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「…ん?」
朝起きると、慧音が隣にいなかった。
「!!」
私は急いで飛び起き、
寝室の扉を勢いよく開いた。
「慧音!!」
「あぁ、おはよう妹紅。」
「はぁ…良かった…」
安心したら、味噌や米のいい匂いがした。
「もしかして…ご飯、作ってくれたのか?」
「あぁ!昨晩のお礼だ」
「…昨晩かぁ、大丈夫だった?」
「あぁ…とても忘れられない夜だったぞ。」
顔が真っ赤になるのが自分でもわかった、
慧音はその様子を見て笑っていた。
「あはは、恥ずかしがる事は無いだろう!」
「…いやぁ、まぁ…」
私たちは席についた
「じゃあ…」
『いただきます。』
ホッケに白飯、
味噌汁にほうれん草の胡麻和え…
私は黙々と食卓を平らげた。
「早いな、おかわりするか?」
「あ…あぁ」
慧音が席を立ち上がり、
全てを少しづつ入れてくれた。
「ありがとう…」
暫くして、食べ終わったあと
また寝室へ戻った。
「なぁ、人里に行かないか?」
慧音からそんな提案をされた。
「何か用があるのか?」
「甘味所へ行きたいんだ、甘いものはきらいか?」
何だか新鮮な気もした。
「あぁ、いいな…」
「あ、あと本屋も行きたい」
「じゃぁ、行こうか」
私たちは人里に向かった。
人里今日の人里は日曜だからか、
やけに賑やかだ。
「景色は変わんないんだなぁ…」
「そうだね」
慧音と手を繋ぎながら歩いていたら
「おっ、けーね!」
「…慧音先生だろ、チルノ」
「慧音先生と妹紅さん、おはようございます」
「おはよう、偉いな大妖精」
「そ〜なのかぁ〜」
「妹紅さん、また焼き鳥来てくださいね」
いつもの、チルノ、大妖精、ルーミア、ミスティア、リグルの5人組が居た。
「…なんかこのふたり珍しくない?」
『えっ?!』
突然、リグルが言った
「そんな事ないぞ!なぁ、妹紅」
「…」
確かに、私たち2人で人里に出向くのはあまりない、オマケに手を繋いで…
「ん〜?けいね!何でもこーと恋人繋ぎしてるんだ??」
「ちょ、ちょっとチルノちゃん!」
大妖精は慌てて止めようとする
「チル…」
私は慧音の口を防いだ。
「慧音の手はな、温かくて優しいくて…柔らかいからな…より感じたいから恋人繋ぎをしてるんだ。」
5人は顔を赤くして
『『『『『はぇ〜…』』』』』と言った。「な、なんか大人みたい!」
「まぁ、お前らより経験は豊富かな」
リグルと大妖精はそっぽを向き
ミスティアとルーミアはニヤニヤ笑って
チルノはわけも分からない顔をしていた。
「けいけん?」
「チルノちゃんはまだわかんなくていいんだよ!」
「そーなのかー」
「…」
「も、もしかして…お盛んだったり」
そんな5人組を慧音は呆れたように見ていた。
「…まぁ、気にするなよ。それじゃぁ私たちは行くとこあるからまたな」
妹紅が上手くあしらって、先に進めた
「……怪しい!」
「着いて行ってみるのだ〜!」
「だ、ダメだよルーミア!」
「そうだよ、あの二人の邪魔なんかしたら…」
「虫の息に…」
だがそう簡単にルーミアとチルノを止められなかった。