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~注意~(?)
結構グダグダ?かも
ヨークシンら辺の寝込んでるとこら辺。
センリツさんは冷えピタを買いに旅に行きました。
捏造だと思います。
深夜3時に書いたので深夜テンションで書きました。
よろしい人は最後まで読んでくださいませ~
あつい…体が燃えるように…あつい
ここはどこだ?何だ?
母さん、父さん…パイロ、クルタの森…
ああ…そうか、オレ…帰ってきたのか……ここに………
「クラピカの熱は?」
と、心配してクラピカを覗き込むゴン、キルア。一人の医者志望がこう言った。
「これ以上あがるとヤバイ…ずっとうなされてるし、目を覚ます気配すらない。やっぱり病院に連れていくしか…」
「変な夢でも見てんのかなぁー…クラピカ…」
琥珀色の瞳をした少年が、目をさまさない熱をもつ彼の手を握った
クラピカを、 助けて あげて
3人はうっすらと、クラピカとは違う民族衣装を着た少年が見えた。
「!?」
3人には聞こえた。そして、何かの念に身体が吸い込まれた途端、彼らは眠りに落ちた
「クラピカ!いつ、いつ帰ってきたの!?」
クラピカの親友、パイロが問う。
「パイロ!いや、帰ってきたわけじゃないんだ。ある事情で、父さんの本を借りてこないといけなくなってすぐ行かなければならないんだ」
「でも今日はもう日が暮れるよ?今日だけでもいいから、ここに留まってよ!」
「でも…」
そう言いかけた刹那、誰かに抱きつかれた。懐かしい、この匂い
「あらダメよ!4人分の晩御飯をもう作っちゃったもの!パイロちゃんも、一緒に食べましょ!」
彼女はクラピカの母親。クラピカの好奇心旺盛で猪突猛進な性格、中性的な容姿は彼女に似たのだ。
「ありがとうございます、クラピカのお母さん。ね、クラピカ」
黒髪の優しい目をした少年が、クラピカに歩みかけると同時に、パイロは足をつまづいて、転んでしまった
「だいじょおぶ!?」
クラピカがパイロの元に駆けつけ、手を差し伸べる
「これくらい大丈夫…ありがとう」
もうあまり見えていない視界の中でクラピカの手をとるのには少し時間がかかり、ようやくパイロは立ち上がった。
―――早く、パイロの目と足を治してくれる医者をみつけないと――――
崖から落ちた自分を助けたため、パイロは目と足が悪くなった。病状は日に日に悪化している。
そんな親友を救うために、クラピカは旅に出たのだ。長老から外出許可を得てからすでに5週間経っている。
「旅の途中の話を聞かせて、クラピカ。僕、楽しみにしてたんだ…」
「わかったよ、パイロ。今日だけな!」
!? 今一瞬、森の気配が変わった…誰か外の世界の人が来た?
「決定ね!じゃあ料理が完成するまで、いつもみたいに外で遊んでなさい♪」
母親が中に入ると途端に、クラピカは辺りを見渡した。
――――あそこだ…
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「いった…ここ何、どこ…?」
と、ゴンが言う。
「森の中だな…」
とキルア、
突然視界に、ゴンやキルアよりちいさな見慣れない茶髪の子供と、見慣れた金髪の子供が入った。
「…ってあの金髪の子供は…クラピカか!?」と、レオリオ。
「なんで!?クラピカがちっちゃくなってん の!?」
「…ここは、クルタの森か?」
キルアが推察する。
「クルタ族は幻影旅団によって虐殺されたんじゃ…それで生き残りのクラピカが同胞達の仇をうつって」
「きっと、これはクラピカの過去なんじゃ…、それをオレらが見ているとか?
