ立ち直るのか。そしてあなたはすぐに立ち直るって言いました。そして今日あの人に会った。立ち直ったのかなと思ったら、現実逃避をしているだけじゃないですか!どうするんですか?』と聞いた。そしたら『そんなのわかんないよ!私だってやれることは全部やった。でも立ち直れなかった。そして現実逃避をした。私だって辛いんだよ!家族が壊れている気がして。でもそれが1番あの人は楽しそうだったんだよ。久しぶりに笑顔を見た。それをみたらもうこのままでいいんじゃないかってそう思っちゃったんだよ』と言われた。あの人の妹の琴音は死んでいる。半年前急に事故に遭い、死んでしまった。あいつはそのことに耐えれなくてまだ立ち直っていない。『どうしますか?どうやってあいつを立ち直させますか?私のやれることなら全部やりますよ』と言った。そしたら、姉は急に冷静になった。『ならさ琴音の真実をあなたの口から告げてくれない?わたしは言っても何にもなかったけどあなたがいえば変わるかも』と言われた。『なんで変わるんですか』と聞いたら『あの人あなたのことを特別に思ってるらしいよ。前あなたのことを妹のように思ってるって言ってた。だからあなたが琴音に代わりになってくれない?』と言われた。少し驚きながら『わかりました。けどわたしは琴音の代わりになれるかわかりません。でも全力は尽くします』と言い家に帰った。


今日散歩が終わり、スマホを見ていたらメールが届いた。幼馴染からだった。『明日言いたいことがあるからちょっと公園まで来てくれない?』というメールだった。なにがあるのかなと思い、明日になるのを待った。翌日僕は公園に着いた。そして少し会話をした。『おはよう。伝えたいことってなに?』『その前に少し雑談をしない?』『いいよ』『あなたがいないこの半年間なにやってたの?』『うーんあまり記憶がないんだよね。でも、何か大事なことが起きたことだけは覚えてる』『ふーんそうなんだ。わたしならその大事なことを知ってるけど聞きたい?』『そうなの!聞きたい』『でも、これを聞くことによってあなたは嫌な気持ちになる。これだけは覚悟してて』『うん、、、わかった。』『半年前から記憶がないんだよね?』『うん』『半年前琴音は事故に遭って死んだんだよ』僕はその言葉を聞き、は?と思った。だって琴音は返事をしてくれないが僕には見えている。なのでその言葉に『そんなわけないだろ。じゃあ僕が見てる琴音はなんなんだよ?』と言った。そしたら『思い出して!その琴音はあなたが見ている幻覚で、本当の琴音は死んでしまったの』、、、そんなこと知っている。ただ僕は現実逃避をしたかった。その琴音が死んでいるという言葉を否定したかった。でももう否定はできない。なので僕は『そんなの気づいてるんだよ!もうこの世界は嫌なんだよ!僕は琴音を失った。琴音といて楽しかった。琴音は僕の全てだったんだよ!』と言った。そしたら『本当に全てなの?』と聞かれた。『どういうことだよ!』と聞くと『あなたには姉や私がいる!そして私たちはあなたを支える。それでいいんじゃないの?それとも私が不満なの?』と少し悲しそうな顔をしながら言った。少し考えるが、そんなわけがなかった。僕は気づかなかった。確かに琴音を失った。けど、それと同じくらい大切な存在がこんなにも身近にいた。『忘れてたよ。僕は琴音は全てだと思っていた。けどお前たちもいたんだな』これからは前を向いて過ごそうと思った。それから一ヶ月が経った。確かに僕は琴音が好きだ。だけどもうそれを克服して前を向いて今はしっかりと学校に行っている。僕は再びあなたに会いたい。琴音、、ただもう会えるわけがない。だから僕は幼馴染や姉と一緒に前を向いて生きている。

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