樹side
今日は俺、慎太郎、北斗が休みで家にいる。昼飯を食い終わり暇だし久しぶりにゲームでもやるかってなった。
北斗「ほっくん、かちゅの!」
慎太郎「おっ!俺だって負けないよ」
樹「俺が勝つから」
なんて会話をしてからゲーム開始。
ちなみにマリオカートなんだけどな、マリオカートって慎太郎強ぇんだよ。
樹「慎太郎速ぇよ」
北斗「まって!……あっ、おちちゃ」
慎太郎「あはははっ!追いついてみなぁ」
俺と北斗は必死に追いかけるけど、マジでこいつ速すぎ。追いつくなんて不可能なくらい差がある。
慎太郎「ゴーール!」
樹「3位かよ」
北斗「かちたかったぁ。もういっかい!」
樹「今度は手加減しろよ」
慎太郎「えぇー」
2回戦は俺が1位になれた!まぁ慎太郎と僅差だったけど。
樹「っしゃ!」
北斗「もぉー!もういっかいやるぅ!」
慎太郎「いいよ」
この後3回くらいしたけど北斗は1回も1位になれなかった。
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大我「ただいまー」
ゲームの途中できょもが帰って来た。
北斗「ダダダダッ……ギュッ」
大我「おぉ。どうしたの?」
北斗「ほっくん、じゅいとたろきらぃ…」
樹「えっ!今なんて!?」
慎太郎「なんで!?」
めっちゃレースの途中だけど、思わず手を止めた。俺の聞き間違えじゃなければ今、俺らの事“嫌い”って言ったよな?
大我「なんでそんな事言うの?」
北斗「だって…ほっくんかてにゃい、グスッ」
あぁー、泣き始めちゃった。
大我「勝てない?3人でなんかやってたの?」
慎太郎「えっ、あ、マリオカートしてた」
大我「それが勝てなくて悔しかったの?」
北斗「ぅん、グスッ」
北斗がそんなに悔しがってるって気付いてやれなかった。
俺も慎太郎もマジになり過ぎたな。大人気なっ。
樹「北斗ごめんな」
慎太郎「ごめんね。もう1回やる?それとも違うのやる?」
北斗「いいよ。でも、ほっくんもうやんない」
それからというもの、北斗はきょもにくっついたまま。俺と慎太郎が話しかけると冷たい反応。
俺らのせいだって、自業自得って分かってるけど…めっちゃきつい。北斗に嫌われるのだけはマジ勘弁。
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ジェシーと髙地が帰って来て晩飯を食べお風呂にも入った。
いよいよ寝る時間。いつもなら北斗は俺と寝るけど、どうだろ?
樹「北斗…寝よ?」
北斗「たぁがとねんね」
大我「俺でいいの?」
北斗「うん!」
きょもと北斗は俺に“おやすみ”と言いリビングを出た。
でも翌朝、北斗が俺の部屋に来ていきなり“ごめんねっ”って言いながら抱き締めてくれた。
後々話を聞くと朝起きた時に隣に俺がいなくて寂しかったらしい。
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