まぁ、どちらにせよ、ここにずっと居るわけにもいかないし、何か行動を」
キルアがそういいかけた時だった
「何しにきた」
クラピカは、彼ら3人にそう問うた。傍らには、クラピカの親友パイロがいる。
「クラピカ!」
と驚愕する3人。
「何でオレの名前を知ってるんだ?お前ら、外から来たんだろう。目的は?まさかオレたちの目か?」
ゴンたちより少し背の低く、警戒心丸出しのクラピカに、キルアは勘付いた。
「ゴン、レオリオ。ここはクラピカの過去じゃない、クラピカの夢の中だ」
「え!?」
「実際のクラピカは、この夢をみていて、夢から帰れなくなっているんだ。帰ってこられないと、クラピカの命がやばい…そこで俺らは、クラピカを取り戻さなければならないってワケだ」
小声でキルアは2人にそう伝えた。するとゴンは、
「クラピカを取り戻すためだよ!」
と、無邪気に言う。
「はぁ?取り戻す?」
と、クラピカ。
「アホ!ただでさえめちゃくちゃ警戒されてんのに、これ以上警戒されるような事言ってどーすんだ!」
レオリオがゴンに言う。
「でも、クラピカは嘘が嫌いだし、嘘は通用
しないんじゃ…俺、ゴン。そして、キルア、レオリオ。俺ら、クラピカの仲間で友達なんだ」
「知らないな。それにオレは、ツンハネ頭のお前らと親しくなった記憶などない。パイロも知らないだろ?」
クラピカの言う「パイロ」と言う少年は小さく頷いた。
なんて生意気なヤツ!キルアはそう思った。
「クラピカ、きっとこの人たちはワケアリなんだよ。」
と、クラピカの親友パイロがそう言う。
「でもこいつら、怪しいぜ!それにクルタ族でない外の人間がここにいたらジイサマが何ていうかわからない、とっととここから出てってもらわないと」
「大丈夫だよ。この人たち、悪い人じゃない…暖かい心を持っている、僕にはわかる」
「…わかった。おいお前ら、今日はもう日が暮れて夜道が危ない、明日になったら帰れ。
今日は居場所を提供してやる、いいな!」
「ありがとうクラピカ!」
本来の目的のためなら一刻も早くクラピカを連れ戻さなければならないのだが、今の彼には何を言っても通用しなそうだ。とりあえず、お礼を言っておこう。とゴンは思った
クラピカがゴンたちに、以前シーラに紹介していたほら穴の場所を提供し、家に戻っていった。
無邪気な笑顔でパイロと話しているクラピカを見ながら、レオリオはつぶやいた。
「クラピカ、今と全然違うな」
「今とは真逆の性格してんなー」
「うん、楽しいんだよこの夢の中が。まだ、幻影旅団に虐殺されてない、本当に平和な時期の夢だからね」
でも、俺らが連れ戻さなきゃいけない。でないと、クラピカはずっと目を覚まさないだろうからー…
「ねぇクラピカ。僕、あの人たちの話聞きたいな。シーラみたいに色々話してくれるかもよ」
「えぇ?お前本気か、怪しいやつかもしれないのに」
「大丈夫だって、さっきも言ったとおり、あの人たちは心が暖かいから。そもそもクラピカを敵視していなかったし」
「…」
「ね、後でもう一回あそこにいこうね!」
「…わかったよ」
そんな会話をして、家のドアを開けた。
「お帰りクラピカ!」
たくさんの料理を作ってくれて、暖かい目でクラピカを見てくれている父、母、親友
「まだお帰りじゃないってば」
クラピカは、何故だか無償に泣きたくなった。
夕食後、クラピカとパイロは毛布をもって、ゴンたちがいるほら穴へ向かった。
失礼しますと、ドアの向こうから礼儀正しい挨拶が聞こえた。
「こんばんは。冷えてきたので毛布、持ってきました。どうぞ」
パイロが、ゴン達に毛布をあげる。
「ありがとう」
「………」
クラピカは、まだ警戒しているのか、ゴン達を嫌なモノを見る目で見ている。
「ゴンさんたちの夢は、なんですか?」
「え?」
「あ、ごめんなさい。ボク、たくさん知りたいんだ。世界中の人のこと。それはクラピカも同じで」
「そうだなー、オレは、立派なハンターになって親父に会いに行く!」
「ハンター!?お前、ハンターなのか?」
クラピカがゴンにそう問う。
「うん、そうだよ。レオリオもなんだよ」
「じゃあ、あのD,ハンターに出てきたハンターって事か?!」
「そうだよ!」
2人は興奮気味に話している。
「クラピカはハンターになりたいのか?」
「そういうわけじゃない…けど…」
…なんだ?なんだこの感覚は… こいつらといると、何かが目覚めてしまう気がする…
それは良いことか、悪いことか…
「じゃあ、クラピカとパイロの夢はなぁに?」
とゴンが聞く。
「クラピカと、一緒に外の世界を旅すること!ね、クラピカ!」
「…ああ!オレ、パイロと一緒がいいんだ!パイロじゃなきゃダメなんだ!」
