(冬弥side)
あの2人は付き合ったのだろうか。彰人はあの日から白石と帰ることが多くなった。
白石に、「彰人に告白して、もし砕け散ったら、私を拾ってください」と言われてから、一回でも振られないかなと思った俺をどうか許してくれ。
ある日の帰り道、夕日を背景に彰人と白石が手を繋いで歩いているのが見えた。遠くからでも聞こえる白石の笑い声。髪が風になびくたびにキラキラと光る髪飾り。明るい笑顔。全てが俺にとって癒しであり愛しいと思った。
やっぱり、嫌いになるなんて、好きな人ではなくて仲間って思うことなんて、俺にはできない。
俺は白石が好きなんだ。
──彰人、白石を幸せにしてあげてくれ。
白石が泣いているところをみたら、いくら彰人でも、許さないからな。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!