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【knmc side】
ピロン
あれ、音出してたっけ。
そんな呑気なことを考えながら、音の鳴った電子機器を持ち上げる。
ロックを解除すると、二件のメッセージが届いていた。誰からかというと。
僕の意中の相手であり、同じろふまおのメンバーである、不破湊からだった。
「えっ、ふわっち? 」
思わず勉強中なのに、ガタッと音を立てて立ち上がってしまった。予想外の相手だったから。
まぁ、でも…
皆さん知っての通り、昨日、僕はふわっちに想いを伝えたし、なんならめちゃくちゃ意地悪しちゃったし。マフラー貸したし。(前話参照) 連絡来るのも当たり前か?
急いでメッセージの内容を確認する。勉強なんてそっちのけだ。本当は良くな いけど。
でもたまには良くないですか?(社長風)
それに好きなんですもん、ふわっちのこと。
好きな人からのメッセージってこんなに嬉しいんだって、初めて知って感動してる。
ふわっちからは、”おはよう!”という可愛らしい動物のスタンプとともに短めの文が。
『もちさんお疲れ様です!昨日はいろいろあったすね、、、マフラー今度のろふまおで返します』
「いや、おはようって…今夕方だが?ふふっ、」
ふわっちのいつも通りの天然ぶりに、笑みがこぼれる。あ、でも、今起きた説もあるな。今寝起きなのかな。…見たいな。
さて、何と返信するか。今度のろふまおでマフラーを返してもらうのは、なんだかつまらない…これを口実に、どこかに誘えないだろうか。
とりあえず、自分もふわっちに合わせて”おはよう”というスタンプを送る。 あ、僕は可愛らしい動物のスタンプじゃありませんよ?ロリのスタンプを送りました。((ドヤ顔
まぁそんな事はさておき。
『ふわっちお疲れ様です。昨日はからかいすぎましたかね?マフラーはろふまおの時じゃなくて他の時でもいいですか?ふわっちとどこかに行きたくて。君、多忙だと思うんだけど空いてる日あったらその日僕にちょうだい』
わがまま言ってみてもいいよね。僕高校生だし。それに彼、不破湊という人間は押せば応じてくれるしなによりイエスマンだ。きっと「いいっすよ!」なんて軽く了承してくれるはず。
しばらくして_
『いいっすよ!空けときます』
やはり予想的中。この男、 フッ軽すぎて心配になる。
ベッドに腰かけ、返信する。
『じゃあ僕がどこ行くか決めとくから追って連絡するね』
課題も終わったし、ちょっと休憩でもするか…と、スマホを伏せベッドに己も突っ伏せる。
…
嬉しい。
ふわっちと、オフの日にどこかに遊びに行けるんだ。あの、多忙のナンバーワンホストの不破湊と。
スマホを再度持ち上げ、ふわっちとのメッセージのやりとりを見返す。
あ〜〜〜…会いたい。
まだ恋人でもないのに、こんなにドキドキして意識するのは変だろうか?まあ、僕らしくは無いけどね。自分でも思う。
でもさ、不破湊という男は、それほどに魅力があるんだ。人を狂わせるような、そんな魅力。所謂、魔性の男だよね。
「…姫とか不破狂って呼ばれる人たちがふわっちにハマるのも、なんかわかる気がする。」
こうしてる今も僕は、この場に居ない不破湊のことをこんなに考えさせられている。完全に不破湊という沼にズブズブと足を踏み入れてしまってるんだろうな。でも辞められないんだ。辞めようとも思わないし。
末期。そう思った。
ベッドに寝転び、真っ白な天井と目を合わせる。
「あー…早く僕のものにならないかな、」
部屋の明かりが眩しくて、目を閉じた。
明るさがマシになった瞼の裏に出てくるのも、不破湊。
「やばい、僕マジで好きじゃん。」
一人で悶えていると、一階から母親の声がした。夕飯できたんだろうな。
「はーい、今行く。」
大きな声で返事して、立ち上がる。
さて、ふわっちとのデート…じゃなくて、遊びに行くの、楽しみだな。
次こそ絶対振り向かせてみせるからな。覚悟してろ!
区切ります!
短くてすみません。
久しぶりの更新ですね🥲遅くてすみません…
ちまちま他の作品も書いてこうと思うので気長にお待ちください🙌🏻
いつも見てくださってありがとうございます。
では👋🏻