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雪名サイド
朝
雪名）ん”〜……
朝起きると何故か宴会場とは違う部屋にいて横を見ると気持ちよさそうに寝ているぶるーくさんがいた
雪名）？？(私……勝手に来ちゃったのかな…)
私が勝手に来たんだと思い朝早くぶるーくさんの隣から離れようとしたら腕を掴まれベッドの方に引きずり込まれた
雪名）…あぇ？
気づけばベッドに引きずり込まれて居て上を見ると寝起きのぶるーくさんがへにゃっと笑っていた
雪名）あ、あのぉ……か、勝手に入ってきちゃったの…謝りますから…
ぶるーく）…？？僕が連れてきたんだよォ……？
寝起きのぶるーくさんはへらっと笑って私を強く抱き締めて来て肩口に頭をこすり付けてきた
雪名）あ、あの…私もう行きますから……離してください
ぶるーく）いーのぉ、僕が勝手に連れてきたんだから〜怒られるなら僕だけでいいよォ〜
雪名）ですけど…ちょｯ…うー……頭撫でられたら…ん”〜……
ぶるーくさんは私の頭を撫でて来て私は頭を撫でられコックリコックリしながら「ん”〜……」と言って無意識に頭を擦り付け甘えると手が止まりぶるーくさんの方を見ると寝ていた
雪名）…寝ちゃった……
少ししょぼんとしながらぶるーくさん の傍から離れ客室から出て宴会場に急ぎ足で向かった
宴会場
雪名）(だ、誰も起きていませんようにｯ！)
ｿﾛｰ…
そっと扉から顔をのぞかせると……
全員）…雪名が消えた……
雪名）(にゃにごと！？)
ぜ、絶望していた……
グルッペン）か、帰ったのか！？
ゾム）に、荷物……有るで？
トントン）ど、どこいった…？
オスマン）と、取り敢えず城の中を探すめぅ！雪名ちゃんに何かあってからじゃ危ないめぅ！
雪名）(は、話がどえらい方に向いてないっすか！？)
出ていこうと思いそーっと顔を出すとシャオロンさんがこっちに気づき皆さんに話してくれるかと思ったら……なんか、凄い悪い顔して見なかったことにして話し始めたぞ
シャオロン）な、なぁ……もしかして…誘拐……とか、無いよな？
ゾム）誰にや！
シャオロン）ほら、雪名って凄いんやろ？身軽になった雪名を……誘拐……する……オッサンとか…
全員）…ﾋｭｯ
雪名）(あんっの高身長ポメ！やばい方向に話進める気じゃん！)
さすがにこのままじゃ本当に紛争が生きると思い近くにいた兄さんに抱き着くと兄さんが「うわぁ！？」と悲鳴をあげ全員が兄さんの方を向きわざとしっぽをチラチラちと見せるとゾムさんが兄さんの肩を掴んでぐるんっと前と後ろの向きを変えられ私は後ろ姿を皆様に晒すような形になった
雪名）い、いつの間に…え、えーっと……
兄さんから離れ「お、おはようござい…ます……？」と言いながら恐る恐る振り返るとゾムさんに強く抱きしめられた
雪名）あびゃあ！？
ゾム）良かった……ほんま、無事で…
雪名）え、えっと……わ、私…その…ぶるーくさんに連れられて…客室で寝ちゃって……あ、皆さんが各々の部屋で寝てたのは私が引き摺って連れて行って…
色んな説明をしようとしたらショッピさんに「ええんすよ、アンタが無事なら」と言われて頭を優しく撫でられた
雪名）(こんなふうに……溺愛って言うのかな…されるのも……悪くない…かも……)
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