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恋愛小説ないないの続き☆
れっつらんご〜☆(?)
休み時間の終わり。
俺と天宮くんは机の上に広げたポテチをつまみながら、謎の会話をしていた。
「なぁ天宮、ポテチって恋より大事だと思わない?」
「……例えが意味不明」
すると後ろの席から声が飛んだ。
「いや意味不明どころか病院案件」
こやつは、いつも五月蝿い 山田(通称・保健室直行マスター)
「お前らさ、何でさっきから食う話しかしないの?」
「恋も食べ物も消費期限があるんだぞ☆」
「それは一理あるようで..あるかもな..」
授業が始まった。
先生「はい、今日は英語の……」
俺「天宮、代わりに受けて」
山田「いや堂々と二回目やるな!」
天宮「だが断る」
俺「ダニィ!?」
あたすは机に突っ伏しながら小声で「キャピ☆」と呟く。
山田「いや小声でやると余計に怖いからやめろ」
昼休み。
俺と天宮くんは屋上で弁当を広げた。
天宮くんは普通にサンドイッチ、俺はなぜかカップ焼きそば。
「お前、湯どこで捨てた?」
「校長の頭☆」
山田「いや教師(?)の前で流すな」
ふと天宮くんが真顔で言った。
「なぁ、お前と付き合ったら楽しそうだな」
「え、それっておかずにできる?できれば主食がいいんだが..」
山田「やめろ!メシにすな!」
……多分これが、妾(?)たちなりのごはぁぁん☆なんだと思う。
山田「いや絶対違う」
文化祭当日の朝。
「いや〜ん遅刻じゃなぁ〜い☆」
もう3回目。恒例行事なのだよ(?)
スキップしながら廊下を進むあたす。
角を曲がった瞬間、天宮くんとまた綺麗に衝突。
天宮「お前…文化祭の日くらい馬になれよ(?)」
山田「競馬するんか?」
今年、あたすたちのクラスは「喫茶店」をやることになった。
ただしあたすの担当は──ポテチ担当。
山田「いや喫茶店にポテチ出すな」
天宮「なんでそれ採用されたんだ」
俺「味が命なんじゃよ☆」
開店直後、リア充が入ってきた。
彼氏「ポテチください」
俺「はい、ポテチの形したじゃがいも」
山田「差別すんなよ」
天宮「しかも袋ごと(?)渡してるし」
休憩中。
天宮「なぁ、今日終わったら校舎裏で話さないか?」
山田「お、これ告白パターンだな」
俺「え、それって食える?」
天宮「食える」
山田「もうこれは病気」
放課後、校舎裏。
夕日が差し込む中、天宮が真剣な目で言った。
「俺、貴様のこと──」
俺「ウヒョウウヒョウヒョウヒョ☆」
天宮「台無し」
山田「夕日の価値返せ」
結局、文化祭の片付けもポテチ食いながらやった。
多分これが、あたすと天宮くんの“文化祭の思い出”なんだと思う。
山田「俺の胃に穴あきそう」
俺「あけあけ〜笑」
開会式の朝。
「いや〜ん遅刻じゃなぁ〜い☆」
体育祭ですら遅刻する勇気。
全力スキップで入場門に飛び込んだあたす。
天宮「お前、入場行進より目立ってるぞ」
山田「もはや主役じゃん」
競技中。
100m走でなぜかポテチを片手に走る俺。
実況「ポテチ選手、まさかの軽食をとりながら!」
山田「やめろ!ニュースに出る!てかポテチ選手ってなんだよ!!」
騎馬戦。
天宮が上に乗って、俺が下。
天宮「おい!前見ろ!」
俺「敵チームの屋台にポテチある☆」
山田「もう下馬しろ」
ちゃんと勝った☆
リレーのアンカーでバトンを受け取る俺。
走りながら「ウヒョウウヒョウヒョ☆」と叫ぶ。
天宮「いやそれ走りの掛け声じゃない」
山田「観客全員..笑ってるぞ」
新幹線出発の朝。
「いや〜ん遅刻じゃなぁ〜い☆」
集合時間から30分経過。
車掌さん「指定席はこちらです」
俺「ポテチの席もありますか?」
車掌さん「ないっすね」
俺「ポテチも生きてるんだぞ(?)」
山田「あるわけねぇだろ」
観光地でおみくじを引くあたす
結果:ポテチ吉
天宮「そんな項目ない」
山田「もう神社もIQ下がってる」
夜の旅館。
天宮が布団の中からこっそり言った。
「なぁ…好きだ」
俺「え、それって温泉あがりに食える?」
山田「恋心を食べ物に変換すんな」
式当日の朝。
「いや〜ん遅刻じゃなぁ〜い☆」
卒業式ですら。
壇上で証書を受け取る俺。
「証書と…ポテチもらっていいですか?」
校長「ポテチはあるぞ☆」
山田「最後までブレないな」
式後、校舎裏。
天宮「高校生活、楽しかったな」
俺「うん☆天宮がポテチくれた日、忘れない」
山田「恋愛の思い出それだけ?」
天宮「じゃあ…これからも一緒にいようか」
俺「え、それって食える?」
天宮「……食えない」
俺「ヘケェ」
山田「やっぱりお前ら病院行け」
俺「あ゙ァァァァァァァスランプゥゥゥゥゥゥゥゥゥギャァァァァァァ」
山田「誰に言ってるんだよ」
スランプはまじでスランプ(?)
コメント
7件
面白かった〜笑
やばいなんかめっちゃ笑ったわ笑笑