その言葉に、ゴン達は胸が苦しくなる。
「だから、少し待っててな」
「待ってる…?」
と、キルア。
「ボク、目と足が悪くて、それを治してくれる医者をクラピカが見つけてくれるのを待ってるんです」
「レオリオは、医者志望なんだよ!」
「俺の夢は、貧しい人たちにでも無償で治療を受けさせてあげられる医者になることなんだ。そのため莫大な価値があるハンターライセンスを手に入れたくて、ハンターになったんだよ」
「じゃあ、おっさんパイロを治してあげられるの!?」
「もちろんだぜ、後で診せてみな」
と、医療バッグとハンターライセンスを見せる。
「本当に!?ありがとう!パイロ、やったな!」
「ありがとうございます、レオリオさん!…ってクラピカ、どうしたの?」
喜んだ後、少し不満げな表情をしたクラピカにパイロは聞いた。
「…あ、いや…オレが、オレの力で見つけたかったな、って思って…」
それに、これは本当に…良いことなのか?本当は、本当のパイロは…
悔やむクラピカに、ゴンは言った。
「さっきも言ったけどオレたち、クラピカの友達で仲間なんだよ。だから、クラピカが自分の力でみつけたんだよ」
「ワケがわからないな、オレは知らないって言っただろう…」
なんだ?何かがおかしい… このことはもう考えたくない
「パイロ、そろそろ戻ろうぜ。母さんが探しにくるかもしれないし。」
「そうだね。じゃあ、おやすみなさい。明日、また来ます!」
「おやすみー!ありがとう!
「なぁ、ゴンこのままで連れ戻せるか?」
「わかんないや!でも、絶対連れ戻す!」
「おいおい、そんなんで大丈夫かー?」
「そういや、クラピカって本当はこんな明るい子供だったんだな」
「ほんとほんと、まるで別人だねー」
「でもこんな性格変わることってあるかー?」
「でも、あんなに仲のいい人が殺されたらああなっちゃうのは仕方がないことだよ。」
「そういえばレオリオ…って寝てる?!」
ZZZZZZZ
「相変わらず寝付くの早いなー」
「ね、キルア、オレたちも寝ようよ!」
「あぁ、そうだな」
「おやすみ~/なさい」
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「こうしてクラピカと一緒にご飯を食べるのも、久しぶりだね」
「そうだな!やっぱりパイロといると楽しいよ。」
「2人とも、楽しそうね~」
「ご馳走様でしたー!」
「美味しかったね!」
「あぁ…」
ここで食べた料理はどれも懐かしい味だった。まだ、旅に出て2週間しか経っていないはずなのに。
「? クラピカ、大丈夫?」
「あぁ、ごめん!ちょっと考えてたんだ。
そういえばパイロ外の世界の話、聞くか?」
「本当?!してくれるの?! 」
「うん!」
「じゃあ、また明日!」
「うん!また明日!」
そうして夜が明けた。
翌朝、改めてゴン達がクルタ族の人らに紹介され、レオリオはパイロの目と足の診察をした。
「治せるぜ。もっと手術具が必要だから、今すぐにはできないが」
「本当か?!やった、やった〜!!」
「本当に、ありがとうございます」
パイロの母親と父親が、深々と礼をした。
「これで、お前らの夢も叶うな。」
と、レオリオはクラピカとパイロを抱きかかえた。
ふわっと香る香水の匂い、懐かしい気がする。
――懐かしい?いや、そんなことはないはず
「おっさんクサイ!」
「これが加齢臭っていうやつなの!?」
「ちがーう!俺はこれでも10代だ!」
「ウッソォ!!」
「お前らなんか、こうしてやるー!」
クラピカとパイロを抱えまわした。
「わーーーっ!高い高い!なにこれ楽しいー!」
「ゆうえんちっていうのに行ったら、こんなのがいっぱいあるんだよね!」
「そうだぜ、ぜーったい一緒に行こうな!」
無邪気に笑う2人を見ていると、少し辛かった。
「オレらも混ぜてー!!」
ゴンとキルアも、レオリオの背によじのぼった
「重っ!お前ら、そりゃねーぜ!」
5人は、そうやって笑い合い、昼ごろになった。
「クラピカ、見て」
クラピカの母が5人の元にやってきた。
「!!それ…」
ハンター試験のときや、ヨークシンの時に着ていた服を持っている。
「服。あなたが旅から帰ってきたら、きっと服は小さくなってるでしょうから、たくさんつくっておいたのよ」
「ありがとう母さん!…でも、何で今それをくれるの?」
クラピカは不思議に思った。
「さーて、オレらも帰ろうかね。」
と、レオリオが言う。
「クラピカも、帰らないか?」
と、レオリオがクラピカに手を差し伸べる。
――なんだ?手術の道具を取りに帰るんじゃないのか…?パイロを治してくれるんだろ?
