(カツカツジャラジャラガシャン)桃「(ん…ん?何この音しかも手首に重い感覚)」
起きろと体が叫ぶ
桃「(嫌な予感しかしないけど……)」
パチッと目を開けると真っ白な天井
そして……
桃「…手錠?」
ベッドに繋がれている鎖と手首に付かれた手錠
これはですねーあーよくある監禁的な感じかなるほどふむふむ
桃「って納得してる場合かッッ!!!」
セリフツッコミをしてるが内心焦りまくっている
というか
桃「これやったのってまさか𓏸𓏸さん?」
𓏸𓏸「御明答だよ桃くん」
桃「ッッ!?????!」
びっくりした急に現れないで欲しい
逆に声が出なかった
桃「……なんで俺を拘束したんですか?」
理由はだいたい分かる
どうせ俺は桃としての1人の人間ではなく
𓏸𓏸「君が、君がΩだからだよ」
桃「………やはりそうですよね」
初めから期待はしてない俺の言葉は多分覚めきっていたと思う
Ωの人間としか見てくれない
第2の性別で俺を縛ってくる
だから1人で生きてきたのに
桃「(まぁ瑞は違うんだけど)」
あと……
桃「(いや、まだ言うには早いか)」
𓏸𓏸「どうしても君を手に入れたかったんだ。手紙と花を送っていたのも私だよ」
桃「え?𓏸𓏸さんがですか?」
𓏸𓏸「そうだよ。あの取引を持ちかけた時双子がいたから契約は無理だと思っていたが運良く仲が悪くなってくれてとても助かったよおかげで君をここに呼べたんだから」
するりと頬を撫でられる
ぞくりといやな感覚だ
𓏸𓏸「はぁ〜男のΩとか夢ものかと思ったのに、まさか目の前にいるなんてねー♡♡」
桃「っっ、𓏸𓏸さん?、、、痛いですッッ離してくれませんかッッ」
嗚呼きっと赤と紫が言ってた事はこうゆう事か
アイツらがいなくても、αがいなくても俺はやれるって所を見せたかっただけなのに
𓏸𓏸「そう言ってる割には抵抗してないように見えるよまぁそうだよね♡♡しかもこれから桃くんにはこれを飲んで貰おう」
桃「ッッな!そ、それどこでっ!?」
目の前に出された薬は以前緑からお願いという名のおねだりで譲ってもらったΩ専用の薬である
これを飲んだらたとえヒートでなくてもヒートがきてしまういわばヒート強制薬みたいなものだ
桃「(結構その薬そこそこいいお金がかかるから緑にお願いして無料で譲って貰ったものがどうして𓏸𓏸さんの手にあるんだ?)」
頭の中はごちゃごちゃで何も考えられない
ただ一つだけ分かることがある
桃「(これ飲まされたら俺……)」
𓏸𓏸「さぁ桃くん♡♡俺のこと欲しがるようになってね。ちゃんと責任とるから」
桃「ッッいやぁやだ!!やだ離して……や」
ジャラジャラと鎖の音が響くが抵抗なんてあっさり押さえつけられてしまう
桃「くひ、あけあいでッッ(口開けないで)」
𓏸𓏸「さぁ桃くんいい子だから……ね?」
ぐちぐちと俺の口の中に指を入れられる自然と開いてしまうその口の中にコロンと薬が入れられる
桃「(これを飲んでしまえば……俺はッッ)」
飲み込みたくないと必死に首を振るがその前に苦しいが勝ってしまった
ゴクリとそれを飲むとニヤリと笑う目の前のα
ぎらりと目が光ったように見えた
桃「(獲物を見るαだ……)」
どさっとベッドに押し倒される
するりと頬を撫でられ抵抗も虚しく俺の体は
桃「ッッハァハァ…///」
ドクリドクリと脈を打つ
桃「(ヒートの姿あいつら以外に見せたくないのにッ……)」
ポロリと静かに涙が出た
𓏸𓏸「嗚呼、涙姿の桃くんもとても綺麗だね」
なのに、、なのにこの身体はΩという生き物は
性には逆らえない
この押し倒されてる状況で嫌なはずなのに気持ち悪いはずなのにこの身体は熱く甘い香りを出す
桃「ハァハァ…///うっ、、いやぁやめてッッ」
せめて首だけは絶対に噛ませるもんか
番になりたくないこんなやつとッッ
必死に自分の片手に首を当て抵抗するも
𓏸𓏸「だぁーめだよ桃くん♡♡隠さないで、辛いでしょ?αの俺に噛まれたくてしかないくせに。」
あっさり手を握られる
嫌だ
熱を出したい
やめて
辛い
気持ち悪い
楽になりたい
桃「い、、やめッッやだぁッ」
助けてッッ
桃「(赤ッッ紫ッッ、、)」
紫/赤「桃ッッ」
バンッッと閉じてた扉が開いた
そう思ったらふわりと包まれた大好きな匂い
あぁ、、この匂いは
桃「っ紫、、?赤、、?」
あぁ、、、俺の運命の番は
紫「桃よく頑張ったな」
赤「ッ桃無事か?」
やっぱりこいつらしかいないんだ
コメント
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主様お疲れ様です✨️🩷くんを助ける💜くんと❤️くんがかっこよすぎます✨️続き楽しみです✨️無理しない程度に投稿頑張ってください
間に合って良かった!! 一安心してます!