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うぉーたーさーばーです
推しのガチャは一発で推しを当てる人です
かれこれ3回連続推し一発で当ててます
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その日の夜。
『はぁ…眠れないや』
ランダはどうやら眠れないらしく、
起きてきて焚き火の近くに座った。
『…姉さん…』
彼は姉から貰ったロケットを眺めている。
『…ランダ…?』
起きてきた彼の名は、ナビるんだ。
今日の朝、仲間になったばかりである。
『あっ、ごめん!!起こしちゃった…?』
『ううん、眠れなかったから来ただけ』
『そっか…なら良かった』
『…ランダ、なんか悩みでもあるの?』
『…姉さんが心配でさ、おせっかいだから』
『…そうだよね、僕も母さんが恋しいよ』
『…姉さんの為にも、頑張らないとなって』
『…でも、あんまり無理はしないでよ〜』
『大丈夫大丈夫、無理はしないよ!!』
二人が笑っていたその時。
ガサガサガサ!!
草むらが揺れた。誰かいる。
ランダはナビるんを後ろにして周囲を確認した。武器は無いので素手で対抗する気満々である。構えたその時。
『おやぁ…?寝てると思ってたのに、起きてきたのか、ランダ君』
『な、何で俺の名前を…!?』
『すべて私達が偵察済みだからね。』
知らない誰かが現れた。
海鮮と支葵だ。寝る時を狙って来たのだ。
『お前ら、俺達に何の用だよ!!』
『君を潰せとボスから指令があったのさ。』
『潰す…!?どう言う事だよ!!』
『仕方ない…。見せてあげる、どう言う事かってのをね!!』
その瞬間、本から攻撃が飛んできた。
カキン!!
ナビるんが背後の標識で攻撃を跳ね返す。
『ランダ、早く!!逃げて!!』
『えっ!?ナビるんはd』
『良いから早く!!逃げてったら逃げて!!』
『…わ、分かった!!気を付けて!!』
『逃さないよ!!海鮮!!あいつを頼んだ!! 』
『分かったぜ!!くれぐれも殺られんなよ!!』
『こいつごときで死なないわよ!!』
海鮮はランダを追いかけた。
『ハァハァハァ…』
ランダは息切れている。運動をほぼして無いせいで体力が続かないのだ。
『な〜んだ、もう疲れちゃった?』
今は戦闘に強いであろう羽衣はいない。
まさに絶体絶命の状況である。
『(どうしよう…!!俺もここまでか…)』
『さぁ!!おとなしく潰されろ!!』
『(…いや、姉さんを…助けるんだ!!)』
そう思った時、突然持っていた姉の形見の鍵の様な物が光りだした。
『なっ、何!?』
鍵はいつの間にか、武器の形になっており、黄金に輝いていた。
『何だこれ…武器…?』
『な、何だそれ…聞いてないぞ…!?』
『(…何だか、今ならこいつを殺れる気がする…いっそ試してみるか…)』
ランダは目に見えない速度で海鮮を翻弄し始めた。何故か目が回らない。これは鍵の力…でもあるのだろうか。
『今だ!!プライバシーピッキング!!』
海鮮の身体に鍵が突き刺さる。
『グハッ!!』
海鮮は下に倒れ込んだ。
『…次はゼッタイニコロスからな…』
そうしてルービックキューブの様な物を空に投げつけると、海鮮は暗闇に包まれて消えていった。
『…!?イッダ!?(泣)』
その時同じくランダは悲鳴を上げていた。
さっきの攻撃に力を入れすぎたせいで片手がズキズキする。
『…!!居た!!ランダ!!』
羽衣とナビるんが駆けつけてきた。
『ナビるん…!!大丈夫!?』
彼はもうボロボロ。貧血状態である。
『えへへ…僕あんまり戦い得意じゃなくてさ…羽衣が加勢してくれたお陰で勝てたんだよ…眠くて力入らなかったし…』
『そうだったんだ…二人共ありがとうね』
『それにしても、片手大丈夫か?』
『ズキズキするんだよね…ずっとさ…』
『歩けそう?ランダ』
『何とかギリギリ歩けそう…』
『肩貸すから、ほら』
『ごめんよ羽衣……ありがとう』
そして次の日。
『ランダ〜!!羽衣〜!!他の街の人から敵の情報らしき物ゲットしたよー!!
『本当!?/本当か!?』
『えっとね…どうやら近くの海の所で不審な人を目撃した人が多かったみたい!!』
『もしかしたらそいつが…!!』
『良し!!さっそく行こう!!』
目撃情報を頼りに、ランダ達はまた、動き出したのであった。
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❏追加情報
『エメラルドキーメモリー』
リヨの形見でもある、ランダの持っている鍵の様なペンダントを指す。
普段はペンダントの様な状態で、戦う際のみ武器フォルムにチェンジする。
攻撃は強いが、体への負担が大きい。
ちなみにエメラルドの様な物は本物で出来ているので価値が高い。
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『拝啓、本当の幸せを求める君へ_。』
次回 『大切な人との記憶を求める者_。』