「 中也 、 」
息が荒い 。
おそらく 走ってきたのだろう 。
善人ズラして 本当に馬鹿馬鹿しい 、
だから ……
「 ンだよ 、 仲間を助けてヒーロー
気取りか ?
変わっちまったもんだなあ ? 」
「 …… ねえ 、 何でこんなこと …
仕込んだのはポートマフィア ?
… 誰が 、 何で アイツのこと
知ってたの 」
…… だから 、
「 はァ 、 …… 」
溜息をあからさまについてみる 。
此奴からの憎む目は変わらない 。
「 だざ っ 」
「 ねぇ 、 !! 」
「 私だけで 、
よかったでしょ ? … 」
嗚呼 、 …… 嗚呼 、 面倒くせェ 。
だから 、 俺は手前が
「 だから嫌いなんだよ 」
「 おーい 、 もういいぜ 、
出てこい モブ 」
「 モブって …… 扱い酷くないスか 、
中也さん 」
「 …… 〜〜〜〜 っっ !!! 」
太宰の顔が一気に青ざめた 。
それを見て 目を細めてモブが笑う 。
太宰が 1歩後退りをする 。
「 ぁ …… 」
面白いのか ” モブ ” が不敵に笑う 。
「 …… 何がしたいの っ 」
震える声で云う太宰の目は 、
怯えているように見えた 。
「 否 、 な ……
実は 、 俺の組織がポートマフィアと
色々 あって ……
まぁ 、 負けたんだよ 」
頭を掻きながら ボソボソ喋るそいつが
少し 癇に障った 。
「 んでな 、 オレと お前の関係 、
バレちって 。 何とかして 連れ戻して
きたら赦してやるって 。 」
「 … ゎ 、 私 が ……
ポートマフィアに …… ? 」
太宰は 明らかに 嫌な顔をする 。
だって 、 そりゃそうだ 。
自分から逃げてきたのに 、 態々
人殺しに 戻る奴が 何処にいる 。
太宰が なにか喋ろうと口を開ける 。
「 じゃあ 一つ …… お願い聞いて
… 私が 戻れば …… 云われたこと
したら 」
「 探偵社に 、
もう 、 危害加えない … で
くれる …… ? 」
「 …… 太宰 、 さん … ? 」
黙って見ていた探偵社の 白虎が
声を上げる 。
「 ______ あ? 」
「 何生意気な事 …… テメェの願い
なんて 、 叶える訳ねぇだろうが っ …
自分の立場分かってる ? 」
苛ついているのか 、 舌打ちをする 。
「 …… 絶対に 、 約束は守る
云われたらちゃんと やる … だから 」
「 だから 無理だっつってんだろ !!
生意気に なりやがって 、 また
あの時みたいに ______ ! 」
そう云って 、 其奴は 太宰に向かって
殴り掛かる 。
「 …… はァ … 」
俺はため息を一つ着いて 、
その拳を止めた 。
「 な 、 … 中也さん … ? 」
「 もういい 、 引っ込んでろ 」
止めた手を軽く払う 。
面白い かもしれない 、 と思った 。
「 …… は ッ … いいぜ 」
「 手前は いいんだな ? 太宰 。 」