「クラピカ、行ってきなよ。」
と、パイロ。
「何で…?オレ、ずっとここにいるよ。お前と一緒に旅するって約束したじゃないか…」
クラピカの声は、少し震えている。
「うん、でも行かなきゃだめだよ。」
「だって!今行ったら、お前死ぬだろ!?皆、皆…!」
クラピカは、自分の言葉にハっとした。
「殺されるだろ…幻影旅団に、オレ一人残して……そんなの…」
クラピカは俯いた。
「クラピカ、ここは現実じゃないよ。夢の中だ」
わかってる。…ずっと、最初からわかっていた。 楽しかったから、ずっとここにいたいって思っていたから、ずっと現実から目を背けていただけだ
「そんなの、寂しいから…」
そう言ったクラピカの瞳から、大粒の涙がこぼれる。
「楽しかった?クラピカ」
ゴンがそう問う。
「…たのし…かった…っ久しぶりに、母さんにも父さんにも、パイロにも…逢えたし、クルタの森の空気を感じることができた…。クモの奴等、許せない…ッ」
大粒の涙を流すクラピカの瞳の色は、次第に緋色になっていった。
「その無念を晴らすのは、夢を見ているクラピカだろ?」
キルアがそう言った。
「ああ、そうだったな…オレも、戻らなきゃいけないんだな…」
「クラピカ、覚えてる?クラピカが夢から帰ってきたら、ボクが一つ質問をする。楽しかった?って。そしたら、必ず心の底からうん!っていえるような、そんな旅にしてきてね!って。」
「覚えてるよ、パイロ…」
「絶対、そんな旅にしてきてよね。大好きなクラピカには、幸せになってもらいたいんだ」
「クラピカ、焦りは禁物よ!」
親友に暖かい言葉をかけられ、母親に抱きしめられ、暖かい愛情を示されたクラピカの涙は止まらなかった。
でも、オレは過去を受け止めて決別し、常に前を向いていかなきゃならない。
「母さん、パイロ、ありがとう…オレもう行くから」
涙を拭って、レオリオの手を取った。
母親や親友のほうへ笑顔へ振り返ると、皆は安心したように、すぅっと消えていった。
クラピカを助けてくれて ありがとう―――
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオはその言葉をしっかりと聞き取って、現実の世界へ戻ってきた。
帰ってきて何時間立ったのだろうか
頭がガンガンする。体があつい。
だが…心は、暖かい。
クラピカは、目を覚ました。
「ここは…」
少し緋の目で、少し目が腫れているクラピカは、体をおこした。
ゴンたちは目を覚ましていた。
「おかえり!クラピカ!」
その言葉にビックリし、思わずクルタ語で返事をしてしまった。
「#@♪#](ただいま)」
「ちょーっと、ここは現実の世界なんだから、共通語で話してよ」
と、キルアが言う。
「あぁ、すまない、心配をかけたな…連れ戻してくれてありがとう、礼を言う。」
「あんまり一人で無茶すんなよ、もっと俺らを頼れ!」
「そうだな…じゃあ胸を貸してもらっていいか?」
「え?」
レオリオはキョトンとする。クラピカはレオリオの胸をかりて、ずっと我慢してきた涙を流し始めた。
「・・・・・・・っうぅ…っ」
「よく頑張ったね。」
ゴンがクラピカに声をかけた。
「オレらには頼ってくんないの?」
キルアが少し頬を膨らませている。
するとレオリオが、クラピカだけでなく、ゴンとキルアごと、抱きしめた
「これで文句なしだ!」
「レオリオ、香水臭い…」
「加齢臭じゃないぜ!?」
4人は笑いあった。
「なぁ?レオリオ、今ならパイロの手と目、治せるか? 」
「あぁ。治せるぜ!」
「…そうか」
パイロ、オレは良い仲間達と出会えた。だから、楽しい旅ができそうだ。
楽しい旅の話を聞かせるのはもう少し待っててな。
…まずは復讐をしてからだから…
…end