この作品はいかがでしたか?
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小説を書いてみました。初心者ですが読んでもらえたら嬉しいです!
「ネコとママとスナック」
吾輩はネコである、あ、いや、夏目漱石の小説では無くて。ちゃんと名前もある。吾輩はスナックで飼われている。
「カランカラン」
お客が来た。お客が来ると吾輩の飼い主、ママは元気な声で言う決め台詞がある
「いらっしゃい!」
ほらね、とっても元気。
今日のお客は30代ぐらいの男の人、常連だ。そいつが来ると吾輩に決まってこう言うんだ。
「今日も相変わらず悪い目つき」
コイツは道徳力が無いのか! そう思う気持ちは心の中にしまって鳴かずに目で睨む。
そいつはいつもの席にすわって「ワインを一杯」って言う。格好つけたいのか知らないけど、お前にワインは一生似合わない。
「今日はどうしたの?」
ママが笑顔でそう聞くと、そいつは今日会ったことを次々と話していく。吾輩が聞いてる通りだと、今日そいつは上司に怒られた。あと先輩に仕事を押し付けられたんだとか。
「ひどいと思わないか?」
「そうねぇ、とってもひどいわ。“さっきの話を聞いてる限り”あなたは悪くないのに。」
ママは”さっきの話を聞いてる限り“と赤く塗った口で言った。確かにそうだと吾輩も思う。だってこいつだって先輩や上司に恨まれるようなことをしたかもしれないじゃないか。でもそいつはもう酔っていてそんなことは気にしない。おまえのそういうとこがワインが似合わない理由の1つでもある。
「そうだろ?俺を励ますいつもの言葉をくれよ〜」
そいつは少し可愛こぶってそう言う。そしてママは少し時間をおいて笑顔でこう言う
「今日はこんなことがあったけれど”明日はきっといい日になる“!」
”明日はきっといい日になる“どこかで聞いたことのあるようなフレーズかもしれない。けどママは人を励ます時は、必ずこの一言をとっても良い笑顔で言う。この言葉を聞くとそいつも笑顔になって
「ありがとうママ、明日も頑張れる気がする」
と言う。全く、調子の良い奴だ。
そしてそいつは、ワインを飲み干してお金を払って最後に
「今日はありがとう!また来るよ!」
と言った。ママもそれに応えて
「わたしこそ!お気をつけて!」
と言う。まあこれも決め台詞みたいな感じ。
お客が帰って吾輩は思う。あいつが笑顔になったのはいいけど、やっぱりあいつが先輩や上司に恨まれるようなことをしてこうなったのなら、ちゃんと謝らなければいけないし、ママからも励ましの言葉をもらうのは違うと思う。心が少しモヤモヤしてしまうけれど、ママがこう判断したのなら仕方ない。この気持ちも心にしまって次の客を待とう。
コメント
1件
今自分で見返したら薄い話過ぎて笑ってるw (これは独り言なんだ…!)