テラーノベル
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前よりも開けた場所に来た。
だが持ち前の方向音痴のせいで今どっちの方角に進んでいるのかも分からん。
「人いねーのか…もう一時間は歩いてるんだが」
そう言っても周りは人影すら無く、風で擦れる葉の音と鳥の囀りしか聞こえない。
せめてちゃんとした道を見つけたいんだが…
後ろから足音がする。
「っ!」
木の影に隠れて見てみると、人影がひとつ向かってきている。
アイツは…多分味方か何かのNPCだろう。何でこんな所に来てんだ?
「とりあえず撃つか…」
銃を構えてスコープを覗くと、 幸いこちらには気付いていないようで呑気に歩いている。
頭に中心を寄せて引き金を引く。
カチャリ、と音がした。
バンッ!
うん、倒れたな。倒れたよな?
とりあえず一人目。
あー眠い。酒飲みたい。ここに酒ってあんのかな…あるなら今すぐ飲みたい。
なんか疲れたな…どっかで休憩してえ…
「いっっった……何だよ、リスポーン…?」
散歩してただけなのにヘッドショットされたんだが…
どっかに隠れてたヤツから撃たれたのか?
「あれ、ナチ?もう帰ってきたの?」
「いやまあ…そんな所だ」
今回ばかりは私の注意不足もある、仕方がない。
でも不思議と好奇心は湧いてくるもの。少し見に行ってみるか。
もしかしたらまだ撃った奴が居るかもしれん。
現在四時、さっきよりも肌寒いな。
今の所それらしい人影は見つからない…
「ん?あれは…」
木の根元に寄りかかる何かが薄っすら見える。
見に行っていいのか…?
いや、殺されたとしても復活はするしな…
好奇心には逆らえない。
「……これは…?」
そこに居たのは、すやすやと眠る少年。
かなりの美形だ。
何故こんな所に寝ているんだ、風邪引くぞ?
「おーい、起きろー…」
揺すってみるも反応は無し。
少年の手に持っている銃がカチャカチャと音を立てるだけだった。
「はあ…仕方ないな」
抱き上げて来た道を戻る。
めっちゃ軽いなこいつ…
ん…?
何かふわふわする…
ここどこだ……?
「あっ、起きた?おはよう〜」
「誰だお前…」
「開口一番にそれは酷くない?」
本当に誰だよ。
いやまず今いるのは何処なんだ?俺さっき木の根元あたりで休んでたはずなんだが。
「君が外で寝てたからうちに連れてきたんだよ。俺でもそんなことしないよ?風邪引いちゃうって〜」
…あ、俺寝てたんだ…
「俺の名前はね、イタ王!君はなんて名前なの?」
「……陸。」
「陸〜!よろしく!」
妙に馴れ馴れしいな…いや別に良いんだけどさ。
「お前がここまで運んでくれたのか?」
「いや、ナチが運んで来てくれたんだよ!」
「ナチ…?」
「おいイタ王、ソイツの調子どうだ?」
「もう起きたよー。ほら見て、アイツがナチね」
「……は?」
コメント
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このあとの展開でエッッ(((殴 になってほしいわ☆
す軸がそろったー!体重軽いの可愛い!!