あれ、、どこだろ
来たことない場所なのに見たことある
なんだっけこのげんしょう
まぁ、もしこれが夢でも結局1人。誰とも関わることができなかった私の夢に人がでてくることはないんだろう。今ここで何をしたところで誰にも見られないし、まずは可愛い服を買いに行こっかな
せっかくかわいい服着れたんだ。外で誰かに見せびらかしたいな。人がいないなら動物でいい。虫でも植物でもいい。今すぐ何かに自慢したいな。
あ、いる。
でも…人?人だ。1人だけいた
強いて言うなら誰だろう、やっぱりお母さん?赤ちゃんのころのきおくがまだ残っていたのかも。
それなら成長した私と可愛い服どっちも自慢したい、早く見せなきゃ
「お母さん!!」
あれ?お母さんじゃないじゃん。あなた誰?
『お母さん?』
「ごめんなさい」
なんで私があやったんだろ。だめだ、話し方が分からないよ。
『大丈夫だよ。どうして走ってきたの?』
そうだ、自慢しなきゃ。
「え、あ、じま…」
なんで言葉が出ないんだろ。ほんと、下手くそだな
『自慢?』
「そう!」
『その服のこと?すごく似合ってるし可愛いよ』
初めてほめてもらえた。かわいいって言ってくれた。着てよかった。でも誰なんだろ。
『君の名前教えて』
私の名前か、そういえばわかんない。なんだろ、私の名前。
「わからない」
『そっか。じゃあ…そのワンピースの柄好き?』
花柄のことかな。すごく好き。
「うん」
『じゃあ花ちゃんと呼んでおこう』
花ちゃん…かわいい。こんな名前つけてほしかった
『僕のことは春くんって呼んでね』
「わかった」
『じゃあ花ちゃん。一緒に桜を見に行こう。』
桜って何?名前?
「いいよ」
新しいもの見るの好き─────。
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