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🌱視点
自分の元を去っていったGON。
彼が去り、綺麗に片付いた部屋の中で葉は寂しさを覚えた。
GONがこれから過ごす、俺の知らない新しい生活を想像してみる。
激しい嫉妬と悔しさで頭がおかしくなりそうだけれど、それでも「 GON が不幸になればいい」なんて本気で願えるほど、俺の愛は割り切れるものじゃなかった。
新しい街の違和感に、GONはそろそろ慣れた頃だろうか。
窓の外を見上げれば、どんよりとした鈍色の空。きっとこの先も、俺の心が素直に晴れることなんてないのだと思う。
今日何食べた? どこ行った? ……なんて考えてしまう。
画面越しの配信やSNSを見ながら、GONの行動を追ってしまう。
だから、俺を置いていったGONが簡単に幸せになれるなんて思わないでほしい。
もう会わないんだから、最後くらい愛で呪ってあげる。
配信の後、疲れて俺の腕の中で無防備に眠っていた、あいつの姿を思い出す。
甘やかすとすぐに調子に乗って、無意識にくっついてきては「葉といると落ち着くわ〜」なんて言っていたGON。
俺がどんな想いでお前を抱きしめていたか、どれほど愛が重くて、どれだけ努力したか…。ああ、何も分かっちゃいないね。
ハナから、こうなっちゃう気だったんやろ?
俺の片思いも、いつか GON が居なくなることも、心のどこかでは分かっていた。GONが俺を「ただの仲良い配信者仲間」としか思っていないのを知りながら、知らなかったことにしてあげていたけれど。
GONの思い通りに転がされて、勝手に傷ついている俺は、最後まで滑稽だ。何も分かっちゃいないね、私のこと。
片付いた部屋の違和感に慣れる日は、いつ来るのだろうか。
窓から注ぐ暖かい春の光すら、GONとの思い出を縛り付ける呪いの鎖になる。
今どこいるの? 寂しいの? なんて、離れた今でもGONのことばかり考えちゃうから……そんな自分も、GONの存在も、愛おしくてたまらない。
だからもう二度と、幸せになれるなんて思わないし、思えない。
さよなら。もう会ったりはしないから、せめて君の「葉と居ると楽しい」「ずっと一緒に配信しような」なんていう無自覚な嘘で、俺を狂わせてほしい。
夢の中くらい、無邪気に自分に甘えてくる GON と踊っていたい。あぁ、なんも変われないな俺。
最後は、正直こうなっちゃうって気づいてた。
GONのあの笑顔の意味は何だったのか、本心はどうだったのか、知りたかったことばかり残ったままだ。
……ああ、何も分かっちゃいないね、キミのこと。
「俺の居ない将来が、どうか正しく綻びますように。」
込み上げてくる涙を織りなす布で拭い、二人の繋がりだった横の糸を、未練ごと強く噛み千切る。
さよなら。もう会ったりはしないから、せめて私の愛で呪ってあげる。
どこか新しい街で、俺の知らない誰かと楽しそうに笑うGON。
ああ、何も分かっちゃいないね。
最後はこうなっちゃうって気づいてたのに。
GONの特別になれるかもしれないなんて夢を見て、本当は知らなかったことにしたかった私。最後まで滑稽だわ。ああ、何も変わっちゃいないね。
新しい街の違和感に、そろそろ慣れた頃でしょうか。
冷え切ったワンルーム。
静まり返ったこの部屋で、この先もまだ、君が「葉ー、温め直して〜」なんて帰ってくるのを、ずっと待っているわ。
〜〜〜〜〜
初めまして。214と申します。
小説を書くのは約1年ぶりとなります。これまではプライベートで執筆しておりましたが、「たまには公開してみるのも良いかもしれない」と思い、今回投稿させていただきました。
前述のとおり、久しぶりの執筆ですので、表現が拙い部分や読みづらい箇所があるかもしれませんが、温かい目でご覧いただけますと幸いです。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。不定期更新ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
御本家様↪︎ https://youtu.be/v4kWR_REDEU?si=ha9qC1aajz9qGoMa
m//o//n//e//t//様のセルフカバー↪︎ https://youtu.be/Wdtaw9qpu4s?si=-vEdaBan14Wgej4c
また私情で申し訳ないのですが、プリ小説でも活動をしているので見に来てくれると幸せです…。
https://novel.prcm.jp/user/zxw45Y79RAhWkQ1EijeH5YPtTts2
P.S. 万が一、問題がございましたら速やかに削除いたします。
コメント
1件
214さん、初めまして!読ませていただきました🌷 「葉といると落ち着く」と言ってたGONを、去った今でも追いかけてしまう視点が切なくて…。「愛で呪ってあげる」っていう矛盾した感情の描き方がすごく美しくて、何度も読み返しました。片付いた部屋の違和感とか、春の光が呪いの鎖になる表現にグッときました。 久しぶりの執筆とのことですが、心理描写が繊細でとても引き込まれました。続きも楽しみにしていますね〜!