超初心者の小説なので色々おかしいです!!!あと場所も時間軸も不穏な話なのか明るい話なのかもわかんないです!!
⚠うっすらとそういう行為をしています⚠
⚠この作品は原作には少しも関係ありません⚠
⚠太宰治×フョードル・ドストエフスキーです⚠
上記に注意して、苦手な方はすぐに回れ右をしてください!自分は大丈夫だよって方はこの先にお進み下さい!
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「…どういうつもりですか?太宰君」
フョードルの背中は今、冷たい床に触れていた。太宰が押し倒したからである。太宰は質問には答えず、ぎゅうっとフョードルの手を押さえつけるように強く握った。
「痛いです」
「分かってたんでしょう?」
無表情のままフョードルが発する言葉に被せるように太宰は言った。フョードルは眉ひとつ動かさない。
「…何がですか?」
2人の何を考えているか分からない視線が交わり、薄暗い部屋の中に沈黙だけが満ちる。長い沈黙の後、太宰は口を開いた。
「今日、私の心拍数がいつもより多かったこと。いつもより君を見る回数が多かったこと。分かっていたんでしょう?」
「…まさか。」
「嘘だね。私は君が分かっていることを分かっていた。私が今から何をしようとしているかも…フョードル、君はとっくに理解している。」
2人の濁ったような吸い込まれそうなそんな目が、互いを見つめている。常人には理解できないことを全て理解している、そんな目だ。
「やはり、太宰君にはバレていましたか。」
「では何故未然に防がなかった?君としては私とそういうことをするのは、非常に都合が悪いことだと思うけど。否、君以前に男としてだね。」
「どうしてだと思いますか?」
太宰がフョードルの目を見つめる。太宰は何もかも抑えられなくなってつい押し倒してしまったわけで、決して作戦というわけではなく、後のことは何も考えていない。これは刺されても仕方がないな、と内心冷や汗をかいている太宰を抱きしめ、フョードルはキスをした。
「…どうして?」
1つは、先程のフョードルからの問に対して。もうひとつは、フョードルが自分にキスをしたことについて、太宰は聞いた。
「個人的な感情ですよ。作戦には少しも関係ありません。」
フョードルは冷たく笑いながら、太宰の頬を撫でた。
「それも、作戦かい?」
「とっくに分かっているんでしょうに。僕は作戦のために自分が苦しむなんて、嫌ですからね。」
「…そう。いいの?」
フョードルがもう一度太宰にキスをしたことを合図に、行為は始まった。
前戯もそこそこに入れられたフョードルは、最初はただただ痛かった。だがそれも徐々に快感へと変わっていく。
「っん……だざい、くん」
「……っ」
2人の熱っぽい吐息とフョードルの控えめな嬌声だけが部屋に響く。誰もいない薄暗くて静かな空間は、この世界に2人きりのようにさえ感じられる。強すぎる快楽に耐えながら、フョードルは口を開いた。
「……内緒っ、ですよ?太宰君。このことは、周りには…っ」
「そりゃあ、っ勿論さ」
指切りをするかのように小指を交えた2人が絶頂し、行為は終わった。
「忘れましょう」
服を着たフョードルは淡々と告げた。つい先程まで太宰の下で乱れていたようには少しも見えない振る舞いだ。だがいつも青白いその頬はほんのりと赤く、本能的に流した涙で目元も腫れている。相変わらず何を考えているか分からないフョードルの顔を見つめながら、太宰は答えた。
「ああ、そうだね。」
「僕も少し気分が昂りすぎていました。それだけです。…でも、気持ちは決して嘘ではありません。」
太宰は目を見開いた。僅かに彼の心拍数が上がっていることに、気付いてしまったから。フョードル、と太宰がその名を呼ぼうとした瞬間にフョードルは扉の方へと歩き出していた。
「では。」
フョードルは早足で部屋を出て行き、太宰は1人になった。しばらくは放心状態だった太宰はようやく我に返り、へなへなとしゃがみこむ。今は生きててよかったかも、と太宰は思った。敵対する2人に純粋な恋愛感情なんてないけれど。それでも太宰は、頬が紅潮していくのを止めることはできなかった。
コメント
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最高です。ありがとうございます!