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「………」
「………」
「………、 ん…」
「あ、起きた。」
「…… んん… おが、わ…?」
「やっぱ起き抜けにダスティン呼びは出ないか、はーい小川くんですよー」
「…なに、……重い、どけ……」
「どきませーん、却下。」
「…あのなぁ…… 今、何時や……寝ろ…」
「イヤでーす。ねえ山さん、何か気づかない?腕とか手とか違和感ない?」
「あ…? ……、あれ、手……」
「うん、バンザイして寝てたからさ、そのままタオルで縛っちゃった。」
「…は?…意味、分からん…」
「そんで、Tシャツをこうして肘まで捲り上げてー、そこに頭を乗せれば……はい、これでもう両腕動かせません!」
「…お前…何してんねんマジで…」
「ね、山さん、ヤらせて?」
「……あ?」
「だからー、俺とセックスしようって言ってんの。いいでしょ?」
「…いいわけあるか、ふざけんなよ…」
「ふざけてませーん。大真面目です。」
「…腕ほどけ、いい加減にせんと本気で怒るぞ。」
「いいじゃん、健太郎さんとはヤりまくってんだからさぁ。俺ともシよ?」
「!?…、な、……っ」
「自由時間のたびに昼間っから2人で部屋こもってベッドギシギシ言わせてたらさ、フツー誰でも分かるって。」
「………」
「まぁ皆ほとんど外出てたみたいだし、俺以外には気付かれてないと思うよ、多分ね。」
「………」
「でもさ、このままいったらいつか絶対誰かにバレるよ?山さん知ってる?健太郎さんと一緒にいる時の自分が、どんな顔してるか。すんごいよ?」
「……なに、が…」
「もうね、全部出まくり。僕はこの人のことが好きで好きでたまらないんですーってカオしてる。」
「………そんなわけ…」
「ないの?なくないよね?大好きだもんね健太郎さんのこと。大好きで大切で、健太郎さんのためなら何だってしてあげる!ってぐらい、大好きなんでしょ?」
「……………」
「ほら赤くなった、分かりやすいねー。何か思い出しちゃったりした?例えば今日の自由時間とか。」
「っ、 …やめろ、……なんで、こんな……」
「俺もね山さん、山さんが大好きなの。大好きで大切で、山さんのためなら何だってしてあげたいし、いっぱい気持ちよくしてあげたい、山さんと同じ気持ちなわけ。分かるでしょ?
だから、ヤるね。」
「! 、い、やだ、やめ、おい…っ」
「やめませーん。」