大切な家族

どーも無亜です。今回はいれいすのお話を書いていこうと思います。

（初投稿なので温かい目で見守っていてください。）

ーーーー

病気を持っていても、皆とは違う子でも俺たちは見捨てないよ。

だって、“大切な家族”だから。

ーーーー

設定

いれい

伊礼 りうら

六人兄弟の末っ子（１３歳）。自閉症を持ち、引きこもようになり

自傷に興味を持ち毎日傷つけるようになる。　中学にも行けていない。

いれい

伊礼 ほとけ

六人兄弟の五男（１５歳）。体が弱く中学に行けない。

初兎と双子。

いれい　しょう

伊礼 初兎

六人兄弟の四男（１５歳）。虐められ、不登校に。

学校に行けない自分を嫌いODを始める。

ほとけと双子。

いれい

伊礼 ないこ

六人兄弟の三男（１９歳）。大学に行くことを諦め、

三人（りうら、ほとけ、初兎）のお世話をすることに。

主にりうらのお世話を担当する。

いれい

伊礼 いふ

六人兄弟の次男（２２歳）。大学に行きながら三人（りうら、ほとけ、初兎）のお世話をしている。

悠佑の家事を手伝うことも。主にほとけのお世話を担当する。

いれい　ゆうすけ

伊礼 悠佑

六人兄弟の長男（２４歳）。社会人で会社で働きながら三人（りうら、ほとけ、初兎）の

お世話をする。

主に初兎のお世話を担当している。残業になったときはないこやいふに頼ることも。

ーーーー

ほ）お兄ちゃ…

い）どうしたん？…って顔赤なってるやん、

いふお兄ちゃんが体温計を取りに下へ降りていく。その姿を見て僕は心の中で謝った。

こんなのいつものことなのに、どうして涙が出てきてしまうの…？

布団に潜り込みいふお兄ちゃんが戻るのを待つ。

い）ん、これで熱はかって。あと、迷惑とちゃうから。

いつも通り優しいいふお兄ちゃん。僕にはもったいないくらいの兄だ。

そんなことを思いながら脇に体温計を挟むと、こんこんと扉をノックする音が聞こえた。

い）はーい？

り）いふにぃ！！ほとけにぃ！！朝ご飯！

な）まろ～？ほとけっち大丈夫？

い）ちょっと待ってや、

いふお兄ちゃんが扉を開けると、にこにこしているりうちゃんと心配そうに部屋の中にいる僕を見つめる

ないこお兄ちゃんがいた。

い）ほとけ体調崩してもうて…

り）しんどいの、？

りうちゃんの笑顔が消える。僕が体調を崩すだけで皆が悲しむ。

い）うん。今日はしんどい日なんやって

な）まろ今日大事な授業入ってる日でしょ？俺が様子見とこっか？

僕が静かに寝ていればないこお兄ちゃんに迷惑がかからないと考えた僕は

頑張って声を出し、いふお兄ちゃんにこう伝えた。

ほ）僕は静かに寝ておくから、いふお兄ちゃんは大学行ってきて良いよっ？

い）ほんまにええん…？

心配してくれているのはありがたいが、僕のせいでいふお兄ちゃんが苦しむ姿を見たくなかった。

だから、僕は笑ってうなずいた。

すると、いふお兄ちゃんはありがとう、と一言残し部屋を出た。

り）りうらも、朝ご飯、食べてくる！

いふお兄ちゃんに続いてりうちゃんも、りうちゃんを心配するないこお兄ちゃんも、僕の前から居なくなり、

下へ降りていった。

ーーーー

今日も目が覚めてしまった。カーテンの隙間から差し込む光に目を細め、時刻を確認する。

僕の体内時計はまだ夜のはずなのに朝の９時を指していた。

悠にぃもいふにぃも仕事や大学に行ったのだろうか、いむくんは学校に行けたのか、りうちゃんは機嫌が悪くないか、

ないにぃはちゃんと眠れたのか、自分のことより兄弟のことを考える僕。

し）…、

体が動くことを確認し、リビングへ足を運ぶ。

な）あ、しょうちゃん！おはよう。

にこっと笑いかけてくれたないにぃ。その隣で塗り絵をしているのはりうちゃん。

いむくんといふにぃ、悠にぃの姿が見えない。僕がきょろきょろと辺りを見回すと、ないにぃが教えてくれた。

な）いふにぃは大学で、あにきは仕事。ほとけっちは体調不良だから部屋で寝てるよ。

いむくん…大丈夫かな、

自分の心配もせず兄弟のことばかりだ、少しくらい…自分のことをっ

ガシャンッ

あ…あぁ、まただ。自分の気持ちを抑えられなくなったときに出てくるこの行動。

な）大丈夫だよ、初兎ちゃんもりうらもね。

し）ごめ…なさいッ！！

り）あっぅ…

僕の声に驚いたのかりうちゃんが耳を塞ぐ。

また兄弟で大事にしていた食器を割ってしまった。

僕は…悪い子や、閉じこもってないと。皆と会わなければ大丈夫。

そう思いながら自室への階段を上る。

ほ）あ、初兎お兄ちゃん！！けほけほ…、大丈夫？？

顔が赤くしんどそうにしているいむくんとばったり会ってしまった。

いむ君曰く物音がしたから心配してリビングに行こうとしていたらしい。

来なくても良かったのに、僕は気持ちがぐちゃぐちゃしたまま自室へ駆け込み

扉を閉めた。

---

ｎｅｘｔ　♡２００